直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

旅行:天橋立 3日目

2014年09月07日 | 旅行


●三日目

三日目ルートです。
左から出発で京都駅から新幹線です。


◆◆画像14-09-07_a◆◆



朝食は大体温かいものでしたが、不安が残ったので
旅館のお風呂につかります。

先客が一人いて、話しかけられました。
どうやら同じツアーの人のようです。

親と一緒に旅行しているとはいいなあ、親孝行だ、
うちのこどもたちなんてもう一緒の旅行なんて来やしない、
というようなことを言われました。

正直、わたしは出不精で、家にいるだけで充分楽しめる人間――というか、
外に出るのが本当に苦痛で嫌でいやでたまらないので、
こういう旅行にもまったく、ちっとも、なにひとつとして
行きたくないのですが、行け行けとほのめかされて催促されるため、
多少の親孝行になればと、しかたなく、無理に参加しています。

外にいるわたしがだいたいどういう気分でいるかといえば、
夏の黒いアレを数匹見かけて逃げられて、
潜んでいるとわかっている部屋の中で正座させられているような感じです。
この嫌さと気持ち悪さと怖さと緊張感がわかるでしょうか。

そうやってわたしが旅行に行っても、ただのお金の無駄なのではないか、
親は「おまえが言うから来させてやってるんだ」と思っているのではないか、
こんなに何日も前からひたすらに気を使って体調を整えて、
旅行中も常に気を張る行程をたどるだけの価値はあるのかと悩んだりもします。
でも はためには親孝行として映っているんだと思って、結構ほっとしました。


それはさておき、三日目のスタートは、旅館から出て丹後半島へ。
ぐるりと回ったあとは、観光船にのります。
見る先は、一階が船の停留場になっている家で、舟屋というようです。

現代日本の家でも、1階が車庫になっている家は普通にありますが、
あの車庫が船の車庫的なものになっているのが、舟屋です。
インドネシアだかどこだかで、川の上に竹で家を作り、
1階に船着場みたいなものがある家をテレビで見たことありますが、
あれの豪華なバージョンでしょう。
でもそこの国だと家の下にいけすも作っているので、
あちらの方が豪勢かもしれません。

見た目上は正直、昭和初期~中期の古い家、という感じだけでした。


◆◆画像14-09-07_b◆◆



遊覧船の中ではかっぱえびせん小袋を100円で売っていました。
手に持っていると、うみねこやかもめは口でとるからいいですが、
とんびは足で手をえぐるつもりで飛んでくるのでだめという説明がありました。
近距離で鳥にあげたい場合は、トングか菜箸でも持っていったほうがよさそうです。


その後は笠松公園へ。
天橋立を遠くから眺めます。


◆◆画像14-09-07_c◆◆



天橋立といえば、
おほえやま いくののみちは とほければ まだふみもみず あまのはしだて
のあの天橋立です。

昔豊岡に行ったとき、友達と待ち合わせて天橋立に行こうとしましたが、
たしか行きと帰りの電車の都合がつかなくて、
あきらめるしかなかったように記憶しています。

古事記や、たしか日本書紀にもでてくる地域の天橋立。
それを目の前にして、
踏みもしてみたい! 文も見たい! 向こう側まで渡ってみたい!
とわくわくしましたが、結果的には、そういうのは一切ありませんでした。
あそこまで行って、ただ遠くから眺めるだけ。
ものすごく残念でした。

公園では素焼きの皿を飛ばして輪に入れる、というものがありました。
かわらけ投げみたいな名前です。
かわらけ、と言えば、元は素焼きの土器ということはわかっているのですが、
わたしにとっては隠語のほうがメインに浮かんできます。
『かわらけって書いてあるけど、周りの人平気なの? 
カップルで来てる人、彼女にすすめて大丈夫なの?』と
不安に思いつつ見回しましたが、特に気にしてる人はいませんでした。

というところでわたしもやってみました。
でも、まったく入りませんでした。
球状のものを投げるなら、昔砂利を延々とポールに投げ続けたこともあり
コントロールには多少自信はありますが、
円盤状のものなんて投げたことはほとんどありません。
こんなことなら練習しておけばよかったです。


天橋立のあとは、途中休憩を挟みながら京都駅へ。
京都へ向かう途中には、ニンテンドーのビルを見ました。
札幌へ向かう電車内でハドソンのビルを見かけたような感慨を得ました。
ビルを見ながらぼんやりと、
このニンテンドーの建物に入ったら、すれちがい通信で
金色のズボンMiiが来たりしないかなあと考えていました。

その後は京都から東京へ。
京都駅では3DSのすれちがいが20人くらい発生しました。
でも外人も珍しい地域もなしでした。

……という感じで旅行は終わりました。



●旅行総括

今回の旅行は、日帰りバスではなく、泊まりと電車ありのものだったせいか、
不愉快な老女グループがいなかったのがよかったです。
今までの日帰りバス旅行は、必ず三~五人の老女グループがいて
とにかく話を「あれ」という単語で置き換え、
大声で話し、愚痴をひたすらこぼしつづけるのを
聞きたくもないのに聞かされるという苦痛なものでした。
それがないだけでもずいぶんと違いました。

パック旅行は景色を見るより時計を見るようなもので、
あずましさと自由度がまったくないですが、
交通の便が悪い場所に行く場合は、
足の確保をされているのだけが、いいことだと思いました。

今回の旅行は添乗員かガイドさんかがいましたが、
あいもかわらずうるさかったです。
ひたすらべらべらべらべらしゃべり続けるのが神経に障りました。
なんというか、自分の研究の内容だけをもさもさとしゃべり続ける、
大学教授の授業を聞いているような雰囲気でした。

わたしは意味のある情報は聞きたいし、意味があるなら覚えたいです。
でもあんな一本調子でだらだらぐだぐだ話されつづけたら、
どこが重要なのかもわからないし、聞くべきところもわかりません。

重要な場所に来たら、そのときだけ、「あれは、~~」とか、
「これは、~~」とか、端的に説明して欲しいです。


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全体としては、意外とおもしろかった旅行だと思いますが、
やっぱり緊張はしたし、すごく疲れもしました。
それに、心残りや物足りない部分もありました。

特に残念なのは天橋立で、「行った」というよりも「ただ目で見た」
というような印象です。
踏んでみたかったし、そこらへんに関係ある神社も見たかったし、
出石の町もちゃんと見てみたかったです。

でもそれを言うと、「そういうのが見たいなら自分で来て、見ないと」
というようなことを言われるので、それなら最初から
こんなパック旅行など無意味ではないのかと思いもします。

おもしろかったことはおもしろかったと思いますが、
最近はパック旅行の利便性より不便性について考えてしまいます。
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