日々是好日

4月15日(月)カナダからの2組のゲスト

今日は京都ハイライトツアー。忙しいツアーだが、専用車を使えるのでなんとか全部回れるかと思っている。ただ、専用車を使えるのが5時までとなっているので、それまでにホテルに戻らなければならない。ホテル・ハイアットリージェンシーにお迎えに行った。


ゲストはカナダのモントリオールとトロントからお越しの2組のご夫妻だった。ご夫妻たちは40年以上も前からの友人で、よく一緒に旅行をされているそうだ。ハーブさんとローダさんは多分80歳近いご夫妻。夫のハーブさんは、英語、フランス語、イディッシュ語、ヘブライ語、とあともう一つぐらいの言語を話される。ご夫妻はユダヤ人だろう。イディッシュ語とヘブライ語はどう違うのだろうか。カーメラさんとティノさんご夫妻はイタリア系。お二人は60代後半かな。夫のティノさんがツアーのリーダー。

ホテルでお会いして、今日の行程を相談した。ティノさん、もうお寺にも神社にもうんざりしているので、行程のうちいくつか選んで、2時ごろにはホテルに帰りたいとおっしゃった。とりあえず、金閣寺に行き、桜の開花が遅いことで有名な仁和寺に行って、ランチ。そのあとはランチの時に相談しようということになった。

専用車のドライバーはスズキさん。若い女性で多分、20代。車の運転が特に好きではないが、観光の仕事がしたかったのでこの仕事を選んだそうだ。中高生の修学旅行も担当されている。 金閣寺へGO! 車中では、お友達4人が賑やかにお喋りをされている。金閣寺の説明をする雰囲気ではないと思い「個人的なことを話してもいいですか?」と言って、モントリオールの“第三の娘“について話した。15年ほど前、長女と次女が同時に家を出たので、私は「空の巣症候群」になってしまい、ホストファミリーとしてモントリオールの女子高生を6週間、受け入れた話をした。ゲストと私の距離が一気に縮まった。

金閣寺に到着したが、ハーブさんは車に残るとおっしゃった。お疲れなのかな。スズキドライバーにお任せした。「困ったら翻訳ソフトを使ってね」と言ってお預けした。ゲスト3人と私で金閣寺を歩いた。これが陸舟(りくしゅう)の松。木の立て札には「義満公、遺愛の盆栽。樹齢は約600年」と書かれている。


龍門の滝に向かう。ゲストは滝よりその先にある、コインゲームの方を楽しんでおられた。ある建設業者が建設中に見つけた仏像の置き場に困って、金閣寺に預けた。お寺はそれを並べ、コインを入れる入れ物まで置いている。商売上手な寺院だ。


舎利殿を手に乗せた写真を撮れる場所。私がゲストの写真を撮っていると、他のツーリストも手乗せ写真を撮ってくれというので写してあげた。何か勘違いされていませんか?


出口から長い石段を降りるとこのお豆のお店がある。最高の場所。いつも観光客で賑わっている。私のゲストも試食して、お買いになった。


このあと、お土産物にお連れした。カーメラさん、お友達にお土産を買いたいがいい物が見つからなかった。もっと良質なものを買いたいようだったので、あとで『ハンディクラフトセンター』にお連れすることにした。こういう時、専用車はありがたい。

車に戻った。ハーブさんは炭酸水を探しておられた。スズキドライバーがコンビニに連れて行ってくれて、炭酸水のボトルを手に入れてご満悦。自販機には炭酸水は売っていない。

次は金閣寺から近い仁和寺に行った。駐車場は満車だった。ドライバーがなんとかするということで、寺院の山門の前で降ろしてもらった。チケットを買うのに行列ができていた。私がチケットを買っている間、ゲストたちは写真を撮ったりしてもらうことにした。ハーブさんも桜を見ることになった。

