写真は沖縄・道の駅かでなのシーサーです。
井上澄夫さんよりメールをいただきました。許可を得て、転載させて頂きます。
反戦の視点・その94
鳩山政権は「沖縄の民意」に応えよ!
井上澄夫(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)
普天間基地問題(後注参照)をめぐる「沖縄の民意」は、すでに余すところな
く表明されている。私の友人のウチナーンチュ(沖縄人)は最近こういう趣旨の
メールを送ってきた。
「沖縄は、この国にかろうじて残っている民主的な手段を使って声を上げてき
た。日本政府はこれ以上沖縄に何を言えというのか。」
2008年7月の沖縄県議会における政府あて「名護市辺野古沿岸域への新基
地建設に反対する」意見書、昨年2009年8月30日の衆院選の結果(沖縄4
選挙区で自民党全敗・比例九州ブロックでも敗退、沖縄を足場とする当選5議員
全員が「普天間基地の辺野古移設反対」を表明)、本年1月24日の名護市長選
で辺野古への基地建設に反対する稲嶺進候補の当選、2月24日の沖縄県議会に
おける〈全会一致〉による政府あて「県内移設反対」意見書採択、3月8日の名
護市議会における〈全会一致〉による政府あて「キャンプ・シュワブ陸上案反対」
意見書採択……。
2月24日の沖縄県議会での意見書採択直後に行なわれた琉球新報社のアンケー
トでは、沖縄県内41全市町村長が「県内移設」に反対を表明し、その後も竹富
町議会と石垣市議会が「県内移設反対」の決議を上げている……。
これ以上、米軍基地はいらない、基地の県内たらいまわしをやめよ、県内移設
絶対反対、移設するなら県外・国外へ……これが「沖縄の民意」である。不透明
なところはいささかもない、まったく鮮明な民意である。
※ 注 筆者はあえて「普天間基地問題」という表現を用い、「普天間移設問題」
とはしない。理由は同基地を押しつけられている宜野湾市民は「普天間基地の即
時閉鎖・返還」を求めているのであり、どこかへの「移設」を要求しているので
はないからである。「世界一危険な」普天間基地は撤去させるしかない。それに
そもそも「移設」を言い出したのは日米両政府であって沖縄の人びとではない。
撤去こそ普天間問題を解決する唯一の方法であり、侵略の拠点はどこにもあって
はならないのだから、筆者は「移設」を前提とする表現を用いない。
だが、「地域主権の確立」をマニフェストに掲げて政権交代を果たした鳩山政
権に、「沖縄の民意」に応える気配はない。閣僚の最近の言動は、それどころか、
「沖縄の民意」を踏みにじり「県内移設」を強行する意志をあらわにしている。
その最たるものが、先の名護市長選の結果について「斟酌しなければならない
理由はない」と記者会見で言い放った平野博文内閣官房長官の超暴言である。沖
縄出身議員でつくる「うるの会」に追及されて、とりあえず「市長選で示された
民意を尊重する」と言い直したものの、それがまったく口先だけの釈明であった
ことは、3月8日の名護市議会意見書採択についてのべた次の発言で明らかであ
る。
〈決議はあっても、その決議を超えてやっていただかないとならない場合はあ
る。〉
昨年末設置された政府・与党の沖縄基地問題検討委員会は現行案(キャンプ・
シュワブ沿岸域案)「以外の」案を検討するはずだった。だが平野長官はいつの
まにか、検討委を社民・国民新両党が単にそれぞれの案を「提出する場」に矮小
化し、検討はしないことにしてしまった。3月8日に開かれた検討委では、社民
・国民新両党がそれぞれの案を平野長官に渡し、それでおしまい、案をめぐる検
討(協議)は行なわれなかった。しかも長官は両案を引き取ったあとは「水面下」
で調整し3月中に政府案を決めると表明している。あとは密室の談合で決まって
いくのだ。実際官邸はその談合には駐米日本大使館や外相を除く外務官僚は関与
させないと表明している。
最近の沖縄関係閣僚の発言はすでに「県内移設」モードである。前原沖縄担当
相は早くも移設を受け入れてくれれば振興金を出すと公言している。北沢防衛相
