POP-UP!LIFE

ポップアップカード作家、mini.pop-upの制作日記!カードや絵本を作っています。

ごまさば

2010-08-31 17:53:37 | 暮らし
私の地元、福岡の郷土料理に『ごまさば』という料理があります。
新鮮なサバのお刺身にお醤油やわさび、ごま、のりなどで和えたものです。
そのままで食べてお酒のお供になったり、ご飯の上に乗せて
お茶漬けにしてもおいしい料理です。

実家にいたときは、たまに母が作ってくれていて、
プリプリとした新鮮なサバの食感が大好きでした。

私はそれからずっと、『ごまさば』というのは
その料理のことだけだと思っていたのですが、
先日近くのスーパーへ行って、鮮魚コーナーに
魚が二枚におろされたものに、『ごまさば』と書いてありました。
安かったので買って帰ったのですが、
家で調べてみると、どうも今まで食べていたのは『胡麻サバ』で
サバの種類にも『ゴマサバ』というのがあるらしいのです。

『ゴマサバ』でも『胡麻サバ』は作れるだろうと(何だかややこしいですが
思っていたのですが、『胡麻サバ』は新鮮なサバでないと
危険らしく案の定買った魚のパックを見ると
“焼き物、煮物に”とはっきり書いてありました。
ショック。。。

魚といえば、最近妊娠したこともあって
メインを肉から魚へと少しずつ移行させています。

実家で母が“卯の花寿司”というのを作ってくれていました。
イワシやアジの開きを酢と昆布でしめて、
おからをからいりしたところに梅酢を混ぜ、
硬めに炊いたご飯には、すし酢ではなく梅酢を混ぜます。
寿司飯を小さく握って上に魚を乗せ、その上におからをさらさらと乗せます。
これが食べ始めると止まらないほどおいしくて、
スーパーで小さなアジが安かったので挑戦してみました。

嫁入りする前に魚の下ろし方を母に教わったのですが、
一ヶ月もしない内に忘れてしまったので、
鮮魚コーナーの方に三枚におろしてもらいました。

さて、母に手順を教えてもらい、不恰好ながらも完成しました。



味見してみるとおいしかったので、主人に食べてもらうことにしました。
主人は魚の骨が当たることを異様に気にするので、
『骨、ないよね?』と念を押されましたが、
『大丈夫だよ、魚屋さんに下ろしてもらったもん。』と
自信を持って答えました。

おっ!うまい!という反応を期待していると
“ガリッ”という音と共に主人は苦悶の表情に!
エーーーっと思い、アジの身を触ってみると、
しっぽの辺りに硬いゴリゴリしたものが。
どうも“ぜいご”というトゲ状の硬いウロコらしいです。
ごめーんと謝りましたが、二度と口をつけてくれず…。

魚料理は中々うまくいかないと思っているところへ
熊本(主人の実家)の母が煮豆などの手作りおかずと
塩サバを送ってくれました。
おかずのおいしさはもちろん、塩サバは食べやすいように
自宅で切り身にして送ってくれていました。
そのやさしさに胸がジーンと熱くなりました。
食べる人の食べやすさや気持ちを考えて作ることが
一番の料理上手なんじゃないかと
ふっと考えさせられる贈り物でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする