福田政権および防衛省・自衛隊に対する抗議と要求

以下の声明に賛同し、無責任な福田及び石破の辞任を要求します。
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声明　福田政権および防衛省・自衛隊に対する抗議と要求

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　市民の意見３０の会・東京
２００８年２月２４日

　２月１９日、海上自衛隊のイージス艦「あたご」（７７５０トン）が南房総沖で千
葉県勝浦市のマグロはえ縄漁船「清徳丸」（７・３トン）に衝突し「清徳丸」を沈没
させました。漁船に乗っていた吉清治夫さん、哲大さん親子は本声明を発する時点で
まだ発見されていません。

　イージス艦「あたご」は昨年１０月、艦対空ミサイル「ＳＭ２」の性能確認試験の
ため、米国ハワイ州に行き、２月１９日に海上自衛隊横須賀基地に入港する予定でし
た。諸報道はこの事故がイージス艦「あたご」が航路上で「清徳丸」に気づきなが
ら、回避義務を怠り同船に激突して沈没させた疑いが濃いと伝えています。

　海上自衛隊の潜水艦「なだしお」が１９８８年７月、東京湾で大型釣り船「第１富
士丸」を沈没させ、乗員乗客３０人の命を奪った「なだしお」事件は記憶に新たなと
ころですが、またもや繰り返された同種の事件に、私たちは深い憤りを禁じ得ませ
ん。
　
　自衛隊法は自衛隊の任務を「わが国の平和と独立を守り、国の安全を保つ」と規定
していますが、今回の事件は同法の言う「わが国」や「国」に国民の一人ひとりが含
まれていないことを証明しました。

　私たちは福田政権と防衛省・自衛隊に強く抗議し、以下のことを要求します。

１　▼米日による先制攻撃のハードルを下げる迎撃ミサイルＰＡＣ３の配備を 中止すること。 ▼すでに配備された入間・習志野・武山からＰＡＣ３を撤去すること。▼ミサイル軍拡を誘発するミサイル防衛計画を中止し、全イージス艦を 廃棄すること。▼戦闘機の航続距離を飛躍的に伸ばし、海外派兵を容易にするＫＣ７６７空中給油・輸送機の航空自衛隊・小牧基地への配備を中止するこ と。 ▼空中給油機、空爆機、戦闘機とセットで海外侵略の司令塔の役割を果 たす早期空中警戒管制機、ＡＷＡＣＳを廃棄すること。 ▼事実上の空母であるヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」の建造を中止すること。

２　日本国憲法第９条が日本政府に命じている非武装の実現に向けて、具体的な軍縮計画を策定し、ただちに実施すること。その際、自衛官の非軍需産業への再就職のため、政府が全面的に責任を負うこと。同時に防衛（軍事）予算を削減・廃止し、福祉予算に回すこと。

３　イージス艦「あたご」による犯罪の責任をとって、福田康夫首相と石破茂防衛相が辞任すること。