最近古代の神についてすこし考えましたが、
人が祈る対象としての神は、それほど重要なものだろうかと思います。
たとえば田んぼがだめになる原因は、
旱魃が結構多い気がします。
そう古くない話を聞いても、水が足りなくて川の水を奪い合って
村々の民が殺しあったという話も聞きます。
そんなとき、太陽の神にいくら祈っても無駄でしょう。
一方で、水災害も、農作物の被害にはありがちです。
長雨で根ぐされしたり、いきなりの大雨で河川が氾濫したり。
これを考えると、太陽神をあがめるより、
雲神さまか、雨神さまをあがめたほうがよっぽど合理的に思います。
日が欲しければ、雨雲や雲をよけてもらうよう祈ればいいですし、
雨が欲しければ、雨を降らせてもらうよう祈ればことたります。
日と雨と、どちらにしてもひとつに祈るだけで済むのです。
なぜ雨神は人気がないのか……。わたしにはよくわかりません。