近所に稲荷神社があるんだけど、神様はキツネじゃなくて、実は神様がたくさんいらっしゃるらしいのです。気になったので調べてみた。日本の歴史上、初めてお稲荷様が登場するのは西暦711年の2月。『山城国風土記(やましろのくにふどき)』に、秦伊侶具(はたのいろぐ)という人物が、餅を的にして弓を射たところ、餅が白鳥になって山の彼方へ飛んでいき、その白鳥が降り立った場所に稲がたわわに実ったという「もちと白鳥の伝説」が残っています。秦氏はこの神霊を祀るために、山に神社を創建し、それが今につながる稲荷神社の総本社、伏見稲荷大社の由来です。毎年、二月最初の午(うま)の日には、全国各地の稲荷神社で「初午祭」が斎行されます。これは、伏見稲荷大社の御祭神が降臨された日が2月11日(または9日)で、この日が初午の日だったという言い伝えによるものです。また、春に山の神が降りてきて田の神になり、秋にはまた山へ帰って行かれるという民間信仰とも関連しており、2月の初午に「山の神を迎える」という意味を込めて、祭りが定着していったとも考えられています。
伏見稲荷大社では、五穀を司るとされる宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)を主な祭神としています。それ以外にも、佐田彦大神(さたひこのおおかみ)、大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)、田中大神(たなかのおおかみ)、四大神(しのおおかみ)を祀っており、合わせて「五柱の神」と称されています。
全国にある稲荷神社は3万社とも4万社ともいわれていますが、その多く伏見稲荷大社からこれらの神様が勧請(かんじょう)されているのです。
それでは、神様方をご紹介いたします。
八百万の神の中で代表的な食物神。全国の稲荷神社で祀られる神さまです。「お稲荷さん」と呼ばれ親しまれています。「衣食住ノ太祖ニシテ萬民豊楽ノ神霊ナリ」と崇められ、五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、諸願成就の神として広く信仰されています。記紀によればスサノオの子、あるいはイザナギ、イザナミの子とも記してある。どちらにしても皇統であり、多数の稲荷神様の中でも筆頭である。宇賀之御魂大神、倉稲魂大神などと言う表記もされる。
猿田彦大神と同じ方であるそうである。(さる)田彦大神と言うのが本来だったようである。田彦というのは稲田で働く男性と言う事である。文献上では日本神話中の国津神(くにつかみ)の一人。体が大きく,鼻が長く,眼輝き口尻の赤い神と言う事に成っている。天狗や権現様のイメージかと思う。権現様も狐に乗っている方がおられる。
御利益) 道開きの神様として知られ、物事を良いほうへと導いてくれます。 主なご利益は「交通安全」「道中安全」「良縁成就」。
神祇官で祀られた天皇守護の八神のうちの一柱として、朝廷で重視された女神。君臣の間を取り持ち調和を図る神とされる。こうした性格から、旅館や百貨店など接客業の守護神として信仰されるほか、家内安全・家族和合の神ともされている。
御利益) 「商売繁盛」「農業守護」「家内和合」「病気治癒」「厄除開運」「接客業守護」
稲荷神社の御鎮座以前から、稲荷山麓の里人等が奉斎してきた地主神、または土着神ともいう。田の神とみられている。
次に四大神(しのおおかみ)の皆様をご紹介いたします。
宇気母智(うけもちの)神、和久産霊(わくむすびの)神、豊受(とゆけの)大神、托枳尼真天(ダキニシンテン)の四柱の女神である。宇気母智神の子孫、一系である。
『日本書紀』では保食神と呼ばれ、食物を司る神として描かれます。『古事記』ではイザナギ神・イザナミ神の「神産み」から生まれます。神名の大宜都比売(オオゲツヒメ)とは「大いなる食物の女神」という意味です。記紀でスサノオとツキヨミに切られ、死体から様ざまな穀物を生み出した食物神です。
日本神話に登場する食物の神さまです。『古事記』の神産みで火傷を負って病に伏せるイザナミ神の尿から生まれたとされます。娘には同じ食物神であるトヨウケヒメがいます。
アマテラス大神の食べ物の調達をする神さま。食物神であり食物・穀物を司る女神である、伊勢神宮の御饌(みけ)の神として知られています。衣を隠されて帰れなくなった天女がトヨウケヒメの原像とされています。
荼枳尼“天”とは日本特有の呼び方であり、中国の仏典では“天”が付くことはなく荼枳尼とのみ記される。ダーキニーはもともと集団や種族を指す名であるが、日本の荼枳尼天は一個の尊格を表すようになった。日本では稲荷信仰と混同されて習合し、一般に白狐に乗る天女の姿で表される。
ご祭神の事が分かってスッキリしました。
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