ブーゲンビリアのきちきち日記

神奈川の米軍基地のある街から毎日更新。猫と花と沖縄が好き。基地と原発はいらない。

<連載-6>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』(たんぽぽ舎)

2012年11月17日 21時58分53秒 | たんぽぽ舎
写真は11月11日3時半頃、文科省前はデモ状態です。歩道はいっぱいで車道に。


以下たんぽぽ舎より抜粋して転載__________


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┗■2.<連載-6>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
 │  霧の中の飛行訓練
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 ※この連載は著者(斉間満氏・故人)の夫人(斉間淳子さん)の承諾を得て
 掲載しています。本文は、2002年5月発刊の『原発の来た町-原発はこう
 して建てられた-伊方原発の30年』の一節です。
 (この本はたんぽぽ舎でも扱い中。137頁、1000円)

 一九八八年の伊方原発近くへの米軍ヘリ墜落事故に話を戻す。
 米軍ヘリがなぜ霧の中に迷い込んだのかとの疑問だ。原発周辺の地理を知り
尽くしている米軍ヘリが、誤って霧の中に入ったとは考えられない。峰を這う
ようにして発生する三崎半島沿いの特有の霧は、標高二三〇メートルほどの山
頂から二〇メートルも高く飛べば、十分避けられた。なのに、なぜ霧の中なの
か――である。
 米軍ヘリは、霧が出たのを幸いに霧の中へ飛び込んだ。山肌に沿って飛べば、
敵のレーダーから機体を消すことができる。そして霧は敵の目からもヘリを見
えなくさせる。霧の中の飛行訓練を試みたとの疑いは強くなった。
 その訓練目標に使われたのは伊方原発ではないか。
 戦場は晴天の時ばかりとはかぎらない。したがって、悪天の中の訓練も軍隊
にとっては重要なことであるとの考え方にたった時、濃霧の原発上空を低空飛
行し、敵のレーダーや視界から身をかくしながら飛行する訓練をこころみた
――という当初の疑いは、墜落から一〇年近くたった九九年のリムピースの高
知県沖の米軍機墜落の真相解明で、推測ではなく確信的なものとなった。
 原発近くに墜落した米軍の大型ヘリコプターは、決して飛行コースを誤った
のではない。原発を攻撃目標に、敵のレーダーから身を隠すために霧の中に
突っ込み、山並みスレスレに、目視飛行を試みていた。そして誤って山頂付近
の雑木林に機体をひっかけ墜落した。
 小学校や変電所、発電所が攻撃目標にされていた例からすると、原発が攻撃
目標にされていたと考えるのは、決してうがった推測ではない。



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