最近また、竹取物語研究まとめのつづきをやりはじめました。
竹取物語というお話は、意外と神道と関わります。
また、紀氏とも深く関わります。
竹取物語はおそらく、紀氏かあるいはその周りにいた人物によって
書かれたと考えられるので、
ぼちぼちと紀氏について考えたり調べたりしていたのですが。
紀氏は、一般的に、古い日本人であると考えられる一方で、
外から渡ってきた人であるとも考えられている、変な氏族です。
神道的観点からしても、
『紀』氏、特にという『紀』苗字はとてもおかしく、異常なものです。
神道に関係する名称に見えるものの、
なぜその名前になっているのか、
なぜその名前が発生するのか、
祭神はなんなのか、
なぜその名前が和歌山などにあり、
その地の有力者になっているのかという理屈が
まったくわからないのです。
もっと簡単に言ってしまえば、『紀』という苗字は、
古い神道に関連する名称であるにも関わらず、
神道の『道理』から外れている
という異常性をもっているのです。
今までは解釈の手がかりもなくてなぞのままでしたが、
この前神道の研究が一歩進んだとき、
偶然手がかりを得たので調べてみることにしました。
古い神道からすると、紀氏は重要な神の系統につながっているようだ、
とうっすらわかっていましたが、実際どこにつながって
どれほど重要なのかはわかりませんでした。
でも、今回の発見をたどると、
どうやら紀氏はオオナムチにつながるのだとわかったのです。
ここで言う紀氏とは、紀氏全体の話です。
本家だの分家だの、直系だの傍系だの、
分離しただの合体しただのは考慮に入れません。
わたしは人間に興味がないのでそういうのはどうでもいいからです。
でも、なぜ紀氏は和歌山などにあるのでしょうか。
古い神道文書からすると、
オオナムチの本拠地は別の場所です。
もし、オオナムチと紀氏がつながっているならば、
紀氏ももともと別の場所にいたということになります。
この移動の原因について考えると、可能性はふたつ浮かびます。
ひとつは、自分で移ったという可能性。
もうひとつは、他人から移らされたという可能性。
このどちらのほうが可能性が高いのでしょうか。
それを吟味するには、紀氏の異常性も
考えに入れるとわかりやすくなります。
ここで、神道から見る紀氏の異常性とは、
・紀氏の本祭神はオオナムチとはなっていない
・紀氏の本拠地はわかるものの、名前の意味がわからない
・紀氏の名前の発生点がわからない
といったところです。
なぜこんな不合理が発生しているのか、
なぜ祭神とのつながりを切られているのか、
なぜ名前の由来が切れているのか
なぜ本拠地から移動しているのか
これを考えれば、原因はひとつ。
おそらく、戦に負けたのです。
戦の敗者は、殺されるか、さもなければ遠くに飛ばされます。
その際、名前を奪われる、名前を変えられるなどで
ペナルティを科されることも珍しくはありません。
つまり、紀氏は戦に負けたことで
他人によって場所を移らされた、と考えられるのです。
その際、敗戦処理のペナルティを負わされたと考えると、
紀氏はもともとは別の場所にいたということ、
オオナムチとつながる一族で違う名前を持っていたものの、
名前を奪われて不自然にされていたということ、
オオナムチとのつながりを切られたということ、
すべてに合理的な説明がつくようになります。
この話を補強するものはほかにもあります。
それは、地名です。
和歌山には、なぜか古代神道関連の地名が正しく存在します。
神にまつわる名前、神に正しく関連する名前、
神に関わる一族に由来する名前というものが、
不自然のない形でぼちぼち見受けられたのです。
今までもこのことにまったく説明ができず
保留にしておいたのですが。
もともと紀氏が別の名前であり、
戦に負けて移動させられたものの、
国の民を連れてきたことで、
元の場所、元の名前に関連する地名が運ばれ、
そこに根付いたと考えるなら、問題は解消されます。
すると、
『木の国にいたから紀氏ができた』というのは間違いで、
『紀氏が来たから木の国ができた』という方向だと
言えるようにもなるのです。
紀氏の名からすれば、住んだ場所が『木』の国では
『紀』という苗字が発生できません。
紀氏は神道関連名で、神道の道理に基づいた名前ですから、
そんな由来から発生できるものではないからです。
……といった具合に、古い神道からすると、
紀氏の苗字の成立、移動の理由、和歌山周辺の地名の理由について
矛盾なく説明をつけられました。
ほかにも、古典文学やその他の文書などで
紀氏は重要だ、紀氏は貶められた
というような内容がぼちぼち出てくるものの、
その具体的な内容がはっきりとはわからずにいました。
でも、紀氏が、スクナヒコとユニットを組んだ、
あのオオナムチにつながる一族で、
歴史を奪われていたのだとすると、
それらの意味がくっきりと浮かび上がってきます。
スクナヒコのほうは案外簡単にわかり、
現在生き残る子孫までわかっていましたが、
今回ようやくオオナムチのほうまでわかって
とてもすっきりしました。
話では紀氏は歴史をとりあげられたようですが、
もしも古い伝説を受け継いでいるものなら
この調べがあっているのか間違っているのかを
訊いてみたいところです。
神様の由来を説き明かしたいという気持ちもありますが
なによりも、わたしは自分の研究が正しかったのか間違っていたのか
死ぬ前にすこしでも知りたいのです。
一応証明のためにぼかしておきましたが、
今回わかった内容は、
・紀氏の変更前の名前
・もともとの本拠地の場所
・本来の氏神、祭神とその派生形
です。
