葉織る。

言葉の中にそれを紡ぎ織った人が見えても、それは虚像かもしれない。

葉織る。という題で仕切り直します。

2019-05-01 09:54:08 | 改題
 改元は本当に便利な機会のような気がしてきた。というわけで?昨日の予告どおりに改題します。

 新題は「葉織る。」
 まあ大体、題の下の概要の通りなのだが、改題の告知記事だし、もうちょっと細かく書いてみよう。

 このブログは、元々私の仕事の広報活動の一環として始めたものだが、どうも始めからその役割を果たしていなかったようだ。
 仕事の広報というなら、「こんな病気や怪我に対して、こんなに効く治療ができます」とか、実際に治った患者さんの言葉とか、そういう記事を中心にするのが手っ取り早いのだろう。
 だが、一度そういう路線に乗ってしまうと、いずれは嘘を散りばめたブログになってしまう。
 テレビの健康バラエティがいい見本である。
 大勢の優秀なスタッフ(いや、皮肉ではなく)が知恵を絞ったテレビ番組でさえ、そういう危険と隣り合わせなのだ。

 だから私は、自身が日常で感じたことを中心に書き、その言葉を通じて私という人物を理解してもらい、ひいては按摩や鍼灸に興味を持ってもらおう、これなら嘘をつくリスクを最小限にできる、と考えたのだ。
 だがこの手法は、やはり?著しく訴求力に欠けていたらしい。だから広報ブログとしては失敗だったと思う。

 だが、このブログもそれなりに役には立っている。
 日常の出来事を通して感じたことを、「公開することが前提の文章」にするには、自分自身が何を考え、どんな自分になりたいかを明確にする必要がある。それはあくまでも、「公にできる範囲内の自分」なわけだが、社会生活を無難に送ろうと思ったら、そういう技術は高いにこしたことはない。
 このブログは、そのための訓練として格好の場だ。

 ただ、公開して「人に見られること」から、だんだん「人気を得ること」に比重が傾いてくると、そのための嘘が増えてしまう。
 私はそれが嫌なのだ。

 もっとも、全く嘘をつかないというのも不可能だと思っている。
 言葉はどこまでいっても道具だ。それも、人によって使い方が千差万別な道具だ。
 だからどんなに工夫しても、言葉はそれを発した者の意図した通りには伝わらず、そこに嘘が生じてしまう。
 いや、嘘というより、そもそも言葉で表現したものは虚像に過ぎないのではないか。

 とはいえ、これは決してネガティブなハナシではない。
 言葉の中に埋もれているのは、他人だけではない。自分自身もまた、自分を表現するために言葉を多用するが、その言葉に潜む自分も、やはり高い確率で虚像である。
 それをハッキリと自覚した時、所謂「本当の自分探し」という詮無い呪縛(そもそも「本当の自分」なんて言い回しが既にズレている)から解放されるのだ。

 それでも言葉を重ねて何かを伝えたいと思うのは、人の性なのだろう。
 という具合に、これからも日常で感じたことを書いていこうと思う。
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改めて、表題について考える。

2016-05-12 07:45:36 | 改題
 久し振りに、ブログを衣替えしたくなりました。

 私にとって、ブログの改題というのは「題を改める」というよりも、「改めて表題を考える(漢字の順番もそのまんま)」つまりは「自分が書きたいことが何なのか、改めて見直す」作業ですね。

 で、今回の作業の結果。
 タイトルは「地道に養生。」となりました。

 私はあん摩・マッサージ・指圧師で鍼灸師です。
 人様の健康に関わる仕事をしていますから、養生についても色々と考えます。
 その中で、マッサージや鍼灸の施術は、養生のための「手段」だなと思うようになりました。

 では、養生とは一体何なのか?

 養生とは、何の変哲もなく、ただ生きていく。そんな生き方そのものだと思います。

 ただ生きるために、食べて、眠る。
 怪我をしたり病気になったら、そんな生活ができなくなるから、そうならないように食事や睡眠の内容に気を配る。

 必要なら運動もする。
 怪我をしたり病気になってしまったら、治療をして回復を図る。

 摂生とか、導引とか、医療とか、鍛錬とか、そういった諸々の技術は、基本的にはただ生きるため、「養生」という目的のためにあるのではないか。

 まあ「食養生」といったような言葉があるわけですから、やっぱり養生というのは健康を維持するための技術体系の一部、と解釈するのが無難なのでしょう。
 でも、健康に関わる多くの知識や技術が溢れる中で、「養生」という言葉は、そんな技術の一部ではなく、目的を示す言葉である方がいいのではないかと思うのです。

 何故そう思うのか?については、折角だから「改題」カテゴリーよりも「養生」カテゴリーで、改めて記事にしましょう。

 ちなみにブログ自体の内容は、基本的に今までと同じです。
 養生とは「これ!」という技術ではなく、「ただ生きる」ことだというのが主眼なわけですから、こう、日々の生活の中で思ったことや考えていることを、ざっくりと、まったりと書き連ねていくことが、即ち養生について述べることになるからです。
 まあ多少は題に中味が引っ張られるかもしれません。
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報告と、改題です。

