城犬のおいど

城巡りと、各地で出会った食事を個人的な感想を添えてお城巡りを紹介しています。

武蔵国 難波田城

2024-09-06 16:35:49 | 城館
武蔵国 難波田城 <ナンバタジョウ>
別称南畑城、難波田氏館
城郭種別城郭
縄張り平城
築城者難波田高範
築城年鎌倉時代
廃城年1590
主な城主難波田氏、上田氏
指定史跡なし/不明
住所埼玉県富士見市南畑
[Google] [地理院地図]
城址碑あり
現地案内板あり
スタンプ
現存建造物なし
復元建造物なし

概要
平安時代の終わり頃から、武蔵国には「武蔵七党」と呼ばれる武士団が活動していました。その一つの村山党の中心に、金子氏がいました。金子小太郎高範は、鎌倉時代の承久の乱に参戦して討ち死にしました。その恩賞として幕府から、高範の子孫に難波田(南畑)の地が与えられ、その子孫が「難波田氏」を名乗るようになりました。
南北朝時代には、羽祢蔵合戦で高麗経澄の軍勢と戦って敗れましたが、戦国時代になると難波田弾正善銀が扇谷上杉氏の重臣として活躍しました。
しかし、天文15年(1546)の河越夜戦で北条氏と戦い、敗れて討ち死にしました。その後、難波田氏一族は北条氏の家臣となり、難波田の土地は北条氏の家臣上田氏が支配しました。しかし、北条氏が豊臣秀吉に滅ぼされたために難波田城は廃城となりました。
難波田城は江戸時代に作られた絵図などに描かれています。城は最初小さなものでしたが、戦国時代に難波田弾正善銀が活躍する頃に、大規模に改造されたと考えられます。江戸時代には、城跡に修験寺院の十玉院が建てられました。
※現地看板より

攻城記録

東門

曲輪2
曲輪1(本丸)の出入り口前方にある曲輪です。
これは戦いに際して、この曲輪に城兵を入れる「馬出曲輪」と考えられます。
馬出にはいろいろな形がありますが、難波田城ではこのように独立した曲輪になっています。
周囲に土塁を巡らし、外から中が見えないようにしていました。
ここから曲輪3には木橋を渡っていきました。
※現地説明板より

復元木橋
この木橋は平成8年の発掘調査で発見された、木橋跡を復元したものです。
曲輪2と曲輪3を突出させて、この部分に橋を架けて2つの曲輪を結んでいます。
橋の幅は、曲輪2側が1.8mに対し、曲輪3側が2.7mもあります。これは曲輪2(馬出曲輪)にいる城兵が、曲輪3に攻め出すのに便利で、反対に敵兵が攻めにくいようにするためと考えられます。
※現地説明より

曲輪1
曲輪1は、城主が住んでいた城の中心部です。
古絵図には「本城」と記され、東西45m、南北30mの規模があります。
難波田城最古の14世紀頃の大形建物跡や、多くの遺物が地下1.5mの部分から発掘されました。
その後、城が拡張されるにしたがって、盛り土されていきました。
曲輪を囲っていた土塁は、一部が残っているだけです。
※現地説明板より

館跡碑





食い違い小口
城は敵の攻撃に対して守りやすく、敵が攻めにくくするために、曲輪の配置、堀の大きさ・深さ、土塁の形などにいろいろな工夫をしました。
城の出入り口を「小口」といいますが、この「喰い違い小口」もその工夫の一つです。
小口の左右、または一方の土塁を屈曲させてS字形の通路にして、敵が攻めにくいようにしたものです。
小口の形はいくつかの種類があります。
※現地説明より

追手門




難波田城資料館

旧金子家住宅
市内水子に所在した民家です。
金子家の母屋として明治4年(1871)に建築されました。
金子家は、江戸時代には、農業のかたわら油商を営んでいました。
そのため、広い土間や出入口の揚戸など、商家のつくりもあわせもっています。
建築面積は約176㎡です。


旧鈴木家表門
市内針ヶ谷に所在した長屋門です。
江戸時代に針ヶ谷村の名主をつとめていた鈴木家の表門として建築されました。
長屋門は、江戸時代には家の格式を示すものとして武士・名主・寺院などに建築が許されていました。
くわしい建築年代は不明ですが、明治時代の中期以降に建てられたと推定されます。
建築面積は約117㎡です。
※現地説明板より


旧大澤家住宅

市内東大久保に所在した民家です。
江戸時代に大久保村の名主をつとめていた大澤家の母屋として、明治4年(1871)に建築されました。
「式台」とよばれる玄関や違い棚、付書院を備えたオクザシキなどに、名主宅としての風格を残しています。
建築面積は約278㎡です。
※現地説明板より

穀藏



駐車場


2017/4最終訪問

周辺地図

※ 当サイトの地図は、主郭等の城の中心部にロケーションを置いておりますのでご注意ください。
※ 城址等は、私有地になっている場合もありますので、有権者の確認を行うなどをし他の人の迷惑になるような行為はやめましょう。
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