夏樹智也の趣味の小屋

時間泥棒に取り憑かれた人間が気まぐれに趣味に走る。

marine 第二話

2021-02-04 18:34:58 | 小説(一次創作)
拙い文章です。過度な期待はしないでください。 前回  004 消毒の匂いが私の鼻孔を刺激して、私の意識はここに構成される。 バラバラに散りばめられた記憶がパズルのピースの様に繋がり、二重螺旋を描く。 《嗚呼マントルが…………棄てられた野に立つ…………嗚呼静かな………娘の視野で》と途切れ途切れにラジオから力強い男性の歌声が聞こえる。 「目覚めたか……」とルーゼルは言う。 「まずは一言 . . . 本文を読む