2014-09-30 23:00:54 | 改題
 ブログのタイトルを「按じて摩す」にしてから一年ちょっと。
 色々なことがありました。

 その中でも大きな出来事といったら…。
 実は私、思うところがありまして、今年の三月から某クリニックのリハビリ科に勤めております。
 私も今日で地味に(?)47歳。体がそこそこ動くうちに、経験の幅を広げておきたいというわけです。

 いや~勤め人なんてほぼ二十年ぶりなんでもう…。
 でも何とか半年経ちました。
 余裕なんてありませんが、こうしてブログで報告しようという気持ちになるくらいには慣れてきました。

 まあ勤め先のネタでブログを書くのは…いずれそのうち、ということで。

 さて。

 ついでと言っては何ですが、ブログのタイトルも変更したいと思います。
 按摩、という言葉にこだわるのをお休みして、もっと広い視点で手技療法やその他色々なことを書いてみようかと。

 そこで考えたのが「是謂無状之状」です。
 …いや、私が考えたというのはアレですな。老子の第十四章からの抜粋ですから。
 ま、それは置いといて。

 意味はちょっと乱暴に訳して「大事なものは目に見えない」という解釈でいこうと思っています。
 按摩やマッサージなどの「手当て」の効果も、本当は簡単には数値化できない、目に見えないものだし。
 だからこそ、「手当て」の効果を無理矢理に言語化とか数値化して上辺だけ「見える化」したり、自分だけは見えるフリをして人を煙に巻くような真似は慎みたいものです。
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心機一転、大幅改装です。

2013-07-28 13:07:54 | 改題
 まずは業務連絡でございます。
 私の職場は、名称を「真美治療院」から「くりす鍼灸マッサージ院」に変更いたします。
 もっと直球で仕事をしよう、という決意表明みたいなものです。

 それに伴いまして、ブログのタイトルを「按じて摩す」に変更します。
 このブログは基本的に、スタッフブログなわけです。
 そのタイトルが「くりす鍼灸マッサージ院の休憩室」だと、屋号で検索した方が、こちらがホームページ兼用ブログだと思ってしまうかもしれないと、遅ればせながら気付いた次第です。

 では、どんなタイトルにしようかと考えた結果、「せっかくだから、スタッフブログには『按摩』という言葉を残そう」と思いました。

 以前の屋号は「鍼灸・マッサージ 真美治療院」で、今度はダイレクトに「くりす鍼灸マッサージ院」ですから、按摩という言葉は使っていません。
 それは、マッサージという横文字のほうがウケも通りもいいからです。
 でも私は、「按摩」という言葉が結構好きなのです。
 「じゃあ、按摩とマッサージはどう違うの?」と問われると、「え~と」なんですけど。

 教科書的な違いなら、色々あるのです。

 按摩は衣服の上から、手拭をかけて施術。
 マッサージは直接皮膚の上に、パウダーやオイルなどの滑材をつけて施術。
 
 按摩は動脈血を抹消に早く届けるために遠心的に施術。
 マッサージはリンパの還流を促すために求心的に施術。
 
 被施術者は、按摩なら床の上に、マッサージはベッドの上に横になる。
 etc…

 でも、こういうことって枝葉のような気がするのです。
 つまり、徒手療法の本質は、按摩だろうとマッサージだろうと指圧だろうと同じなのではないか?と。
 それは、「触覚を通じて施術者と被施術者が、治療の場を共有する」技術だということです。
 だから仕事の上では、「按摩」よりも認知度の高い「マッサージ」という言葉を使っても、別に構わないだろうと。

 ただ私は、専門学校入学当初から、某研究会で按摩を主体とした手技を教わりました。
 他の研究会や勉強会にはほとんど行きませんでしたから、私の技術のベースはこの研究会の按摩です。

 卒業後、その会から離れて十年以上が経ち、私の使う手技も独自の工夫が加え続けられたため、研究会で教わったものとは別物になった感があります。
 でも私は、そこで習い覚えた按摩が好きなのです。

 だからこのブログのタイトルは、按摩が按摩たる所以である「按ずる」「摩る」という手技をもじって作りました。
 しかしそこはそれ、ブログの内容自体はこれまで通りの予定です。
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ブログタイトルと、名前の変更のお知らせです。

2013-06-20 06:50:18 | 改題
 昨日から、いきなり梅雨らしい鬱陶しい天気になりました。
 おかげで何か、スカッと気分一新したいなというわけで。

 ブログタイトルと、名前を変更します。
 ていうか、厳密には昨晩から変更しました。

 ブログタイトルは「案ずるより按ずるが楽。」から「真美治療院の休憩室。」に。
 長年使ってきた「按じぃ」という名前を、本名の「栗栖崇(くりすたかし、と読みます)」に。

