ホテルは、都ホテル京都八条。京都の新幹線の駅に近い。
駐車場が広いので団体客のツアーに便利。数年前に何回かグループツアーの案内をしたことがある。スペイン人のチームリーダーさんとバスのドライバーさんが荷物のことで、ここで大喧嘩。苦い思い出。
ロビーには、訪日観光団体客と彼らの荷物。
私のゲストは、サンフランシスコから来られた70代のご夫妻、スティーブンさんとジェーンさんだった。4時間の半日ツアーで、行程は公共交通機関を使って、金閣寺、龍安寺、北野天満宮にお連れすることになっている。ところがご夫妻はタクシー代は自分たちで出すので、全てタクシーで行きたいとおっしゃった。ラッキー! スティーブンさんは仕事で8回日本に来たことがあるが、観光をしたのは数年前に1度だけ。その時に行った金閣寺と清水寺は是非、ジェーンさんに見せたいとおっしゃった。ジェーンさんは初めての日本。行程は金閣寺→龍安寺→清水寺で、全てタクシーで行くことになった。
ホテルからタクシーで金閣寺へ。お二人とも景色の写真はたくさんとられていた。「お二人の写真を写しましょうか」と言ったら、それは断られた。仲はいいんです。
陸舟の松に背を向けるとこの土塀が見える。
今日はそれほど混んでいなかったが、このコインゲームのところだけは人が集まっていた。ドライバーさんによると、金閣寺は開門直後が一番混んでいるそうだ。
お土産店の前でソフトクリーム休憩。ひと口、なめた後のソフトクリーム。
タクシーで龍安寺へ。池には、黄色とピンク色の睡蓮の花が咲いていた。一昨日来たときには、花は咲いていなかったので、ゲストたちに、もう睡蓮の花の季節は終わったと言った。また嘘を言ってしまった。睡蓮の花は午前中に咲き、午後には閉じるのだった。
故エリザベス女王が絶賛した石庭。今日のゲストはrapeseed oil(菜種油)をご存知だった。菜種油が混ぜられている油土塀の説明がやりやすかった。
日本の寺院や庭園はバリアフリーからはほど遠い。スティーブンさんは、昨日を足首を捻挫されたそうだ。
それでも池の周りを散策された。最初に見えるのは油土塀。屋根はこけら葺。屋根がこけら葺なのに気づかせてくれたのは、春のツアーのゲストだった。それから屋根に興味が湧いてきた。今日のゲストは大木の枝を支える木の棒が気になるようだった。金沢で棒で支えられている大きな木をご覧になったらしい。
桜の木も支えられている。
池の向こうでは大きな松の木が、支えられている。
静かで美しい平坦な道の散策は楽しんでいただけた。
またタクシーに乗って清水寺に向かった。ゲストにあまり歩かせたくなかったので、本堂の裏から入る道をとってもらうように、ドライバーさんにお願いした。工事用の車などの道だが、タクシードライバーは知っている。違法ではないが、むやみには使えない道。清水寺に登る坂が大渋滞し、ゲストがあまり歩けない時の、㊙︎ルート。この門の前で降ろしてもらい、子安の塔から本堂を見た。
いつもと逆回りになるので、この景色を見てから本堂に入ることになる。
清水の舞台。この金属の物体は何かと聞かれたが、答えられなかった。苦し紛れに”a kind of ornament かな?”と答えた。どなたかご存知でしょうか。この本堂は釘を一本も使わず、木を組み合わせて作られている見事な建造物。でもこの金属があると補強できるような気がする。
仁王門の前は人盛り。清水寺は空いていたためしがない。
迷子になりそうなくらい混んでいる清水坂を下った。ジェーンさんは姪御さんにあげるプレゼントを探しておられた。ジュエリーなどを入れる小さなきれいな箱をあげたいそうだ。でも、このあたりには安っぽいものしかない。ハンディークラフトセンターを紹介した。「明日自分たちで行けるわ」と喜んでいただけた。3年坂は危ないので、その手前でツアーは終了。ホテルまでタクシーでお送りした。今日のゲストは年齢の近い優しい方だった。ジェーンさんは思ったことをなんでも口にするタイプだった。質問も多く、学びになった。あっという間に、ゲストとの心の距離が縮まった。10月5日にはお二人に大阪で会って、大阪案内をする。旧知の友人に会うような気がするかもしれない。
家の近所まで帰ってきた。近くの長屋を解体している。瓦の下には土が乗っているようだ。だから昔の瓦屋根は重い。阪神大震災でも能登半島の地震でも、立派な古い瓦葺屋根のお家が無惨に崩れた。
我が家の屋根は軽い、スレート瓦。2018年に台風が直撃した時、2〜3枚剥がれて飛んでいった。
娘は一緒にコンサートに行く友達の家に行ってしまっていた。直接、京セラドームに行くそうだ。しゃあない。年寄り2人で外食。近くの中国料理店「イシダ」に行った。
蒸し鶏
青菜と春巻き
餃子
エビチリ
今日は半日ツアーでしかもタクシー移動だったので、それほど疲れなかった。夜中に足がつることもないだろう。