薔薇なんてやめたら?

気楽な大人庭のススメ

今さらながらブログ再開のお知らせ

2021年06月08日 | お知らせ
何かをやり続けるにはモチベーションが必要だ。何を目指すのか、ということ。かつてのこのブログのテーマであった庭づくりもそう。

いつも綺麗な花が咲いている庭にしたいのか。
それとも珍しい植物を集めて自慢したいのか。
魅せる庭。
見せる庭。

でもいったい誰に対してなのだろうか。

庭づくりに精を出しても勤め人である私にとって、その成果を眺めている余裕はさほどない。通勤前と帰宅後の僅かな時間と、週末の休日は他に用事があればそちらに費やしてしまう。そして何かの用事がある場合の方が多いのは確かだ。

私の薔薇作りの師は「庭はあなた(庭主)のためではなく、散歩中に通りかかった人など、あなたが住む街の人のためにある」と言った。

当時の私はその発想にリスペクトしたのだが、今現在は少し違うかなと思っている。やはり私の庭は私のものである、という、至極当たり前の心境に一周回って帰ってきた。色々見せ方や見栄えの工夫はするけれど、それはあくまでも自分のためであって、決して気まぐれなご近所さんのためではない。

とはいえ、自分のためだけでは続かなくなる時が来る。体力的なものやメンタル的なもの、仕事が超忙しかったり、エトセトラ、それに私の興味の対象は何も庭づくりや植物だけではないから、手間がかかる趣味など投げ出したくなるような状況に陥ったらそれまでだ。そして私は一旦全部投げてしまった。だって自分のものなのだから、いつ投げても構わない。

庭主が投げ出した結果、手間のかかる植物はすべて枯れてしまい、投げられても平気な丈夫な植物が残った。その惨状を横目にしつつ時は流れ、やがて「これではいけない」という思いが日に日に強くなってきた今年の春先のこと、思い立って重い腰を上げ、再び手間のかかる趣味を再開させた。しかし今回は手間がかかると言っても本当に手間のかかる一年草の類は手を出さないと決めた。だから復活後の私の庭は見栄えのする花が咲くものはない。でもそれでいい。

通りがかりの近所の奥さまから「素敵なお庭ですね!」とか「いつも綺麗にしていらっしゃいますね!」とか言われたりしたら、当時は嬉しくなってもっと頑張ったりしたけれど、今はそんなことを言われたとしても「ありがとうございます」と軽く微笑みつつ軽く流しておしまい。それでいい。

竜のハルバードは相変わらず、庭主の心境や庭の状態などどこ吹く風とばかりに、静かにそこにいる。

ということで、ゆるゆるとブログを再開します。
今後はテーマを限定せずに、気の向くままに。