ところが、、、、。あらあら、桜は散り始めていた。ネット情報では満開だったし、2〜3日前に行ったガイドさんの情報ではまだ楽しめるとのことだったが。


写真スポットもこんな感じ。


それでも、まだきれいな桜の木を見つけて写真を撮られた。


八重桜はきれいだった。


ちょっと申し訳ない気分になったが、気を取り直して、ランチにGO!三条の『がんこ』に行った。また『がんこ』かい。知り合いのガイドさん2人にお会いした。ハーブさんたちは、ぜひスズキドライバーも誘ってくださいと言われたので、スズキさんもご相伴に預かった。大きなテーブルは空いていなかったので、ゲスト4人と日本人2人に分かれた。スズキさんと私は『やわらぎ御膳』をいただいた。


注文はタブレットでする。私は得意ではないが、やるしかない。ゲストたちの要求に応えながら、かなり時間をかけて注文した。口頭での注文ならすぐにできるのに。ローダさんはベジタリアンなので、枝豆と他の方が注文されたものを少し召し上がられた。他の3人は、天ぷらのお造りのセットメニューとお寿司をいくつか注文された。お蕎麦はセットメニューを頼まないことには、注文できない。私はセットメニューが楽だと思うが、西洋の方は、あくまで自分の好きな食べ物にこだわる方が多い。ローダさんは塩なし枝豆と塩あり枝豆を注文された。こういう細かいことはタブレットでは注文できないので、私が走り回ることになる。去年の春、全くメニューにないものを作らせたゲストもいた。

食後はもうお寺に行くのはやめて『ハンディクラフトセンター』に行き、最後に京都駅に行き、明日の広島ツアーの新幹線の時間を変更することになった。

『ハンディクラフトセンター』に到着。ハーブさんは車に残留。 日本各地のいい物が集められている。カーメラさんは友人へのお土産に木箱に入ったお箸のセットを3つ買われた。5000円を軽く超えていたが、パスポートを持っていないので免税にできなかった。今日の7時までに再訪してパスポートとレシートを見せたら、税金は返してくれるとのことだった。


有田焼の素敵なコーヒーカップがあった。ローダさんはこの近くにあった金の線が入っている蕎麦ちょこを気に入られた。「これはざるそばを食べるときに、麺つゆを入れる器です」と言ったが、「紅茶のカップにしたい」とおっしゃった。気に入ったものは手に入れたい。それに合う小さなお皿も見つけて購入されることにした。ローダさんもパスポートをお持ちではなかった。ここで、リーダーのティノさんの英断が。ハズバンドお二人が車でホテルに戻り、パスポートを取りに帰ることになった。奥様たち、まだまだ買い物を続けそうでしたので。


男チームがパスポート取りに帰っている間に、女チームは着物売り場に移動した。カーメラさんはローブにする着物を探された。


そして、買い物もパスポート問題も無事、終わり、最後の目的地、京都駅に行った。私とティノさんがJRのみどりの窓口に行き、女チームは伊勢丹でお買い物。ハーブさんは車に残留。ティノさんが新幹線切符の変更を終わった時、奥様に電話された。奥様たちはまだ買い物を続けたいとのことなので、お二人でタクシーで帰ることになった。男チームと私は、スズキドライバーの車でホテルに戻った。結局、ホテル着は5時だった。ハーブさんは俳優で、God Fatherの舞台版に出演されたとのことで、その時の写真を見せてくれた。スズキさんと私は、すっかり騙されてしまった。それがうそとわかり車中で爆笑。日本語で歌うハーブさんの『上を向いて歩こう』に私も唱和して、車中は不思議な盛り上がり。ホテルでお別れする時、スズキさんが車の前で一緒に写真を撮りたいと言ったので、ホテルマンに写してもらった。ハーブさんと車の中で過ごす時間が長かったが、彼女にとって楽しいツアーになったようでよかった。ティノさんの提案で、みんなが深くお辞儀をして顔が写らない不思議な写真もホテルマンにとってもらった。

行程とはかけ離れたツアーになったが、ゲストたちには満足してもらえたようだ。ゲストたちは広島の後は東京に戻り、直行便でカナダに戻られる。ファーストクラスで。

七条駅まで歩いていると藤を見つけた。奈良の萬葉植物園では、そろそろ咲いているのかな。今度の土曜日は奈良に行く。この仕事を始めてから花の開花が気になるようになった。







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