もキャンプ・シュワブ陸上案推進を隠さない。鳩山首相も「ゼロベース」を強調
し、現行案も視野に入れていることを繰り返し表明している。北沢防衛相は現行
案はだめと米国政府に繰り返し伝えているとのべているが、政府首脳が移設先を
「県内移設」に絞り込み、その枠内で政府案を決めようとしている以上、キャン
プ・シュワブにまたがって辺野古沖海域と大浦湾を埋め立てる現行案が選定され
ることは十分あり得る。だからこそ稲嶺名護市長が「海も陸も辺野古移設に反対」
と強く表明しているのだ。陸上案有力という報道だけで政府の動きを即断するの
は現段階では危険である。ホワイトビーチ案や勝連半島沖案も慎重に凝視すべき
である。私たちにとって問題の核心は「県内移設を許さない」ことだ。
政府は沖縄の民主的手段による「反乱」に直面している。だからこそ平野長官
が「斟酌無用」超暴言に続けて「法律的」に対応するケースもあるとのべたのだ。
海上基地建設阻止に向けて辺野古現地でボーリング調査を阻む非暴力直接行動が
続いていたとき、防衛庁(当時)は掃海母艦「ぶんご」を沖縄海域に派遣して基
地建設に反対する人びとをあからさまに恫喝した。平野長官は事実上、県内の移
設先現地で住民があくまで抵抗するなら、自衛隊や県警機動隊を出動させると宣
言したのである。米海兵隊新基地の「県内移設」は日本政府にとってすでに治安
問題である。
平野長官の「斟酌無用」超暴言が伝えられたとき、友人の名護市民は「もはや
暴動か独立運動しかない」と言い切った。政府内でキャンプ・シュワブ陸上案が
有力という報道に接した沖縄のある牧師は「琉球処分を繰り返すなら、私たちは
日本を沖縄から追い出します」と表明した。
琉球処分以来連綿と続いてきた日本政府による沖縄差別をこれ以上許してはな
らない。今は文字通りの正念場である。「本土」の私たち一人ひとりの行動が求
められている。立ち上がり、声を上げよう!!
_______以上転載___________
環境ランキングに参加しています。
応援クリックよろしくお願いします。いつもありがとうございます。
井上澄夫さんよりメールをいただきました。許可を得て、転載させて頂きます。
反戦の視点・その94
鳩山政権は「沖縄の民意」に応えよ!
井上澄夫(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)
普天間基地問題(後注参照)をめぐる「沖縄の民意」は、すでに余すところな
く表明されている。私の友人のウチナーンチュ(沖縄人)は最近こういう趣旨の
メールを送ってきた。
「沖縄は、この国にかろうじて残っている民主的な手段を使って声を上げてき
た。日本政府はこれ以上沖縄に何を言えというのか。」
2008年7月の沖縄県議会における政府あて「名護市辺野古沿岸域への新基
地建設に反対する」意見書、昨年2009年8月30日の衆院選の結果(沖縄4
選挙区で自民党全敗・比例九州ブロックでも敗退、沖縄を足場とする当選5議員
全員が「普天間基地の辺野古移設反対」を表明)、本年1月24日の名護市長選
で辺野古への基地建設に反対する稲嶺進候補の当選、2月24日の沖縄県議会に
おける〈全会一致〉による政府あて「県内移設反対」意見書採択、3月8日の名
護市議会における〈全会一致〉による政府あて「キャンプ・シュワブ陸上案反対」
意見書採択……。
2月24日の沖縄県議会での意見書採択直後に行なわれた琉球新報社のアンケー
トでは、沖縄県内41全市町村長が「県内移設」に反対を表明し、その後も竹富
町議会と石垣市議会が「県内移設反対」の決議を上げている……。
これ以上、米軍基地はいらない、基地の県内たらいまわしをやめよ、県内移設
絶対反対、移設するなら県外・国外へ……これが「沖縄の民意」である。不透明
なところはいささかもない、まったく鮮明な民意である。
※ 注 筆者はあえて「普天間基地問題」という表現を用い、「普天間移設問題」
とはしない。理由は同基地を押しつけられている宜野湾市民は「普天間基地の即
