桂小五郎、坂本龍馬、新選組などいろいろな物語があるこの地区は、今は数件の建物と大門が残っているだけですが、同じ土地に立っているだけでなんだか感慨に耽ることができるところです。
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普段見学する事ができない輪違屋ですが、今日は特別公開期間なので中に入ることができます。
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嬉しい~、暑い中来て良かったです。
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創業は元禄元年(1688年)、現在の建物は安政4年(1857年)に再建されたものです。
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浅田次郎の小説「輪違屋糸里」では、糸里が大きくなって桜木大夫になったみたいに書かれていますが、糸里は架空の人物で、小説の中だけらしいですが、桜木大夫は実在していた大夫さんです。
ここで暮らしてらしたんですね~。
置屋として創業当時の名は「養花楼」だそうです。
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公家の近衛なんとかさんが書かれた「養花楼」の書です。
江戸時代は置屋としてだけですが、明治4年に宴席もするお茶屋に変わりました。
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こちらのふすまには、昔、太夫さんがお客さんに送った恋文の下書きが貼ってあります。
本物は本人に渡しているのでありません・・・・確かに。
教養と芸事を極めてなれる大夫さんですが、その座に上り詰めたからとのん気にはしていないのですね、上客に恋文を送って営業努力を怠らなかったようです。
新選組局長、近藤勇直筆の書があります。
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大夫さんが局長におねだりして書いてもらったものだそうです。
農家出身の近藤勇ですが、書も詩も身に付けていて、やはりただものではないようです。
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庭にはキリシタンの彫り物をした灯篭などもありました。
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黒光りした階段を上がって輪違屋の2階も見学しましたが、写真撮影は禁止。
有名な紅葉の間や太夫さんの控室などがありました。
大夫さんはこの辺りを、内八文字を描きながら大夫道中をされていたのですね~。
この後、前にも行った角屋にも行きました。
角屋はいつも公開していますが、春と秋の特別期間だけ、普段上がれない2階にも上がれるそうです。
数年前までは上がれなかったと思いますが、人数制限をして公開されているようです。
今日は上がれなくて残念でしたが、特別期間にはぜひ来てみたいです。