◎転載、転送歓迎します◎
今必要なのは、普天間基地の「移設」ではなく「閉鎖」です。
マニフェストの「対等な日米関係」を実現するには、「移設」先を探ることでは
なく、普天間基地の「閉鎖」を求めて米国と交渉することです。
普天間基地の沖縄県内への「移設」が鳩山政権で決定されそうな今、
鳩山首相に以下のような「緊急提案」を致します。
この提案に名を連ねていただける人を募っています。
できるだけ多くの名を連ねて、鳩山首相に「提案」したいと思います。
ぜひこの提案に賛同いただき連名をお願いします。
●連名連絡先mailto:hananpojitsu@jca.apc.org
●第一次集約締切:12月6日(日)正午
●12月8日(時間未定)に、鳩山首相への提出行動と記者会見を行います。
(連名者には確定次第、時間と集合場所をご連絡します)。
[連名者へのご注意]
*鳩山首相への提出以外に、連名者をネットや印刷物で公表する場合がありま
す。その際に匿名をご希望の方はあらかじめその旨をお知らせください。
*今後も関連情報を発信することがございます。不要な方はあらかじめお知らせ
ください。
***********************************
[鳩山首相への緊急提案]
「移設」方式を放棄し、普天間基地の閉鎖のための対米交渉を
私たちは、日本政府が、沖縄での米軍普天間基地の無条件閉鎖と辺野古におけ
る新基地建設プロジェクトの放棄をアメリカ合衆国政府に正式に求め、そのため
の外交交渉に入るよう強く要請いたします。沖縄住民はしかるべき仕方でこの交
渉に参加すべきです。
私たちは、この問題への日本政府の姿勢が、すでに破綻した論理に導かれてお
り、それゆえ袋小路に落ち込むか、最悪の結果を沖縄住民に押し付けるかにしか
ならないことを恐れるものです。その論理とは「移設の論理」、すなわち普天間
基地を閉鎖させるためにはその「移設」先を日本政府が準備しなければならぬと
する論理です。
1995年米軍兵士による沖縄の少女強姦事件に抗議して沖縄に巻き起こった反基
地運動の高揚に直面して、日米両国政府は、沖縄への負担軽減という美名の下
で、1996年SACO合意を行い、老朽化し「世界で一番危険な基地」となった普天間
基地を閉鎖する代償として、米国が1960年代から欲しがっていたと信じられる新
鋭基地を辺野古に建設するという取引を、当事者の沖縄住民の頭越しに行いまし
た。それは宜野湾市の市民を人質にとり、身代金として、辺野古の住民と自然環
境を要求するに等しい行為でした。これによって基地閉鎖問題は基地移設問題に
すり替えられ、今日に至っています。
この「移設」方式は、道徳的に非難に値するばかりでなく、現実的に破綻しま
した。SACO合意から13年、辺野古基地建設は沖縄住民の粘り強い抵抗、環境運動
など国際世論の圧力などによって、袋小路に入っています。沖縄の住民は「県内
移設」を断固として拒否しています。だが基地をどこに「移設」しても、住民や
自治体や市民運動の強い抵抗にであうのは不可避です。すなわち「移設」方式で
は、普天間基地の閉鎖はいつまでたっても実現のめどがつかないのです。「検討
してみたが県外は不可能」として、沖縄に舞い戻るなどという不誠実は、鳩山政
権に許されるはずはないと私たちは理解いたします。
日本政府はこの移設のワナから抜け出さなければなりません。すなわち「移設
先」の設定を条件とする解決方式をきっぱり放棄することが肝心です。
SACO合意など国家間合意の存在ももはやこの方式の継続を支える根拠にはなり
ません。13年という時間は「移設」方式の破産と無効を証明するに十分な長さで
す。方式の再検討は不可避です。日本政府はそれを認め、普天間の無条件閉鎖の
対米要求とならんで、ただちに辺野古での基地建設の手続きと工事を凍結するよ
う要請します。そしてこの方式の破綻を米国政府にも認めさせ、SACO合意の根本
的見直しへ向かうことが必要です。私たちはそれが連立政権三党合意の線に沿っ
て、1996年の日米安保共同宣言から2007年の「米軍再編」にいたる自民党政権の
悪しき対米関係の抜本的見直しへ進む一歩となるだろうと考えます。私たちは、
日本政府がこれらの問題についていまだに対米交渉の申し入れさえ行っていない
ことに強い懸念を表明するとともに、対等な対米関係へ向けての政府の交渉努力
については、それを強く支持するであろうことを申し添えます。(以上)
内閣総理大臣 鳩山由紀夫殿
[提案呼びかけ人]
飯島 信(日本キリスト教協議会総幹事)/岡田武夫(カトリック司教)/勝方
=稲福恵子(早稲田大学琉球・沖縄研究所)/川平朝清(東京沖縄県人会会長)
/鎌田慧(ルポライター)/斎藤貴男(ジャーナリスト)/中原道子(VAWW-
NETジャパン)/丹羽雅代(アジア女性資料センター)/広河隆一(フォト・
ジャーナリスト)/武者小路公秀(大阪経済法科大学アジア太平洋研究セン
ター)/武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所)/屋嘉宗彦(法政大学沖縄文化
研究所所長)/吉川勇一(市民の意見30の会・東京)
***********************************
[事務局/連絡先]
東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F
ピープルズ・プラン研究所気付
2010安保連絡会「鳩山首相への緊急提案」プロジェクト
TEL:03-6424-5748/FAX:03-6424-5749
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今必要なのは、普天間基地の「移設」ではなく「閉鎖」です。
