Amazon Prime Videoを開いたら、オススメに突然出てきた映画。
9.11後のテロとの戦争において、CIAにて行われたアルカダ系捕虜に対する拷問を扱った、実話に基づく映画だそうだ。
9.11後のテロとの戦争において、CIAにて行われたアルカダ系捕虜に対する拷問を扱った、実話に基づく映画だそうだ。
感想を述べる前に、本編では一切触れられていない事実を。
本編における主人公であるアメリカ合衆国上院調査スタッフ、ダニエル・ジョーンズを支援するダイアン・ファインスタイン上院議員。彼女が直接関わったという情報はないが、彼女のスタッフはマイク・ホンダと組んで米国内で“従軍慰安婦問題”をせっせと広め、日本を批難していたチャイナ共産党のスパイだった。劇中では正義の人のような描かれ方をしているが、そういう背景のある議員であるということは抑えておきたい。
そのうえで、映画はとても興味深いものだった。アメリカの映画にありがちな民主党=正義、共和党=悪という図式は透けて見えるものの、共和党(ブッシュ大統領)を叩き、民主党(オバマ大統領)を礼賛するというような単純な映画ではなかった。例えばアル・カイダ系捕虜に対する拷問をブッシュ大統領は当初は全く知らず、正確な報告を受けていなかったとはっきり描いているし、次代のオバマ大統領に対してもその事実を追求することより政権運営を優先させるかのような態度も描かれている。どちらの大統領においても、少なくとも既に報道されているような事実を捻じ曲げたり陰謀論のたぐいは完全に排除されて描かれている点は、単純にすごいと思った。それに、アメリカの政治情勢をある程度知ってないと何がなんだかわからないだろうと思うぐらい専門用語や情勢の説明なんかはほぼ説明なし。
それに比べて本邦の映画ときたら、具体的のどれとは言わないが、政権批判とはとにかくエモーショナルな感情でこけおろすだけ。説明ゼリフばかりのリアリティのない会話が延々と続き、妄想と陰謀論ばかり垂れ流して事実の追求とかそっちのけ。それが映画賞をとるんだから、呆れるばかり。
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