言うこと聞かない悪い子は 夜中迎えに 来るんだヨ

「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるさんが死去　９３歳

また一人、自分の大好きな漫画家が鬼籍に入られてしまった。
鬼太郎を知らない子供が僕らの世代に居るとしたら、そりゃテレビを全く見ていないかモグリか何かだ。

夕方のアニメはしょっちゅう観ていた。
髪の毛針、ちゃんちゃんこ、ゲタを駆使して悪い妖怪に立ち向かう鬼太郎は、今でも鮮明に思い出せる。
また、タイトルにもある「おばけがイクゾー」の歌詞。
「言うこと聞かない悪い子は 夜中迎えに 来るんだヨ」のくだりは、一番印象に残っている一節だ。

ファミコンのゲームにもなっていて、友人の家でアホみたいに遊んでいたものだ。

今でも実家に原作の漫画は置いてあって、自分が一番好きな『鬼太郎の地獄めぐり』に至っては今住んでいる自宅の本棚に置いてある。
地獄の怖さやおどろおどろしさが、非常に分かりやすく描かれていて、何度も読み返してしまうのだ。

僕にとっての水木しげるワールドは、お化けや死後の世界というよく分からないものを、想い描けるようにしてくれた世界だ。
先に述べた地獄めぐりは死後の世界についてイメージしやすいような話になっていて、仏教的な要素もあるので、読み物としても情報としても大変面白いのだ。

また、ストーリー(主にねずみ男を介した)においては、道徳的・社会的な要素が沢山入っていて、自分も影響を少なからず受けている。
93歳という大往生ともいえる年齢ではあるのだろうけど、やはりもっと長生きしてほしいと思ってしまうくらい残念だ。

そんな偉大な漫画家に対して、最大の敬意を。