直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

とんでん 兵

2013年05月25日 | ちょこのひとかけ


とんでん、というファミリーレストランにいきました。

とんでんと言えば、道民なら思い浮かぶのが屯田兵。
実際、とんでんの元は北海道だそうです。
店舗でもとびっこやいくらのしょうゆ漬けが売っていて
親しみを覚えます。

でも。そんな、お店が北海道的という中で意表をつかれたのが茶碗蒸しです。
わたしは茶碗蒸しは意外と好きですが、それは北海道風の茶碗蒸しです。
北海道風といえば、茶碗蒸しの材料に、
栗の甘露煮とその汁あたりがなければはじまりません。
でも、とんでんの茶碗蒸しは栗の甘露煮がないどころか
甘くもありませんでした。

『とんでん』と名宣りながら、
こんな、北海道人の魂もなくしたようなものを出すなんて。
なんという看板に偽りあり、
なんという恥知らずなのでしょうか。

前友達と食事に行ったとき、友達が茶碗蒸しが好きだと言って
食べていたのが非北海道風のものでした。
個人的には非北海道風の茶碗蒸しは
たまご豆腐の亜種のような印象なので、
あれのどこに愛すべき点があるのかよくわかりません。

なぜこんなものをとんでんで出すのかについて
ちょっと考えを出し合ったところ、
非北海道風に慣れている現地の人がそのつもりで食べたら
味に衝撃を覚え、頼まなくなり、売り上げが落ちるのだろう
という結論に至りました。

わたしとしては、北海道風のお店なんだから
むしろあえて北海道風の茶碗蒸しを出すことで、
内地にいる北海道人の呼び水になる上、
北海道風の茶碗蒸しを知らない人にも
食文化を伝えられていいと思うのですけれど。

……まあ、わたしも関東以北の嗜好に染まっているので、
ところてんは酢醤油で食べます。
刺身はしょうゆをかけるように、寿司は酢飯としょうゆで
食べるように、海のもので多少磯臭さを感じるところてんは、
酢醤油が合うと思います。

でも、関東より西のどこかではところてんにも黒蜜をかけるそうで。
一度やってみましたが、なんだか生臭い上に甘くて、
気持ち悪くて食べるのが苦痛でした。
黒蜜をかけるならくずきりにしたほうがいいと個人的には思います。

それと同じ感じで、茶碗蒸しも甘いと気持ち悪いと
思う人もいるのかなあとは思います。

それでもやはり、『とんでん』で。
「お帰りには北海道の和菓子屋からスタートした『とんでん』の
なんたらをどうぞ」と声かけしてくる『とんでん』で
北海道風でもない茶碗蒸しをしれっと出してくるのには納得がいきません。

甘くない茶碗蒸しなんて、食べてしょんぼりです。
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