若い男性が取材に応じ、車中で語るに最近妻と上手くいってない様子。家に到着すると、車も家財道具全て無く子供と共に昼間に引っ越しを済ませていました。
呆然と立ち竦む男性にスタッフも声が出ない様子。最初は「やらせ?」と思いましたが、当時でもBPO等厳しくなっていたので、それは無いなぁと思いながら、そのまま放送を許可した男性にも驚きました。
それから時間帯や曜日が変わりながら、今だ放送中。驚くような家庭がこれでもかと出て来るのが、私の好奇心をくすぐり予約録画して、手作業する時の楽しみになりました。
スタジオで作品を見ながらアナウンサーとタレント言うコメントも面白い。タクシーの代わりに買い物をして家に行く企画の時、これでもかと買うのを見てスタジオがシラーっとなったり、コンビニで明日のパンと牛乳で千円以内だと、アナウンサーが「もっと買って下さいよ」男性タレントが「品が良いねー」等とコメントして、私も「同感同感」。
バラエティー色豊かでは有りますが、想像出来ない様な苦労や不幸を乗り越えたり、現在も闘っていたり、涙無くては視聴出来ない時も多々有ります。如何に自分が普通に暮らせて来れたんだろうと、改めて感謝したりです。
そして気がついたのですが、記憶に残っているのは衝撃的なご苦労や不幸を乗り越えた方々ばかりで、沢山の絵に描いた様な幸せな家庭も有りましたが、どんな種類の幸せだったかほぼ記憶に無いのです。
昔、トルストイの本の中に「幸福な家庭はどこも似ているが、不幸な家庭はそれぞれ違う」という様な事が書かれて有り、その言葉は格言にもなっています。読んだ時は幸福だって富や名誉や貧しくとも愛が溢れる等、違うじゃないかと思い、ずっと思っていました。
しかし、この番組がこの言葉が真実だと証明してくれました。番組で見た幸福な家庭もそれぞれだったのですが、後になると同じように思え記憶に残っていないのです。
トルストイの言葉を証明してくれたテレビ東京。そう言えば、NHKの次に好きな番組が有るのがこの局だったのにも気がつきました。
(あくまで個人の感想で、決してテレビ東京の回し者ではありません)