最近、死や人生についていきなり、今までにないくらい
強く実感してしまい、頭がおかしくなりそうでした。
人生には意味がない、生きているから生きるだけだと
理解もしていたし、感じてもいましたが、
魂にも届くくらい染み込んできて、恐ろしさに震えました。
人生とはなんと意味がなく、なんとつまらないものでしょうか。
甥っ子たちは知らないうちにものすごく成長していました。
ちょっと前は赤ちゃんだったのに。
大人になるほど時間の体感速度は速くなっていきますが、
そのせいはあるのでしょう。
でも、わたしにもこどもがいれば、
そういうこどもの未来で頭の容量の多くがふさがれて、
こどもと未来としあわせなことだけ考えていられたのではないかと
思えてしまいます。
人間のあり方、生物のもつ命題として、
家庭を持ち、こどもを作るのは正しいことだったのです。
わたしは人生を失敗した。
自分の家庭とこどもを作っていれば
こんな恐ろしいことに囚われ続けずに済んだかもしれないのに。
こんな人生は無意味だった。
……と思いましたが、そういえばわたしは他人を好きになる感覚が
もてないことを思い出しました。
中学でも高校でも大学でも、誰が誰を好きだの、
誰と付き合いたいだのという話に対し、
よくまあ赤の他人にそれほど好意を持って執着できるものだと
驚きつつ眺めていた記憶しかありません。
いつの時代においても、わたしには恋愛からの
らぶらぶルートなんて用意されていなかったんだなあと
噛み締めました。
今生においては、こうやって世の理不尽さとつまらなさ、
死の恐怖を持ち続けたまま生きていくのが、
与えられた使命なのかと思うと、
本当におそろしくてなりません。