押入れの天袋に古い掛け軸等が雑然と有り「お宝鑑定団」に出せそうな物は無いなぁと、一つずつ見ていると古い箱が出て来て、よく見ると、なんと「狩野芳崖 筆」とあるではないですか!でも中は空っぽ。探すがそれらしき軸は見つかりません。
夫を呼んで、狩野芳崖の箱が有るけど軸が無い!何処に有るんだろうと大騒ぎをすると、夫が「うちに狩野芳崖なんか有るわけ無いさ」と言います。でも、箱が箱がと言うと、きっと誰かがイタズラしたんだろうと笑って相手にしません。でも書体もきちんとしてるしと、また家中を一人で探しまわりますが見つかりません。
義父がイタズラで自分亡き後、子供達に
一泡吹かせる為に、古い箱にもっともらしく書いたのでしょうか。
今だに謎のままなのです。
写真の備前焼はあるご縁で人間国宝の方の作品を頂き、また私が「コックホー コックホー」と叫び喜びました。しかし冷静な夫が「これは結構な数出てるから、そんなに高くないよ」と言います。当時はまだインターネットが普及してなく、何も判らないまま奥深くしまったままでした。
先日、急に思い出し箱から出し、ネット検索するとほぼ同じ物が有りました。
立派な作品ではありますが、私の予想を遥かに下回り、夫が正しかったのです。
捕らぬ狸ばかりの人生です。