マニフェストの「対等な日米関係」を実現するには、「移設」先を探ることでは
なく、普天間基地の「閉鎖」を求めて米国と交渉することです。
普天間基地の沖縄県内への「移設」が鳩山政権で決定されそうな今、
鳩山首相に以下のような「緊急提案」を致します。
この提案に名を連ねていただける人を募っています。
できるだけ多くの名を連ねて、鳩山首相に「提案」したいと思います。
ぜひこの提案に賛同いただき連名をお願いします。
●連名連絡先mailto:hananpojitsu@jca.apc.org
●第一次集約締切:12月6日(日)正午
●12月8日(時間未定)に、鳩山首相への提出行動と記者会見を行います。
(連名者には確定次第、時間と集合場所をご連絡します)。
[連名者へのご注意]
*鳩山首相への提出以外に、連名者をネットや印刷物で公表する場合がありま
す。その際に匿名をご希望の方はあらかじめその旨をお知らせください。
*今後も関連情報を発信することがございます。不要な方はあらかじめお知らせ
ください。
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[鳩山首相への緊急提案]
「移設」方式を放棄し、普天間基地の閉鎖のための対米交渉を
私たちは、日本政府が、沖縄での米軍普天間基地の無条件閉鎖と辺野古におけ
る新基地建設プロジェクトの放棄をアメリカ合衆国政府に正式に求め、そのため
の外交交渉に入るよう強く要請いたします。沖縄住民はしかるべき仕方でこの交
渉に参加すべきです。
私たちは、この問題への日本政府の姿勢が、すでに破綻した論理に導かれてお
り、それゆえ袋小路に落ち込むか、最悪の結果を沖縄住民に押し付けるかにしか
ならないことを恐れるものです。その論理とは「移設の論理」、すなわち普天間
基地を閉鎖させるためにはその「移設」先を日本政府が準備しなければならぬと
する論理です。
1995年米軍兵士による沖縄の少女強姦事件に抗議して沖縄に巻き起こった反基
地運動の高揚に直面して、日米両国政府は、沖縄への負担軽減という美名の下
で、1996年SACO合意を行い、老朽化し「世界で一番危険な基地」となった普天間
基地を閉鎖する代償として、米国が1960年代から欲しがっていたと信じられる新
鋭基地を辺野古に建設するという取引を、当事者の沖縄住民の頭越しに行いまし
た。それは宜野湾市の市民を人質にとり、身代金として、辺野古の住民と自然環
境を要求するに等しい行為でした。これによって基地閉鎖問題は基地移設問題に
すり替えられ、今日に至っています。
この「移設」方式は、道徳的に非難に値するばかりでなく、現実的に破綻しま
した。SACO合意から13年、辺野古基地建設は沖縄住民の粘り強い抵抗、環境運動
など国際世論の圧力などによって、袋小路に入っています。沖縄の住民は「県内
移設」を断固として拒否しています。だが基地をどこに「移設」しても、住民や
自治体や市民運動の強い抵抗にであうのは不可避です。すなわち「移設」方式で
は、普天間基地の閉鎖はいつまでたっても実現のめどがつかないのです。「検討
してみたが県外は不可能」として、沖縄に舞い戻るなどという不誠実は、鳩山政
権に許されるはずはないと私たちは理解いたします。
日本政府はこの移設のワナから抜け出さなければなりません。すなわち「移設
先」の設定を条件とする解決方式をきっぱり放棄することが肝心です。
SACO合意など国家間合意の存在ももはやこの方式の継続を支える根拠にはなり
ません。13年という時間は「移設」方式の破産と無効を証明するに十分な長さで
す。方式の再検討は不可避です。日本政府はそれを認め、普天間の無条件閉鎖の
対米要求とならんで、ただちに辺野古での基地建設の手続きと工事を凍結するよ
う要請します。そしてこの方式の破綻を米国政府にも認めさせ、SACO合意の根本
的見直しへ向かうことが必要です。私たちはそれが連立政権三党合意の線に沿っ
て、1996年の日米安保共同宣言から2007年の「米軍再編」にいたる自民党政権の
悪しき対米関係の抜本的見直しへ進む一歩となるだろうと考えます。私たちは、
日本政府がこれらの問題についていまだに対米交渉の申し入れさえ行っていない
ことに強い懸念を表明するとともに、対等な対米関係へ向けての政府の交渉努力
については、それを強く支持するであろうことを申し添えます。(以上)
内閣総理大臣 鳩山由紀夫殿
[提案呼びかけ人]
飯島 信(日本キリスト教協議会総幹事)/岡田武夫(カトリック司教)/勝方
=稲福恵子(早稲田大学琉球・沖縄研究所)/川平朝清(東京沖縄県人会会長)
/鎌田慧(ルポライター)/斎藤貴男(ジャーナリスト)/中原道子(VAWW-
NETジャパン)/丹羽雅代(アジア女性資料センター)/広河隆一(フォト・
ジャーナリスト)/武者小路公秀(大阪経済法科大学アジア太平洋研究セン
ター)/武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所)/屋嘉宗彦(法政大学沖縄文化
研究所所長)/吉川勇一(市民の意見30の会・東京)
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[事務局/連絡先]
東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F
ピープルズ・プラン研究所気付
2010安保連絡会「鳩山首相への緊急提案」プロジェクト
TEL:03-6424-5748/FAX:03-6424-5749
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