飲酒運転が減らないのはなぜなのか?
入院中で暇なので、精神的側面から考察していきます。
よく話題になるのは、「飲酒したのに運転するのはなぜなのか?」です。
ここで私が考えたいのは、「飲酒する場所に車を運転して行ってしまうのはなぜなのか?」です。
飲酒する前の、冷静に判断できる状態にありながら、飲酒運転を疑いなく計画実行してしまう人の心理です。
ざっと考えを上げてみましたが、どうでしょうか。
①飲酒運転の危険性をあまり教育されておらず、理解出来ていない。
②自分なら無事運転し、帰宅出来るだろうと運転能力に自信過剰になっている。
③検問をやってそうな時間や場所は通らないで帰るから、捕まることはないと確信している。
④タクシーや代行運転を利用するのが面倒、運賃が勿体ないので、車で飲み屋に行くのは仕方ないと考えている。
⑤早く飲みたい、遊びたいから自家用車でさっさと現地に到着したい。
⑥今の生活に不満や不安が無く、危機感や向上心が低下し、惰性になっていて、正しい判断が出来ない。
⑦今の生活に不満や不安が多く、惰性になっている。
または、自暴自棄や投げやりになっている。
⑧毎日が同じ事の繰り返しで変化が無いと、生活に嫌悪感を感じていて、惰性になっている。
または、自暴自棄や投げやりになっている。
⑨自分や周囲の人の人生に関心が無く、事故後の将来像や周囲への迷惑を想像できない為、無責任な行動をしてしまう。
⑩ストレスや疲労などで、判断能力が低下し、日々飲酒の誘惑に負けている。
⑪アルコールに依存しており、正しい判断が出来ない。
⑫脳に障害があり、正しい判断が出来ない。
以上をまとめると、「非現実的な楽観主義である」「ストレスをアルコールでコントロールしている」「性格・能力が運転に適さない」の3つに集約されるのではないでしょうか。
このことから、飲酒運転者は「魔が刺して」や「たまたま」ではなく、常習していることが想像出来ます。
飲酒運転の非情さを伝えようとしても、飲酒運転常習者には、なかなか伝わらないでしょう。
特効薬は無く、地道な教育が重要だと思います。
会社においての飲酒運転防止活動としては、ストレスチェックテスト、運転能力チェックテストを繰り返して、要注意人物には根気良く指導するか、病院受診を促す。業務の見直しやアルコール以外でのストレス軽減の啓蒙。
事故の体験や危険性を、目や耳に訴えるビデオ映像を何度も視聴するなど、「刷り込み教育」が重要です。
地域においての飲酒運転防止活動としては、不審な車両はすぐ通報していくことです。
目の前をフラフラ蛇行運転している車両がいる、コンビニの駐車場の車内で飲酒している人がいるなど、不審車両はすぐ通報しましょう。
現在では、不審車両の写真・動画をメールに添付して、場所・時間を記入し交通課にメールで通報することが出来るので、便利になりました。
知人や家族が事故に巻き込まれないよう、地域住民総出で巡回・通報を徹底していくことが重要です。
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