時閉鎖・返還」を求めているのであり、どこかへの「移設」を要求しているので
はないからである。「世界一危険な」普天間基地は撤去させるしかない。それに
そもそも「移設」を言い出したのは日米両政府であって沖縄の人びとではない。
撤去こそ普天間問題を解決する唯一の方法であり、侵略の拠点はどこにもあって
はならないのだから、筆者は「移設」を前提とする表現を用いない。
だが、「地域主権の確立」をマニフェストに掲げて政権交代を果たした鳩山政
権に、「沖縄の民意」に応える気配はない。閣僚の最近の言動は、それどころか、
「沖縄の民意」を踏みにじり「県内移設」を強行する意志をあらわにしている。
その最たるものが、先の名護市長選の結果について「斟酌しなければならない
理由はない」と記者会見で言い放った平野博文内閣官房長官の超暴言である。沖
縄出身議員でつくる「うるの会」に追及されて、とりあえず「市長選で示された
民意を尊重する」と言い直したものの、それがまったく口先だけの釈明であった
ことは、3月8日の名護市議会意見書採択についてのべた次の発言で明らかであ
る。
〈決議はあっても、その決議を超えてやっていただかないとならない場合はあ
る。〉
昨年末設置された政府・与党の沖縄基地問題検討委員会は現行案(キャンプ・
シュワブ沿岸域案)「以外の」案を検討するはずだった。だが平野長官はいつの
まにか、検討委を社民・国民新両党が単にそれぞれの案を「提出する場」に矮小
化し、検討はしないことにしてしまった。3月8日に開かれた検討委では、社民
・国民新両党がそれぞれの案を平野長官に渡し、それでおしまい、案をめぐる検
討(協議)は行なわれなかった。しかも長官は両案を引き取ったあとは「水面下」
で調整し3月中に政府案を決めると表明している。あとは密室の談合で決まって
いくのだ。実際官邸はその談合には駐米日本大使館や外相を除く外務官僚は関与
させないと表明している。
最近の沖縄関係閣僚の発言はすでに「県内移設」モードである。前原沖縄担当
相は早くも移設を受け入れてくれれば振興金を出すと公言している。北沢防衛相
もキャンプ・シュワブ陸上案推進を隠さない。鳩山首相も「ゼロベース」を強調
し、現行案も視野に入れていることを繰り返し表明している。北沢防衛相は現行
案はだめと米国政府に繰り返し伝えているとのべているが、政府首脳が移設先を
「県内移設」に絞り込み、その枠内で政府案を決めようとしている以上、キャン
プ・シュワブにまたがって辺野古沖海域と大浦湾を埋め立てる現行案が選定され
ることは十分あり得る。だからこそ稲嶺名護市長が「海も陸も辺野古移設に反対」
と強く表明しているのだ。陸上案有力という報道だけで政府の動きを即断するの
は現段階では危険である。ホワイトビーチ案や勝連半島沖案も慎重に凝視すべき
である。私たちにとって問題の核心は「県内移設を許さない」ことだ。
政府は沖縄の民主的手段による「反乱」に直面している。だからこそ平野長官
が「斟酌無用」超暴言に続けて「法律的」に対応するケースもあるとのべたのだ。
海上基地建設阻止に向けて辺野古現地でボーリング調査を阻む非暴力直接行動が
続いていたとき、防衛庁(当時)は掃海母艦「ぶんご」を沖縄海域に派遣して基
地建設に反対する人びとをあからさまに恫喝した。平野長官は事実上、県内の移
設先現地で住民があくまで抵抗するなら、自衛隊や県警機動隊を出動させると宣
言したのである。米海兵隊新基地の「県内移設」は日本政府にとってすでに治安
問題である。
平野長官の「斟酌無用」超暴言が伝えられたとき、友人の名護市民は「もはや
暴動か独立運動しかない」と言い切った。政府内でキャンプ・シュワブ陸上案が
有力という報道に接した沖縄のある牧師は「琉球処分を繰り返すなら、私たちは
日本を沖縄から追い出します」と表明した。
琉球処分以来連綿と続いてきた日本政府による沖縄差別をこれ以上許してはな
らない。今は文字通りの正念場である。「本土」の私たち一人ひとりの行動が求
められている。立ち上がり、声を上げよう!!
