日々是好日

11月28日(木)3組のご夫婦と高野山へ

今日は高野山ツアー。京都のハイアット・リージェンシーにお迎えに行った。ゲストはイスラエルから来られた3組のご夫妻。実は数日前から気が重い。このツアーのエージェントは各ガイドにツアーが終わったらレポートを書いてエージェントと他のガイドにメールで送るようになっている。情報を共有してより良いツアーにしましょうということなのだが、知りすぎていらぬ心配をしてしまうこともある。そして、できればゲストの写真を撮って添付することになっている。ところが、このグループは最初の東京のガイドさんが写真を撮ろうとしたら、ある男性が機嫌を損ね、6人並んでいるのだが、その男性だけ後ろを向いている。写真はNGだとわかったが、京都のガイドさんがまた写真を撮ろうとしてゲストさんを怒らせた。そして昨日、9時出発だったがハイヤーが来なかった。エージェントの手配ミスだった。なんとかタクシー会社にお願いして9時15分に車は着いたが、ゲストは立腹。そしてドライバーが運転しながら携帯で電話をしたので、また立腹。そのような情報をもらいながら、ホテルに向かった。気が重い。


ホテルのロビーに早めに着いた。まずレオニドさん、イリーナさんご夫妻が現われて、フロントでチェックアウト。次にオルガさん、エフィムさんご夫妻も降りてきた。このご夫妻はとてもフレンドリーだった。一安心。イゴーさん、アナスタシアさんご夫妻が遅れたので、出発が15分遅れて9時15分になった。ドライバーさんは昨日と同じ方。昨日のことがあったので、最初から少々、ギクシャクしている。ドライバーさんは中国人。日本に来て20年になるので、日本語での意思疎通には問題ない。ただ、話し方がぶっきらぼうなので、戸惑った。外国語を話す時の限界かもしれない。私の英語も変にぶっきらぼうだったり、丁寧すぎたりしていると思う。ニュアンスはなかなか習得できない。


高速道路を使って、高野山に向かった。いい天気だが、この辺りでは渋滞した。


高速を降りると雨が降り出した。


道の駅『くしがきの里』でトイレ休憩。スモーカーも1人おられるので、休憩は必要。


イゴーさん、アナスタシアさんご夫妻は道の駅でお買い物。みかんや飲み物がカゴに入っていた。柚子の入ったものを買いたかったようで、お手伝いしたらとても喜ばれた。『柚子』という漢字は読めませんから。


ご夫妻は車に戻り、暖かいドリンクを仲間に配り、車内は明るい雰囲気になった。ロシア語で楽しそうにおしゃべりをされていた。私はスパシーバしか、聞き取れなかったが。6人は一緒に海外旅行をするほどの仲良し。

11時40分頃に高野山の大伽藍に着いた。10年くらい前に再建された中門から入った。


大伽藍では中に入れるのは金堂と根本大塔だけ。拝観券を買ってご案内したが、仏教にあまり興味はなさそう。さっと見学は終わる。特にイリーナさんは靴を脱ぐことに抵抗がある。根本大塔には入られなかった。
六角経蔵では、取手を持って1周するだけで、お経を学べますよ、と言うと面白がって、回しておられた。


イゴーさんが、カフェに行きたいとおっしゃるので、近くのカフェに行ったが、お寺カフェだったので靴を脱がなければならなかった。即、却下。代わりにコンビニでサンドイッチや飲み物を買って、店の前のベンチに座って召し上がられた。ガイドの予定通りにはならないことは、これまでのガイドさんのレポートでわかっていたので、お客ファーストで案内するしかない。

その後、事件が起こった。コンビニを出てから歩道を歩いているときにイリーナさんが敷石につまずいて、バッタリ後ろに倒れられた。すぐには起き上がられなかった。幸い、立ち上がって「大丈夫」と言って普通に歩いてくれた。寒さよけにニット帽を被っておられことが不幸中の幸いだった。でも心配だった。


大伽藍から金剛峯寺に向かった。ちょうど僧侶が鐘をついていた。これはラッキー。写真やビデオを撮られていた。イリーナさんも大丈夫そうだった。


この先の金剛峯寺につながる道は、紅葉が美しいので有名なところ。残念ながら、おとといの雨で散ってしまったそうだ。


金剛峯寺の門


金剛峯寺の本堂。「屋根の上を見てください。あそこに雨水を溜めていたんです。ここは雷がよく落ちて、お寺は何度も消失しているんです」 面白そうに眺めてくれたが、金剛峯寺はここまで。靴を脱いでまで入るところではないらしい。


高野山は杉の木が多いが、紅葉や桜もある。


気持ちを切り替え、昼食を取ることにした。今夜は宿坊で精進料理を召し上がるので、魚か肉を食べたいとのこと。ネットで探したお寿司屋にお連れしたが、イゴーさんが”NO”  確かにネットの画像よりずっと冴えないお寿司屋だった。それでコンビニの隣にあるcafe 居酒屋『丸高』で洋食のランチ。


私はカレーセット。皆さんは、鶏の唐揚げなどを召し上がった。オルガ、エフィムご夫妻はビールやワインも召し上がった。隣の席のアナスタシアさんが1番、フレンドリー。ニコニコしてお話ししてくれた。食後のコーヒーやケーキも召し上がったので、ここを出た時、3時を過ぎていた。


奥の院を歩いてから4時までに宿坊の恵光院に着かなければならない。申し訳ないが、途中で引き返すことを提案した。するとグループのボスでプロフェッサーと言われているレオニドさんが、奥の院のナイトツアーを申しこんでいるはずだとおっしゃる。それなら行かなくてもいいかなと思い、エージェントに電話してナイトツアーの予約の確認をした。エージェントに電話している間に、車は山の方に登っていく。ドライバーさんはナビがあるから大丈夫と言っていたが、これは間違っている。『一の橋』ではなく『中の橋』に行くから間違えないでね、と午前中に説明したやんか。ドライバーさんは『奥の院』とナビを入れてその通りに行けばいいと思っていたようだ。ちょっと険悪な雰囲気になった。元の通りに戻ってもらい、私がナビをしてなんとか『中の橋』に着いた。貴重な時間を無駄にしてしまった。

奥の院を30分くらい歩いた。灯籠の火は人間が灯している。電気ではない。


ここには普通のお墓だけではなく、


企業の慰霊碑などもある。これは日産自動車。ロケットの形をした新明和工業の慰霊碑などを興味深げにご覧になった。奥の院が1番、喜ばれたのに、時間が足りなかった。申し訳なかった。でも6人中、4人の方が7時からのナイトツアーにネットで申し込まれていることがわかった。「ゴーストが出るから気をつけてくださいね」


恵光院に4時に到着。なんとか無事に終わった。これまでのレポートに書かれていたほど、難しい方たちではなかった。グループ旅行は楽しそうだった。ただ、これまでのゲストのように、ガイドと仲良くなって日本のことをたくさん知りたいというお気持ちはなかったようだ。

バスとケーブルに乗って南海の駅に向かった。ケーブルから見えたゴールデンアワーの景色。


疲れたので特急に乗った。ガラガラ。


帰宅していただいたチップを見てびっくりした。50ユーロと20ドル札。大抵チップは日本円でいただく。たまに米ドルのこともあるが、ユーロと米ドルの組み合わせは初めてだった。



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