裏千家には「七事式(しちじしき)」という、普段のお稽古とは違う楽しみ方がある。今日はこの中の「廻り炭」と「廻り花」と「花月」を教えてもらった。
5人ですることになっている。今日は大人4人、子供1人。ある方の小学生5年生の息子さんが加わってくれた。小学校の茶道クラブに入っているそうだ。物怖じしない性格。先生が教えることをどんどんやっていく。私は膝や足首が痛いので、椅子を使わせていただいた。
この緑色の「折据え」に下の5枚の木の札を入れる。一番左が月、その隣が花。なるほど、だから「花月」と言うのか。「折据え」に5枚の札をひっくり返して入れ、順番に引いていく。月を引くと正客に、花を引くとお点前をすることになる。
「廻り炭」では、花を引いた方が、お炭点前をしてくれた。私は全くできないので、もし花を引いたらどうしよう、とドキドキしていた。
「廻り花」では、全員が順番にお花を生けていく。前の人が生けたお花を除いて、自分の花を生ける。
「花月」では、花を引いてしまった。あたっちゃいました。お点前は下手だが、正座はなんとかできるので、薄茶点前をした。立ち上がるのが辛いので、かなり省略させていただいた。
本日のお茶道具。お棗は鈴虫の蒔絵、蓋置は朝顔の形だった。
「花廻り」で最後の方が生けたお花。ムクゲ、ワイルドオーツなど。
お昼休憩。先生が料理された鱧シンジョウのお澄ましをいただいた。上品な味の出汁だった。
食後も「花月」をしたが、月も花も引かずにすんだ。5年生の僕はリタイアしたので、先生が加わってくれた。
札の取り方や座敷の歩き方など、細かいルールがあって、楽しむ余裕がなかった。札を引いて役割を決めるという一種のゲームなので、慣れたら楽しくなるだろう。
お菓子のお土産をたくさんいただいて、お別れした。
夕方、ななめ向かいのお家の奥様が帰国の挨拶にみえた。お土産をいただいた。ご主人がロンドンの大学で勉強することになったので、3人の息子さんを連れて1年前にロンドンに旅立たれた。空き家になった家は、奥様のお母様がときどき、お掃除されていた。1年前、抱っこされていた赤ちゃんは、元気に歩いていた。