
たんぽぽ舎より以下転載________
┏┓
┗■1.人間扱いしない長期勾留によって人間らしい生活と感情を奪う
| 4/15「表現の自由弾圧事件-懲罰としての
| 逮捕、長期勾留」を聞いて
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
◎ 4月15日(土)、「スペースたんぽぽ」で開催された松岡利康さん(鹿砦社社長)
の講演「浅野健一が講師を選ぶ人権とメディア連続講座」第8回「表現の自由弾
圧事件-懲罰としての逮捕、長期勾留」を聞きました。
検察の「恣意的な逮捕」と「真実を見ない司法の現実」を具体的経験に基づい
て講演されました。
権力側(警察、検察、政府、官僚)の気に入らない、邪魔な人間は抹殺すると
いうことだと思いました。
今は拷問で殺すことはできないので、人間扱いしない長期勾留によって人間ら
しい生活と感情を奪って、その人間を実質的にボロボロにするやり方だと感じま
した。
沖縄辺野古で逮捕され、長期勾留された山城博治(沖縄平和運動センター議長)
さんのコメントが、4月16日の東京新聞に載りました。山城さんは執拗な脅しに
屈せずよく耐えたと思います。
◎ 松岡さんもよく耐えました。辛いのは家族とも誰とも(弁護士以外)話せな
い接見禁止措置です。手紙の発信・受信も禁止されました。電話もメールもさせ
ないで、精神的におかしくさせる拷問の一種と思います。
長期勾留に耐えられない人が多いと思います。山城さんの場合と違って、松岡
さんの場合は通常は刑事事件にならないケースです。
普通は民事裁判だけの「名誉棄損」の疑いです。阪神タイガーススカウトの死
を扱った2002年出版「タイガースの闇」と、2003年パチンコ業界大手アルゼを批
判した「アルゼ王国はスキャンダルの総合商社」という2冊の本が名誉棄損で刑
事告発され、2005年に逮捕されたという事件です。
逮捕されたら全裸にされ尻の穴や性器まで調べられたそうです。
出版社が通常は刑事事件にされないのは、憲法21条があるためです。「集会・
結社および言論・出版その他一切の表現の自由は、これを保証する。検閲はこれ
をしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない」
鹿砦社はつぶれそうになりましたが、奇跡的に再建できました。
松岡さんは明らかに無罪です。検察は言葉の暴力などと罪状をでっち上げまし
たが、それなら今のヘイトスピーチのほうが数倍酷い言葉の暴力で明らかに有罪
です。有罪判決を下した神戸地裁もまた憲法違反です。
◎ 松岡さんの不当逮捕から12年たった今、「共謀罪」法案が4月6日の衆院本
会議で審議入りしています。
安倍晋三ファシスト政権と自民党・公明党は『現代版・治安維持法』というべ
き違憲の共謀罪法案を強行採決しようとしています。
行政も司法も民主化していない日本で、「内心の自由」に捜査官が土足で踏み
込むことができる悪法が成立すれば、盗聴などがやりたい放題になることは明ら
かです。
「共謀罪」は廃案にしなければなりません。
※関連記事
「長期勾留は不当な国策」辺野古反対運動・山城議長インタビュー
東京新聞2017年4月16日朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017041602000128.html
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┗■1.人間扱いしない長期勾留によって人間らしい生活と感情を奪う
| 4/15「表現の自由弾圧事件-懲罰としての
| 逮捕、長期勾留」を聞いて
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
◎ 4月15日(土)、「スペースたんぽぽ」で開催された松岡利康さん(鹿砦社社長)
の講演「浅野健一が講師を選ぶ人権とメディア連続講座」第8回「表現の自由弾
圧事件-懲罰としての逮捕、長期勾留」を聞きました。
検察の「恣意的な逮捕」と「真実を見ない司法の現実」を具体的経験に基づい
て講演されました。
権力側(警察、検察、政府、官僚)の気に入らない、邪魔な人間は抹殺すると
いうことだと思いました。
今は拷問で殺すことはできないので、人間扱いしない長期勾留によって人間ら
しい生活と感情を奪って、その人間を実質的にボロボロにするやり方だと感じま
した。
沖縄辺野古で逮捕され、長期勾留された山城博治(沖縄平和運動センター議長)
さんのコメントが、4月16日の東京新聞に載りました。山城さんは執拗な脅しに
屈せずよく耐えたと思います。
◎ 松岡さんもよく耐えました。辛いのは家族とも誰とも(弁護士以外)話せな
い接見禁止措置です。手紙の発信・受信も禁止されました。電話もメールもさせ
ないで、精神的におかしくさせる拷問の一種と思います。
長期勾留に耐えられない人が多いと思います。山城さんの場合と違って、松岡
さんの場合は通常は刑事事件にならないケースです。
普通は民事裁判だけの「名誉棄損」の疑いです。阪神タイガーススカウトの死
を扱った2002年出版「タイガースの闇」と、2003年パチンコ業界大手アルゼを批
判した「アルゼ王国はスキャンダルの総合商社」という2冊の本が名誉棄損で刑
事告発され、2005年に逮捕されたという事件です。
逮捕されたら全裸にされ尻の穴や性器まで調べられたそうです。
出版社が通常は刑事事件にされないのは、憲法21条があるためです。「集会・
結社および言論・出版その他一切の表現の自由は、これを保証する。検閲はこれ
をしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない」
鹿砦社はつぶれそうになりましたが、奇跡的に再建できました。
松岡さんは明らかに無罪です。検察は言葉の暴力などと罪状をでっち上げまし
たが、それなら今のヘイトスピーチのほうが数倍酷い言葉の暴力で明らかに有罪
です。有罪判決を下した神戸地裁もまた憲法違反です。
◎ 松岡さんの不当逮捕から12年たった今、「共謀罪」法案が4月6日の衆院本
会議で審議入りしています。
安倍晋三ファシスト政権と自民党・公明党は『現代版・治安維持法』というべ
き違憲の共謀罪法案を強行採決しようとしています。
行政も司法も民主化していない日本で、「内心の自由」に捜査官が土足で踏み
込むことができる悪法が成立すれば、盗聴などがやりたい放題になることは明ら
かです。
「共謀罪」は廃案にしなければなりません。
※関連記事
「長期勾留は不当な国策」辺野古反対運動・山城議長インタビュー
東京新聞2017年4月16日朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017041602000128.html