_______以上転載___________
環境ランキングに参加しています。
応援クリックよろしくお願いします。いつもありがとうございます。
沖縄県議会議員?の新里さん?が言ってました。
すごいことになりそうですね。
楽しみです。
県知事はどうするんでしょうね。
どうしようと、次の県知事選、当選はないですね(大笑)
25日、現場に、本土のわたしも、まぎれていられることに感謝したいです。
那覇からはバス15台、読谷村の駐車場も、どこよりもいちばん広いそうです。
はじめまして、よろしくお願いします
25日の県民大会盛り上げたいですね
コメントありがとうございます。
笑えました。
ハイビスカスとブーゲンビリアのちがいは、かなりありますよねえ~
糸満の野菜市場のハイビスカス・ティーを飲みながら・・・
色がきれいですね。
ビタミンも豊富で酸味が少しあってサッパリした味です。
25日の県民大会でお会いできるといいですね~
今、ケータイの使い方を読んでいます
ハイビスカスとブーゲンビリアの違いを教えてあげます
どちらも南国らしい綺麗な花ですよ!
忘れられているとおもったら、まだ覚えていてくれたのですか。
ありがとうございます。
今ではなつかしい思い出です。
ネット上には「なりすまし」さんもいますので、このブログで誰が本物か見極めてくださいね。
「ただの主婦」にとっては、ブログは楽しい趣味ですね。
またどうぞコメントしてくださいね。
気まぐれに反映します。
こう決め付けた矢先に
>狼魔人さんは、確かに沖縄在住のようです
と速攻ブーメラン。
>気まぐれなブーゲンでした
貴方の場合、「気まぐれ」じゃなくて「倣岸にして無礼」なだけでしょ(苦笑)。
さすが人の話を聞こうともしない尊大なプロ市民だけのことはありますね。
4年前の「炎上事件」がある限り貴方は半永久的にネットの晒し者であり続ける運命にあることをお忘れなく。
ただ、生まれが沖縄かどうかは知りませんが
どのような「沖縄利権」があるのか知りませんが、以後読みません。
このようなコメントも時間の無駄ですので、以後反映されません。
気まぐれなブーゲンでした。
全く違う歴史状況があることを、まず知ってくださいね。
ネットで調べればわかることは、自分で調べなさい。たくちゃん。
軍用地主に物凄い金額の「借地権料」が転がり込んで来るのは、沖縄だけです。
日本の場合は、米軍以前に日本軍に土地を接収されています。
主に農民ですが、当時は地主が小作人に貸していたりしました。
私が住む相模原・座間のかつての日本陸軍士官学校のあったところ(正確にはわかりませんが)などは、無理矢理、土地を奪われ、地主はともかく、食えなくなった小作人に対し、地主があまりの惨状に、小作人たちの家族に申し訳ないと自殺するということまでありました。
こういう話しは、「米軍再編」の中間報告が2005年にあったとき知りました。
相模原では小川市長をはじめ、20万人の署名を自治会連合会などがあつめ、相模原市をあげての反対運動になりました。
自民党政権は「米軍再編」で沖縄の負担が軽減されるからと、市民をだましたのです。
ところがネットの時代、そう簡単にはだまされません。
日本の米軍基地は、米軍に占領されたままです。
米軍基地内は日本の国土ではありません。中に入ったら軍用犬におそわれます。
相模原駅前の15ヘクタール返還にしても、米軍が日本政府に返還するのであって、相模原市に返還するのではありません。
政府は相模原市に無償で返すべきだと私は思います。
もともと日本政府が奪った土地ですからね。
ここが、軍用地主がいる沖縄と違う所ですね。
これ以上は自分で調べてね。
まだブログ書きたい沖縄報告が山ほどあるでね。
勉強になりました
沖縄って、一坪ずつ子供に土地をわける 風習でもあるんですね。
そいで関東に引っ越した人が 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックってのを作ったのですかな??
自分の土地、国に接収されてますから、住む場所がなかったんですね。
で、その人達が本土の人と結婚したりして、土地を受け継いでいくわけです。
なので、親の故郷に帰っているだけで、里帰りにしてるに過ぎません。
今でも「一坪地主」一世の方が本土におられますよ。
信じられないことに、半世紀ぐらいの年齢差を乗り越えて、私のメル友です。
「可愛い」とか言われちゃって……とっても嬉しいです。
ただ混乱するだけだと思うのですが??