4月22日、流山で活動している団体の一つ
ICDT(流山のこどもたちのために放射線対策をすすめる会)さんが、東深井地区の公園計測会を行ってくれました。
今回行われた計測場所は、東急一号公園、東深井25号公園、東深井24号公園(通称:ひつじ公園)の3公園。
今にも雨が降り出しそうなお天気でしたが、ICDTさんの6名の方が来てくださり、また東深井子供のメンバー4名。そして、東深井地区にお住いの方2名、市内からお越しの方2名、計14名で公園計測を行いました。
<東急1号公園>
*いつもの公園の様子*
東急1号公園は、こじんまりした公園ですが、ブランコや鉄棒等の遊具があり、子供達がとても多く遊んでいます。砂場はないため比較的小学生グループが多く遊んでいます。また、男の子は木に登ったりする姿も見られます。
原発事故後、東深井地区公園(古墳公園)が週刊誌で高線量と取り上げられたことから、東急1号公園で遊ぶ子供達が増えたようです。
*計測後のICDTさんからの報告*
0.4μSV/h を超えている箇所は全部で4 箇所。すべてインターロッキングに接した草地や土の地面の箇所だった。
斜面の下方に放射性物質が移動しインターロッキングの手前に溜まっている、あるいは反対に周囲のインターロッキングから放射性物質が落ちてきて、草地に溜まっているという状況と思われる。
北側に低く傾斜しているためか、広場(草地)は公園北側の方が南側よりも相対的に放射線量が高い。
子どもがよく木登りを行うという木の上が気になったので測ってみたが、公園の平均的な線量よりは低めだった。
*東深井子供の感想*
桜の木の下はやはり、木で守られているのか予想通り低い値だったように思います。
地形的に、雨水が斜面の方へ流れており、全体的に、古墳公園ともほとんど変わらない値。土いじりや、芝生で寝転がって遊ぶなどは、保護者として注意が必要です。
<東深井25号公園>
*いつもの公園の様子*
東深井25号公園は、小さい公園で遊具もないので、春や秋、冬はあまり子供達は遊んでいません。しかし、夏になるとセミがいっせいに土から出てきて、成虫になる様子が見られること、セミの抜け殻が拾えること等から男の子達にはポイントになっている公園です。
*計測後のICDTさんからの報告*
公園は周囲より低く窪んだ形状であり、排水溝は公園手前にあるため、雨が降れば周りの道路から水が流れ込み公園の
底付近に雨水が溜まり易いとみられる。
放射線量を計測すると、そのような場所が放射線量が高かったが、限られた狭い範囲であった。
*東深井子供の感想*
桜の木の下が、ちょうど「黒い土」とよばれるような場所になっており、以前よりも線量があがっていてビックリしました。
また後日、黒い土の付近でお花見をされた方もいると聞き、つくづく関心を持たなくてはいけないなと感じました。
<東深井24号公園(通称:ひつじ公園)>
*いつもの公園の様子*
東深井24号公園(通称:ひつじ公園)は、公園の真ん中に池があり、ザリガニ釣りなどをする子供達を例年見かける公園です。
また大きな木が2本立つ調整池の窪地は、子供達の秘密の隠れ家として遊ばれている公園です。
しかし、池周辺の放射線量が高いということから、最近は遊ぶ子供をほとんど見かけません。
*計測後のICDTさんからの報告*
先日放射線量が高い場所が見つかったため(毎時1 マイクロシーベルト以上)立入禁止の立看板と柵が設けられた。
今回は簡易的に計測を行ったが、線量が突出して高い場所は見つけられなかった。
*東深井子供の感想*
ICDTさんとの計測会では高線量の場所を見つけることができませんでした。
後日確認したところ、周辺自治会の計測で、池の取水口付近で1.6マイクロシーベルトがみつかり、市役所へ注意喚起の看板をお願いしたということでした。
池の下の土も事故後そのままであり、池自体雨水を貯める仕組みになっているので、池に入って遊ぶのはお勧めできません。
また、流山市としても、この池の衛生検査はしておらず、放射能以前の問題であるということでした。
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東深井地区は流山市内に比べ、放射線量が低いらしい。という根も葉もない噂が流れたこともありました。
「0.23だから大丈夫」という方もいます。でも私達がすむ地域は0.05マイクロシーベルトくらいのエリアです。そういう噂により、東深井エリアの放射能への関心が低いように感じます。
しかし、東深井地区は森の街エコセンターの枯草保管の問題もありますし、また放射線量的にも、実際は東深井地区公園で1マイクロシーベルト近い値、老人福祉センター破損した雨どい下では3マイクロシーベルト、ひつじ公園は1.5マイクロシーベルト超えの値が出たりしています。
今回参加して、昨年よりも線量が上がっている感じがしました。おそらく雨や、風で放射性物質の混じった土が集まり、線量が高くなっていると思われます。
保護者の放射能への関心があるかないか…それにより、子供達への安全は違ってくると思います。
今回、東深井地区で公園計測会を開催してくれたICDTの皆様に心より御礼申し上げます。