会社勤めのわたしが、定年になったらやると決めていることの一つ、もう会社に行かなくていいとなった翌日、
今まで通りに家を出て、今まで通りに電車に乗って、ただ会社の最寄りの駅では降りずに、そのまま行けるところまで行く。
そして、魚の旨い店に入って、昼間っから酒を飲んで帰ってくる。
もうこれはやると決めている。
全てを放り出して、逃げ出してしまいたいことってありませんか。
以前、そういう気分になることが度々ある時期が続いて、
このまま最寄り駅で降りずに、どこかに行ってしまいたいと思ったものです。
そんなときに頭の中で流れていたのが、「遠くへ行きたい」という曲。
この歌詞というのが、何気ない言葉の中に、気持ちの全てを代弁してくれたような歌い出し。
(著作権とかめんどうなので、引用しません)
これ、作詞が永六輔さん、作曲が中村八大さんという、「上を向いて歩こう」のコンビ。
なるほど。同名のテレビ番組のテーマ曲でもあります。
このブログのための裏取りに調べていたら驚いたことに、まだこの番組続いていました。
知らなかった。
昭和45年から続いているみたい。
すごい。
放送予定の内容もネットにあがってました。
高橋克実、唐戸市場に来てんじゃん。俺も行ったし。
うちから日帰りできるし。
これ、若い人は知らないかもと書こうとしたけどとんでもない。
今歌っているの、森山直太郎だし。この前コンサートに行ったばっかだし。
そもそも音楽の教科書に載ったこともあると。
あぶない、あぶない。
とんだ無知をさらす所だった。
この曲って歌詞だけ読むと、
「どっか行って、旨いもん食って、そんであわよくば素敵な異性に出会えたらいいなぁ。」
くらいの内容なんだけど、曲が付くと一気に暗くなる。
「どこか知らない場所へ行って、この人生やり直したい」とか
「今は寝たきりだけど、来世は元気な体で、いろんな所に行ってみたいなぁ」
てな感じのオモターイ曲になります。
いろんな疲れがたまってくると、ろくなことは考えないんだから、そのときの気分にあった歌でも聞いて、
感傷的な気分に浸れるくらいの余裕があるうちに、少し立ち止まって回りを見渡すことも必要だと思います。
人生に家族を人質としてとられていると、簡単には逃げ出せないしね。
わたしの場合だけど、あがいているうちになんとかなった。
例えるなら、旅先から「しょうがねえ、帰るか」と戻って来たら、事態が好転してたって感じかな。
運もよかったんだろう。
で、今のわたしはと言うと、一つ前の駅で降りて、歩いて出社するくらいには元気なのです。
元気じゃないと、旅行にも行けない。
健康が一番。
体も、心も。
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