ブーゲンビリアのきちきち日記

神奈川の米軍基地のある街から毎日更新。猫と花と沖縄が好き。基地と原発はいらない。

「賠償費と廃炉費が託送料金に上乗せ」これは、とんでもない法律違反(たんぽぽ舎より)

2017年03月01日 19時52分49秒 | たんぽぽ舎
以下たんぽぽ舎より転載します。


┏┓
┗■1.「賠償費と廃炉費が託送料金に上乗せ」
 |  これは、とんでもない法律違反
 |  2/26「たんぽぽ舎28周年の集い」記念講演・熊本一規さん
 |  「原発政策のウソ・ゴマカシを批判する」を聞いて
 └──── 清水 寛(たんぽぽ舎会員)

 2月26日(日)たんぽぽ舎第29回総会のあと、「スペースたんぽぽ」の
会場が一杯に溢れる中で、熊本一規さんと福島の木幡ますみさんの記念
講演がありました。

◎ 熊本一規さんの講演は、
1.「東電の賠償費と廃炉費が託送料金に上乗せの話と
   法律違反について」、
2.「除染・帰還問題」について、
3.「原発の電気は高い」について
の3点をプロジェクターの映像を使って詳しく説明されました。
 私は、「電力改革が垂直構造型システムから構造分離型システムに改
革」とか、「発電、送電、小売」という耳慣れない言葉に戸惑い、あとで
ネット検索してみました。
 いわば、今までのそれぞれのエリアの電力会社による発電、送電、小売
の一切を独占しているのが「垂直構造型システム」で、それが、送電線だ
けが地域電力会社の独占で、発電と小売が自由競争になっているのが「構
造分離型システム」のようです。

◎ 熊本一規さんは、託送料金は電気を送る際に電力会社が必ず利用しな
ければならない「送電部門料金」であるから、発電部門の費用である「廃
炉費・賠償費」を上乗せすることは違法「電気事業法違反」であることを
明らかにされました。

◎ また、福島第一原発事故「賠償費」の託送料金の上乗せの根拠は、
「過去分の負担」(過去の電気料金には賠償への備えがなく安かった「差
益分」)との理由があげられています。
 はたして、「何十年も前の電気料金が安すぎた」という理由で徴収でき
るのかと、電気・ガス・水道の料金の消滅時効が2年(民法173条)を
例に、「民法違反」であると強く述べられました。「昔の魚が安すぎた。
これから買う人に負担してもらう」というのだろうか?
 原発依存度低減や廃炉の円滑な実施のための「例外的措置」は「国によ
る補償」の根拠にはなり得ても「託送料金の上乗せ」の根拠にはならない
と批判されました。

◎「除染・帰還問題」では、1.「20mSv/年を切れば帰還」は殺人にも
等しい行為であり、山下俊一氏の「100mSv/年を切れば問題ない」と
「10mSv/年を超えれば、若者に発がんリスク」の矛盾発言、甲状腺ガン
多発、除染土の公共事業への再利用による放射性物質汚染の拡散の問題や
除染→帰還政策の問題と望ましい方向について話されました。

◎「原発の電気は高い」では、ヨーロッパでは原発が高いのは当たり前に
なっている。原発が火力・再生可能エネルギーを圧迫しており、ベース
ロード電源として失格。
 メリットオーダー効果により再生エネルギーと火力の組み合わせで、
原発は不要と言い切り、将来は火力も不要になるとのことでした。



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