なんだかよくわかりませんが、
親がヘリコプターのラジコンを買ってきました。
小さなおもちゃで、5000円くらいのものです。
とりあえず充電して上昇レバーを入れると、
天井にぶつかる勢いで飛び立っていきました。
ずいぶん大味だなあと思いながら、
一応ぼちぼちと飛ばしてみます。
なおこのヘリコプター、充電後の飛行時間は五分しかありません。
力いっぱい遊ぶには向かず、ちょっと気分転換に飛ばす
くらいのことしかできないものです。
何度も激しく墜落させながらも思ったのは、
昔は空を飛ぶラジコンなんて、ブルジョアジーにしか
手が出せないようなものすごいうものだった記憶があるのですが、
それがこんな家の中で飛ばせるようなものができたなんて、
時代の進歩はものすごい、ということです。
このヘリコプターを操縦していて思ったのは、
もしかしたらヘリコプターを飛ばすのは
ものすごく大変なのかもしれないこと。
手のひらに乗るくらい小さなラジコンなのに、
地面から上がるだけで、寒くなるほどの風を下に起こします。
うっかりごみ箱の上を通れば、中からごみが吹き出すくらいの風圧です。
その風圧がどれほどのものかと言えば、
着陸させようと地面に近づけると、
自分の風圧でバランスを崩してふらふらするほどです。
このヘリコプターはとにかく墜落します。
扇風機の背中近くを飛べば、手には吸い込み空気なんてまったく感じないのに、
すうっと扇風機に引き寄せられてぶつかって墜落します。
壁のそばに寄れば、壁に当たって跳ね返ってくる空気に
バランスを崩して、羽根を壁に当てて墜落します。
部屋のドアを開けておけば、廊下や部屋から流れ出す空気によって
変な動きをさせられて、どこかにぶつかって墜落します。
レスキューの番組などで、ヘリの操作を見ていると、
ヘリコプターなんて飛ばしたら空中停止でもなんでも
簡単にできるような感じがありましたが、
もしかしたら本当のヘリも簡単に墜落するようなものなのに
ものすごい技術でカバーしているのではなかったのかと思いました。
このラジコンを使って思ったのは、
もうすこし形を変えたら面白そうということ。
ラジコンはものすごく墜落しますが、
墜落したら取りに行かなくてはいけません。
これが案外面倒です。
墜落しても体が下に来て、羽根が上になるように
周りに球形になるように骨をつけたら、
落下してもすぐに飛べるようになって
おもしろさがあがるのではないかと思いました。
……が、これはその後、ラジコンヘリで調べていたら
想像していたのとほぼ同じものが売っていたので、
同じことを考える人はいたようです。
あとは操作の反応の悪さが気になります。
今は海腹川背体感で言えば、キーを押し込んでから反応するまでに
2秒くらいかかっているような気がします。
これが良くなれば、また違った印象になると感じました。
これが未来になれば、指向性の無線充電器なんかと一緒に使えて、
長時間飛ばせるようになったりするんですかねえ。
そうなったらかなりおもしろいおもちゃになると思いました。
技術の進歩とはすごいものです。