長崎東洋針灸館・長崎東洋漢方薬館

科学が好きな臨床工学技士であった私が、寄り道しながら東洋医学を学び、感動をつづったブログです。

病は気から

2010年04月13日 | 日記
今日は晴れたり曇ったり
気が滅入る

気とはなんだ
元気、気をつけて、気に入らない・・・
日本語には多く使われているが
答える事が出来る人は少ないと思われる。

心配には及びません
東洋医学にちゃんと定義されています。

簡単にいうと

元気 全てのエネルギー
衛気 外邪から身を守る
営気 経脈を通り臓腑を栄養する
宗気 肺によって、後天の気と先天の気が結合している

上の4つが基本であるが、
多分何を言っているか難しいと思います。
詳しく説明すると膨大な量となるので

よろしかったら、東洋医学の基本の書をお読み下さい。


ここから本論
気を張る→胸を張る

疲れたり、ストレスを受けると姿勢が前屈みになる。

肩こり、腰痛は姿勢からなると考えるので
治療の中に姿勢をチェックしたり、矯正したりする。

前屈み、猫背なのはもってのほかである。

でも、人間は疲れたり、ストレスを受けると姿勢が前屈みになる。

気を張れ、気を張れといっていますが

私も疲れたり、ストレスを受けると姿勢が猫背になる
この姿勢が一時は楽なのである。
後で体に支障をきたすのに、なぜだろう

そして、解ったのです。
この猫背は、座って筋肉を全てゆるめたとき
骨だけに頼った姿勢であることが

自分で体感して解りました。
皆さんも、筋肉の力を脱落させてみてください
背骨がこれ以上曲がらないくらい猫背になります。

これが気が落ちた状態です。
長時間していると肩の僧帽筋がはり、肩が痛くなり、腰も痛くなります。

時代劇を見ていると、武士は、これでもかと思うくらい背筋をぴんとし
胸を張ってます。

気を張るとはこのこと

姿勢を保つのは、きついことですが

身を守るすべでもあるのです。


気を張って行きましょう。

追伸 姿勢を直しただけで体重が2kg近く痩せた人がいます。
   ダイエットにも効果有り。



ホームページ 「長崎東洋針灸館」で検索してください。


雨の時の不調

2010年04月12日 | 日記
私が旅行するとき雨が多い

そんなバカなと思われるかも知れませんが
笑えるくらい雨が降る

雨に体調が悪くなる人がいる。
頭痛、関節痛、体が重くなる

舌に特徴がある人が多い
白く舌の上にたまっている
白膩(はくじ)という

脈はとろんとろんと流れるように流れる
濡脈(じゅみゃく)の人が多い

人が多い→といいうことは全ての人に有効な症状では
ないと言うこと

湿証(しつしょう)体に水があり、外に水を嫌う

頭痛も重だるい痛み

治療ツボは豐隆、水分

特に豐隆に針をすると治療後おしっこが
気持ちよく出る

一説には白血球の成分が変わるからとも言われる
雨の時こそ体を動かそう


春が過ぎ、梅雨が近くなる

梅雨時期、メニエルが多くなる。
ストレスと疲労と湿
関係していると思われる。

雨は嫌いじゃない
家の中で雨音を聞くのは好き


長崎東洋針灸館ホームページ
http://www1.bbiq.jp/nagasakitouyou

冷えの治療

2010年04月07日 | 日記
だけど風が寒い

冷えを訴える患者さんが多い

東洋医学は冷えを嫌う

毎年3人くらいは真夏に寒い冷えを訴えやってくる
治療中熱いのに、扇風機はおろか
窓も開けさせてはくれない

施術者の私が暑くて倒れそう

原因は食事の不摂生と冷房の当たりすぎが多い
風邪が慢性化し、やる気さえ奪う

脈も沈弱、舌は紫白膩、歯根が多い、腹部も冷えている

治療は灸がメインである。

当館の灸は焼き切りの灸である。
昔ながらのモグサだが大きさが
米の半分の大きさ

原則 熱い だが気持ち良いという人もいる。

大椎、肺兪、脾兪、次髎、太谿、足三里、失眠(あつくなるまで)

期間は長く1ヶ月から半年かかる

体温上げるのに、ニンジンジュースをすすめる。

紅茶に生姜をすり、蜂蜜を入れるのもすすめる。

食生活の改善、自分で作り、一食一食を大切にする。

大切な事は昔の人が言ってたこと。


今日は小学校の入学式、黄色い帽子とランドセル
みんな健やかに

標本の治療

2010年04月06日 | 日記
今日は暖かだった。

治療中も朝だけストーブをつけただけで
後は自然任せ気持ちよかった。

病気には標・本があります。

標-表面に現れた症状
本-病気の原因、本質

患者さんは標の表面に現れた、症状を治したい。
鍼灸師は標を治したいけど、本も治したい。

私は約1時間ぐらいかけて、ゆっくりと考えながら治療している。
時に患者さんの、話を聞いてないときがある。

男はテレビを見ていると話が聞こえなくなると同じ

治療中、頭の中は私の持ってる知識を総動員して、知識が、ぐるんぐるん回っている。

何回も治療中脈を診たり、カルテを見直す

「ゆっくり、行こうよ先生」

患者さんから、励まされることが多い

感謝感謝


悩める鍼灸師ここにあり

患者さんに救われることが多い


がんばらねば

明日も晴れますように

桜と春の脈

2010年04月05日 | 日記
昨日桜を見に行きました。

私は、人混みが嫌いなので、
有名でない山の中の公園

桜もクライマックスを迎え
風が桜の花びらを、よそよい横を通ります。

その幻想的なこと、まるで、おとぎ話のような
ああ日本に生まれてきて良かった。
自然に感謝します。

春は、脈が浮いてきます。(古典の通り)
体も春になり、浮かれているのでしょうか。

以前、循環器の所属していた私は、手首の橈骨動脈を
診る東洋医学に疑問を抱いてました。

だって、一本の血管数センチで強いの弱いのって
物理的におかしいと思いませんか

今では、患者さんに脈を診て、「睡眠不足ですか」とか
「腎虚ですね」言っているんですから不思議ですね

そして、治療すると脈が変わる。不思議 不思議

今マイブームで、「篤姫」を見ているのですが、
殿様を診る漢方医が脈を診るとき、手首の真ん中に手を当てている。

おいおい、そこには脈はないぞ。
その場面が、何回も出るんです。
東洋医学の専門の人を立てて撮影してもらいたいものです。

でも、篤姫とお父さんの別れの場面目の奥がじーんとなります。

また、感動する作品に巡り会えたらいいですね