実際は、はっきりと具体的な単語で示すことができます。
竹取物語というお話は、意外と神道と関わります。
また、紀氏とも深く関わります。
竹取物語はおそらく、紀氏かあるいはその周りにいた人物によって
書かれたと考えられるので、
ぼちぼちと紀氏について考えたり調べたりしていたのですが。
紀氏は、一般的に、古い日本人であると考えられる一方で、
外から渡ってきた人であるとも考えられている、変な氏族です。
神道的観点からしても、
『紀』氏、特にという『紀』苗字はとてもおかしく、異常なものです。
神道に関係する名称に見えるものの、
なぜその名前になっているのか、
なぜその名前が発生するのか、
祭神はなんなのか、
なぜその名前が和歌山などにあり、
その地の有力者になっているのかという理屈が
まったくわからないのです。
もっと簡単に言ってしまえば、『紀』という苗字は、
古い神道に関連する名称であるにも関わらず、
神道の『道理』から外れている
という異常性をもっているのです。
今までは解釈の手がかりもなくてなぞのままでしたが、
この前神道の研究が一歩進んだとき、
偶然手がかりを得たので調べてみることにしました。
古い神道からすると、紀氏は重要な神の系統につながっているようだ、
とうっすらわかっていましたが、実際どこにつながって
どれほど重要なのかはわかりませんでした。
でも、今回の発見をたどると、
どうやら紀氏はオオナムチにつながるのだとわかったのです。
ここで言う紀氏とは、紀氏全体の話です。
本家だの分家だの、直系だの傍系だの、
分離しただの合体しただのは考慮に入れません。
わたしは人間に興味がないのでそういうのはどうでもいいからです。
でも、なぜ紀氏は和歌山などにあるのでしょうか。
古い神道文書からすると、
オオナムチの本拠地は別の場所です。
もし、オオナムチと紀氏がつながっているならば、
紀氏ももともと別の場所にいたということになります。
この移動の原因について考えると、可能性はふたつ浮かびます。
ひとつは、自分で移ったという可能性。
もうひとつは、他人から移らされたという可能性。
このどちらのほうが可能性が高いのでしょうか。
それを吟味するには、紀氏の異常性も
考えに入れるとわかりやすくなります。
ここで、神道から見る紀氏の異常性とは、
・紀氏の本祭神はオオナムチとはなっていない
・紀氏の本拠地はわかるものの、名前の意味がわからない
・紀氏の名前の発生点がわからない
といったところです。
なぜこんな不合理が発生しているのか、
なぜ祭神とのつながりを切られているのか、
なぜ名前の由来が切れているのか
なぜ本拠地から移動しているのか
これを考えれば、原因はひとつ。
おそらく、戦に負けたのです。
戦の敗者は、殺されるか、さもなければ遠くに飛ばされます。
その際、名前を奪われる、名前を変えられるなどで
ペナルティを科されることも珍しくはありません。
つまり、紀氏は戦に負けたことで
他人によって場所を移らされた、と考えられるのです。
その際、敗戦処理のペナルティを負わされたと考えると、
紀氏はもともとは別の場所にいたということ、
オオナムチとつながる一族で違う名前を持っていたものの、
名前を奪われて不自然にされていたということ、
オオナムチとのつながりを切られたということ、
すべてに合理的な説明がつくようになります。
この話を補強するものはほかにもあります。
それは、地名です。
和歌山には、なぜか古代神道関連の地名が正しく存在します。
神にまつわる名前、神に正しく関連する名前、
神に関わる一族に由来する名前というものが、
不自然のない形でぼちぼち見受けられたのです。
今までもこのことにまったく説明ができず
保留にしておいたのですが。
もともと紀氏が別の名前であり、
戦に負けて移動させられたものの、
国の民を連れてきたことで、
元の場所、元の名前に関連する地名が運ばれ、
そこに根付いたと考えるなら、問題は解消されます。
すると、
『木の国にいたから紀氏ができた』というのは間違いで、
『紀氏が来たから木の国ができた』という方向だと
言えるようにもなるのです。
紀氏の名からすれば、住んだ場所が『木』の国では
『紀』という苗字が発生できません。
紀氏は神道関連名で、神道の道理に基づいた名前ですから、
そんな由来から発生できるものではないからです。
……といった具合に、古い神道からすると、
紀氏の苗字の成立、移動の理由、和歌山周辺の地名の理由について
矛盾なく説明をつけられました。
ほかにも、古典文学やその他の文書などで
紀氏は重要だ、紀氏は貶められた
というような内容がぼちぼち出てくるものの、
その具体的な内容がはっきりとはわからずにいました。
でも、紀氏が、スクナヒコとユニットを組んだ、
あのオオナムチにつながる一族で、
歴史を奪われていたのだとすると、
それらの意味がくっきりと浮かび上がってきます。
スクナヒコのほうは案外簡単にわかり、
現在生き残る子孫までわかっていましたが、
今回ようやくオオナムチのほうまでわかって
とてもすっきりしました。
話では紀氏は歴史をとりあげられたようですが、
もしも古い伝説を受け継いでいるものなら
この調べがあっているのか間違っているのかを
訊いてみたいところです。
神様の由来を説き明かしたいという気持ちもありますが
なによりも、わたしは自分の研究が正しかったのか間違っていたのか
死ぬ前にすこしでも知りたいのです。
一応証明のためにぼかしておきましたが、
今回わかった内容は、
・紀氏の変更前の名前
・もともとの本拠地の場所
・本来の氏神、祭神とその派生形
です。
実際は、はっきりと具体的な単語で示すことができます。