わたしが購入した初めてのデジカメ、
それはQV11で、わたしは四歳でした。
そのボディーは軽くてメカニカルで
こんなすばらしい技術の産物を使えるわたしは、
きっと特別な存在なのだと感じました。
今ではすっかりおじいちゃん機。
でも忘れられないQV11。
なぜならそれはまだ特別な存在だからです。
とまあ、そんなこんなで、
かつてデジカメが世にではじめたころ。
フィルムカメラでお菓子の箱やぬいぐるみなどを撮って
家族の印刷フィルムに混ぜておいたため
印刷代が無駄だと言われていたわたし。
そこで目にしたデジカメに、
わたしのゴーストが叫びました。
「これだっ!」
デジタルカメラ、という概念も浸透していなかったのですが、
撮った写真をすぐ見られて、しかもすぐ捨てられる、
というところに一番惹かれました。
ちょうどそのころあたりは絵にすこし興味がでたころで、
特に手の形に悩んでいたころでもありました。
たとえば鉛筆を持つ手を描きたいと思うと、
見ながら描いたのでは全体が見えなくなってしまいます。
でも、そこでデジカメを使えば。
いったん撮ったあと、見ながらじっくり描けるはずです。
QV11は今のとは違い、外部メモリーを抜き差しして
パソコンでやりとりどころか、
USBにすら対応していません。
データをやりとりするには、
たしか5000円くらいする転送キットを買って、
特殊ケーブルでシリアルポート接続するしか
なかったはずです。そんな時代。
当時からお金のなかったわたしは、
デジカメだけ買って写真を撮って、
絵に使っては消していました。
その他、刻一刻と変わるモニタが楽しくて、
前を見ずにカメラのモニタだけを見ながら
歩いたりしました。
別の次元で、デジカメをかなり楽しんだ時期です。
そこからメインデジカメは全部で5台、買い換えました。
なんとなく手を出したのもさらに3台あります。
でかけるときはデジカメがあると、ちょっとほっとします。
最近は撮る頻度は落ちていますが、
ぼちぼちとお菓子なんかも撮るので、
どちらかといえば必需品的な扱いです。
それから、パソコン。
なんに使うかわからないし、そんなものいらないと
思っていたのですが、学校に入るときに
ワードの授業があるからとしぶしぶ買いました。
そして使えるようになってみるとこれが意外。
パソコンさえあれば、たいていの趣味は
まかなえるようになってしまいました。
いまでは起きて真っ先にするのが
パソコンの電源を入れることです。
パーツは予備のHDDやボードなどもあわせて、
使ってないものだけで何万円分もあります。
でも、必需品なので気にはなりません。
――というのが、長い前ふり。
他人にはばかばかしいお金の使い方に見えても、
わたしの中ではお金の重さがあります。
白DVDは無くなればHDDが埋まっていくので、
必要なら必要な分、1万2万買うのは惜しくありません。
HDDと同等の重さがある、必需品です。
でも、ゲーム機は。
基本的にゲーム機は嗜好品で高級品、という
イメージがわたしにはあります。
さらに携帯用ともなると、
完全なおもちゃという気がしてなりません。
ある種ひそかな自慢でもあるのですが、
わたしは今までいわゆる携帯ゲーム機は
買ったことがありません。
そんなのを買うのは、とてつもない罪悪感があるのです。
スローガンは、『ぜいたくは敵』のような。
たしかに会社に通うとき、そういうものがあれば
すごくたのしかったし、
病院通いにもとても役に立ちました。
でも、でも……と思い続け。
入院するときに友達が貸してくれて、
ながながとクロノトリガーをプレイして
申し訳なくもなってみて、ですね。
◆◆画像09-01-16◆◆
……買ってしまいました、DSi。
考えてみると、今年の初買いです。
ちなみに一緒に買ったソフトは――ありません。
家族と買い物ついでに寄ったので
ソフトを見ている暇がなかったのです。
なんとなくしみじみとプレイできるソフトが
欲しいと思ったら、浮かんだのはもじぴったん。
でもあれは友達がもってるし、
わざわざ買うのもまぬけです。
……本体だけあってソフトがないのも
それはそれでかなりおまぬけですけど。
いっそマザー1・2・3をプレイしなおそうと思っても
DSiはDS向けのソフトだけしかできないし……。
なにかおすすめソフトをごぞんじのかたは
ぜひ教えてください。