ホテルから東梅田駅に行くまでに『お初天神』があった。
『曽根崎心中』の舞台になった神社だった。
京都の神社のように由緒は感じられないが、ゲストたちはご自分の干支の人形と一緒に写真を撮って楽しまれていた。
最初の目的地は大阪城。気温は上がってきたが、陽射しはきつくなく、時折涼しい風が吹いていた。大阪城の天守閣にはどの駅からでも20分くらい歩く。今日の天気はありがたかった。現在の天守閣は1931年に建てられた鉄筋コンクリート造り。中はミュージアムになっている。冷房が効いているので夏はありがたい。
真田信繁の兜が鹿の角だったことから、ご主人の先祖の話になった。仕事をリタイアされてから先祖を調べてみたら、400年くらい前までたどることができたそうだ。スイスにルーツがある。家族のエンブレムを見せていただいた。鹿の角がデザインされていた。アメリカは移民の国。ネイティブアメリカン以外はどこかの国からやってきた。今はコンピューターなどを駆使して自分のルーツを探ることが可能になってきたようだ。ご主人の母方をたどると、奴隷としてアメリカに来たことがわかったそうだ。「白人の奴隷がいたの?」と思わず聞き返した。「Yes」という返事だった。全ての情報が真実かどうかはわからないが、謎解きみたいで、面白いだろうな。
お城の後は、道頓堀に向かった。エージェントのプランではたこ焼きを食べることになっていたが、息子さんが両親にお好み焼きを味わせてあげたいと言うので、お好み焼き屋にお連れした。また『千房』に行き、マヨネーズ・パーフォーマンスを見ていただいた。食べながら家族の写真をたくさん見せていただいた。子供4人、孫 7人の幸せファミリー。
次は『新世界』 暑くなってきたし、あの独特の雰囲気はあまり気に入られなかったようなので、冷房の効いた『タワーナイフ』にお連れした。外国人観光客がよく訪れる包丁のお店。英語で説明をしてもらえる。
いつもの試し切り。100均の包丁と堺の包丁を比べる。奥様の趣味は魚釣り。100ポンドの魚を釣り上げた時の写真を見せてもらった。100ポンドって、45キロだった! さばくのはご主人の仕事。電気包丁を使われるそうだ。
最後に『あべのハルカス』の展望台に行った。いつも我が家のベランダから見える、日本一高いビル。展望台から見えた景色。赤い屋根の3棟のビルはあべのベルタ。母は病気になるまで、真ん中のビルのマンションに一人で住んでいた。
梅田のホテルまで送り届けてお別れ。楽しいご家族だった。明日は京都に行かれる。楽しんでください。
次女が母の日のプレゼントを持ってやってきた。3人で近くの洋食レストランに行った。私はポークカツとエビフライを食べた。娘が持ってきてくれた赤ワインは、お風呂の後、3人で全部飲んだ。美味しいワインだった。