 いや、実際にはボチボチ考えていたことなのです。

 このブログのコンセプトには、按摩・マッサージの施術家としての私自身と、私の職場の宣伝というのが含まれています。
 でも、あまりいきなり堂々と本名を出したり、いかにも治療院のブログという雰囲気を出すのも照れ臭いなあと思ったものですから、ついつい一捻りしたタイトルやニックネームをつけておりました。

 でも、リンクしている「真美治療院の待合室」を見れば、私の名前もすぐ分かるわけですし、いっそこのブログももっとストレートに表現するほうがスッキリするかな、と。

 というわけで、「真美治療院の待合室」がホームページ兼用ブログで、こちらの「真美治療院の休憩室。」は、スタッフブログということで、立ち位置を明確にすることにしました。

 とはいえ、内容自体はこれまで通りですので、どうぞよろしく。
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一按入魂から、改題します。

2013-02-16 16:09:30 | 改題
 カミさんのブログが、真美治療院のホームページと兼用になり、大幅リニューアルされました。
 その影響を受けて、こちらのブログも改題して、心機一転しようと思った次第です。

 新しいタイトルは、ご覧のとおり。
 案ずるより按ずるが楽。
 ・・・です。

 これまで以上にゆる~いブログを目指していきます。
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再開でいいのだ。

2009-09-28 08:22:54 | 改題
 私の誕生日は9月30日なので、もうすぐ・・・42歳です。

 41歳になった時、「あ、バカボンのパパと同じ歳になった」と思いましたが・・・
 それを越してしまいます。

 その前に。41歳の日々の締めくくりとして、ちょっぴりおバカな(洒落た?)ことをしたいな~と。

 よし。じゃあ、ブログを改題・再開してみよう。
 ボチボチと、色んなことを書いてみましょう。
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引っ越してきた記事。

2009-09-26 23:06:36 | 改題
 さて。
 私は「子がいなければ親は育たぬ」というブログをお休みしてから、約一年後に、「ただの樸になりたい」というブログを作りました。

 ・・・30ちょっとしか記事がありませんけど。
 
 で、その内容というかコンセプトが、「子がいなければ親は育たぬ」と、本質的には同じなのです。
 そうなると、二つのブログに分けてる意味が無いなあ・・・この際だから、まとめてしまおう。と、思ったのです。

 という訳で、2008年9月24日から、2008年12月5日までの日付の記事は、元々は「ただの樸になりたい」というブログに書いたものです。
 で、「ただの樸になりたい」のほうは閉鎖して。

 さあ、折角書いた記事をひとつにまとめて、スッキリしたところで、この記事を「子がいなければ親は育たぬ」の最終回にしましょう。
 
 で、近日中に、新しいブログとして改題し、再開しようと思っています。
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改題します。

2007-03-08 01:35:27 | 改題
 ブログ「按摩の達人とは。」を始めて、早(?)9ヶ月近くが経ちました。

 職業ネタのブログなら、オリジナリティのある記事を書けるのではないか、と考えて始めたのですが、正直、仕事をネタにするのが、こんなに難しいとは思いませんでした。

 ネタが無いわけではないのです。ただ、如何にも人目を引きそうな「業界ネタ」というのは、往々にして「ヤバいネタ」である事が多く、こういった素材を「誰も傷つけず、敵に回さないように」記事にするのは、至難の業です。

 では、あくまで私個人の技術的な気付きとか、進歩についての「覚え書き」に専念すれば良いかというと、これはこれで主観が過ぎて、独りよがりになりがちです。(既にそういう記事を幾つも書いてしまいましたし)

 それと、今までこのブログを読んで頂いた方の中には、「どうして症例報告の記事を書かないのか?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。確かに、「こういうタイプの肩凝りが、このツボとこの筋への、これこれの手技で回復した」なんて記事が書けたら、面白いでしょう。しかし、こういう事はクライアントのプライベートに直結するので、(仮に匿名にしても)ブログのネタとしては扱いかねるのです。そもそも国家資格所持者には、法的に「守秘義務」もありますし。

 そんなこんなで、仕事ネタが煮詰まってきてしまいました。気が付けば、あくまでオマケのつもりだったカテゴリー「うちのチーコさんとアユ君」の記事が、カテゴリー間で一番多いという状況です。

 ならばもう、この際ですから「按摩の達人とは。」の前に書いていた「按じぃのいけずな日々。」の方向で、もうハッキリと子供ネタを中心にしたブログに路線変更しようかと思います。(アユ君の言葉も増えてきたし、チーコさんも小学生になるし)

 で、3月7日以前に書いた「按摩の達人とは。」の記事も、勿体無いので残しちゃいます。ブログタイトルは変わってしまいますけど。

 勿論、按摩の達人は変わらず目指していますので、たまにはそういう記事も書くかもしれません。
コメント (2)
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