ペットボトル以外の容器で水耕栽培をする場合
スポンジの下に、根が伸び伸びと出来るスペースを確保しなければならない。
極荒目の網棚上にスポンジが乗るような仕組みにすると、根が潰れない。
培養液の量・質の調整や交換も容易に出来る。
さらに、酸素ポンプの設置や酸素剤の投入、水中ポンプで水を流動させる仕組みにすれば、なお良い。
水耕栽培の最適な環境
風通しが良く、栽培する野菜の好む光量・熱量がある場所で、水量と水質の最適な環境を整えて栽培する。
水耕栽培における最適な環境を整えるためのpHとEC
pH(potential Hydrogen、または power of Hydrogen)
pHは英語読みでピーエッチ、ドイツ語読みでペーハー。
日本では1957年に pHの読み方をピーエッチと定めた。
植物によって養分を吸収しやすいpHが異なるが、水耕栽培におけるおおよその適正なpHの値は、5.5〜7.0の弱酸性。
pHが高すぎると肥料の成分が吸収しにくい状況になり、特に植物の成長に欠かせない鉄分の吸収に悪影響を与える。
そのため、葉っぱが黄色くなるといった鉄血症状が出やすい環境になるので、葉色の変化や成長の悪さが気になった場合には、pHが高すぎている可能性がある。
水耕栽培において、養液のpHのほとんどは上昇することが多いため 、pHが下がることはほとんど無いが、設備などの汚れで下がることがある。
EC (Electrical Conductivity)
電気伝導度と言い、電気の通しやすさを示す数値。
水耕栽培における液体肥料に含まれる肥料は、電解質であるため、農業の分野では肥料濃度と示す数値として扱われている。
多すぎる肥料は、植物の根が水や栄養の吸収をストップしてしまい、反対に少なすぎても栄養不足になり成長しなくなる。
ゆえに水耕栽培では、育てる植物がもつ適正なEC値を持続させることが大切。
EC値 はmS/cm (ミリジーメンス・パー・センチメートル)で現し、水中に溶けている物質の濃度 はppmやpptで現す。
1000 mg/L(ppm) = 1 g/L(ppt)
500 ppm = 1.0 mS/cm
水耕栽培において適正なECの値は、
果菜類では0.6〜1.5mS/cm、葉・根菜類では1.2〜3.5mS/cmの範囲が目安。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます