ゲストの希望で、ホテルまでお迎えに行った。三条にあるクロスホテル。大阪難波のクロスホテルより、ずっとオシャレなホテル。
ゲストはカナダから来たご夫妻。ナイアガラの滝のすぐそばにお住まい。ご主人は2017年にリタイア、奥様は去年リタイアされた。外国旅行がお好きで、今回は5回目のハネムーンらしい💓 ご主人はアジアの宗教に興味を持っておられた。この日本旅行のあと、カンボジアに旅行し、ボランティア活動もされるそうだ。お二人はちょっとした冗談にも大きな声で笑ってくれた。
ツアー中は案内することで精一杯なので、自分のスマホではほとんど写真を撮らない。ゲストの写真を撮ってあげることは多いが、今日のゲストは望まれなかった。人物の入っていない写真をたくさん撮られていた。金閣寺に着いたら、とてもいい天気だった。きっときれいな写真を撮られたことだろう。
嵐山の竹林で、このパワポを見せた。竹の用途を知ってもらうため。エジソンが京都の竹を使ってフィラメントを作った話をした。ご主人はそのことをご存知だった。なぜならゼネラル・エレクトリック社にお勤めだったから。
天龍寺の前で、竹製の柵を作っていた。お正月を迎えるために、柵を新しくするそうだ。日本ではお正月を迎えるとき、なんでも新しくするのです、と言った。女房を新しくするとは、言わなかった。
その後、渡月橋、きものフォレストを訪れ、電車で移動、『がんこ』でランチ。伏見稲荷神社を訪問したあと、タクシーで清水寺に向かった。日没よりずっと前に到着できた。嵐山や伏見稲荷では曇っていたが、またいい天気になってきた。清水寺は高いところにあるので、見晴らしがいい。はるか向こうに京都で一番高い山、愛宕山が見えている。標高924メートル。
三重塔。青空にオレンジ色の建物が映える。
両側にお土産物屋などが立ち並ぶ、清水坂を降りた。人と体が触れ合いそうになるほど、混み合っていた。年の瀬なのに。おうちで大掃除しなくていいの? 賑やかなお店が立ち並ぶ中に、ひっそりした小さなお寺がある。ゲストがそのお寺に気がついたので、案内した。東日本大震災の時、陸前高田市では、家も木もごっそり流された。ところが松の木が一本だけ残った。『奇跡の一本松』と呼ばれた。流された陸前高田の松で作られた仏像がこれである。
産寧坂を下り、写真を撮るために八坂の塔に寄った。ゲストはいい写真が撮れた、という表情をされていた。それから祇園の花街を歩きながら舞妓について説明した。これでツアーは終了。予定の5時半きっちりに終わった。2万歩、歩いた。歩くことが好きなゲストだったので、ありがたかった。ホテルまで歩いて帰るそうだ。
帰宅したら、孫たちの元気な声が聞こえた。この子は妹。こっそり写真を載せちゃおう。