夏樹智也の趣味の小屋

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SF/A-02 コスモタイガーⅡ

2021-04-06 17:15:06 | 宇宙戦艦ヤマト二次創作
本設定は二次創作設定です。公式のものとは全く異なっている独自解釈が入っています。








SF/A-02 コスモタイガーⅡ





SF/A-02は地球連邦が開発した宇宙戦闘攻撃機。また陸軍や空軍では防空任務が主任務であるため、SF-2と呼称されることもある。制式機の受領は2201年(正式編成は2202年)
愛称はコスモタイガーⅡ


概要
ガミラス大戦後、ガミラスのテクノロジーや、戦時中に各国で開発された技術のフィードバック、統合などが行われ、その結果戦時急造品のコスモファルコンの後継機が要求された。
そこで作られたのが本機であり、戦後第一世代宇宙戦闘機に分類される。
軽量な機体に大出力のコスモエンジンを二基搭載し、高出力のアクティブフェイズドアレイレーダーと中射程の戦術多弾頭ミサイル(後述)の運用能力を持つ。
パイロットから「特長がないのが特徴」とも言われる汎用機としては高い性能を持っており、後継機であるコスモパルサーが開発されてからも運用され続けている。

開発の経緯

ガミラス大戦終結後、同盟国のガミラスからの技術供与や、ガミラス大戦中に各国独自で本土決戦などに備え研究された宇宙戦闘機の技術などによって、ガミラス大戦末期に極東管区の航宙自衛隊で運用され、ヤマトの航海でも運用されたコスモファルコンは時代遅れの機体となってしまい、後継機の開発を連邦宇宙海軍から要求された。

そこで連邦国防総省は「次期主力艦載戦術戦闘攻撃機計画」を開始。
コスモタイガー計画は先立って復興を進めていた日本とイギリスとアメリカが中心に行っていた。
火星のマーズヴォルチャーを祖にもつYSF/A-01とコスモファルコンを祖にもつYSF/A-02の競合試作を行った。
搭載するエンジンについても新型の軸流式コスモエンジンと複合輻流式コスモエンジンを開発した。
評価試験は二種の試作機と二種のエンジンの組み合わせによる四基の試作機を用いて火星で進められた。

結果、汎用性を重視しYSF/A-02を艦載主力機として選定した。尚競合相手のYSF/A-01は局地戦闘機として、主力機ではないが一定数生産された。



                           YSF/A-01 タイガー1
特徴
機体

機体形状はコスモファルコンのパッシブステルス方式を利用したものとは異なり、アクティブステルス機能を搭載している為機体形状が内惑星戦争以前の宇宙戦闘機の形に先祖返りしている。
セミモノコック構造を採用し、素材はカーボンナノチューブや強化耐熱セラミックスを利用してワープの衝撃にも耐えうる機体となっている。
機体外形の分類としては無尾翼デルタ機に分類され、水平尾翼がないのが特徴である。
全長に対して全幅がかなり小さく、2つのデルタ状の垂直尾翼はブラックタイガー等と比べると特に低い。
主翼は内翼と外翼で構成され、翼面積はとても小さい。外翼には下反角がついている。


エンジン

エンジンは旧極東管区宙技廠が開発を続けていた43号型宙機用複合軸流式コスモエンジン(通称流星43号)を連邦国防技術開発局が引き継ぎ完成させた、FRE64型宙機用複合軸流式コスモエンジンを2基搭載する。
43号型からの主な改良点は推力の増強と
重力圏、無重力圏などあらゆる環境下での飛行を可能としている。
またエンジン内部と機体上部の空気取込口には高濃度の星間物質からエンジン内のメカニズムを保護するフィルターをヤマトの航海データとガミラスの技術供与を元に地球の宇宙機としては初めて搭載している。
加速力は静止状態から180エスノットまで10秒以内に加速可能であり、航続距離は地球圏から火星圏までを無補給で航行可能であった。
また、機体の各所には補助スラスターと高機動用スラスターが装備され、重力圏での重力下用航空機と同格の運動性能を得ている。
また機体下部の垂直離着陸用スラスターの搭載により、VTOL飛行が可能となっている。


アビオニクス

操縦系はパワー・バイ・ワイヤを主翼の折り畳みと降着装置を除き採用している。
コックピットのモニターは最新のホログラム技術などが使用され、コスモファルコンなどよりも視認性などが向上している。

機体の制御OSはガトランティス戦役時にはまだ未完成であり、コスモゼロのものが流用されていたが、戦後時間断層での作業が進み、コスモタイガーⅡ用のOSが数種類作られた。
機体制御の補助AIとしてはコスモゼロのSIDを更に改良し、ナビゲーターとしてのシステム以外に副操縦士としてのプログラムやワープ時の座標計算プログラムなどが新たに追加されている。
姿勢制御装置はガトランティス戦役時の初期型は実測データが足りず未だ未完成であり、コスモファルコンの物をそのまま搭載しており、コスモファルコンより軽いコスモタイガー2では却って姿勢制御が難しいという難点があった。
戦後、姿勢制御装置が完成し、既存機や同時期のコスモタイガー1と比べてもかなり安定的な飛行ができるようにプログラムされた、いかなる状況下でもスラスターによって姿勢の維持が可能な姿勢制御装置となった。
この姿勢制御は元々ガトランティス戦役後の新人パイロットでもベテランパイロットに、付いていけるようにする為のいわば救済措置でもあった為、この優秀な姿勢制御はガトランティス戦役やガミラス大戦上がりのエースパイロット達の一部からはかなり不評であり、アドバンスドレコンコマンドータイプでは未完成の物を改良しパフォーマンスを限界まで調整したものが搭載された。

火器管制装置は機首と主翼翼端のAN/APG-736とAN/AAQ-654が搭載され、アクティブフェイズドアレイ方式のAN/APG-736は25000キロメートルの範囲で多数の同時に追尾できる性能を持ち、
それら能力は戦術多弾道ミサイルを運用する上で大いに貢献していた。
また、レーダーが探知した物体をスキャンし3D化してディスプレイ及びホログラムとして投影する機能も備えている他、目標の使用しているレーダーの周波数帯に合わせた妨害電波を発する機能も備え、後期型などでは相手の発するレーダーや通信を逆探知して発信場所と発信先を解析することも可能である。
その他にも作戦行動は友軍艦隊や友軍機、友軍の早期警戒管制機などとのデータリンクとしてリンク64の接続を前提としているが、ガミラス大戦の教訓も活かし、地球や艦隊を経由せず、戦闘機のみでもデータリンクができるようになっている他、同盟国のガミラス軍の戦闘機などともデータリンクが可能となっている。
通信装置は超空間方式の長距離通信装置の他、機体同士の短波通信装置など多種多様な装置がついており、後期型の一部ではホログラム映像通信も可能となっている。


武装

固定武装として機首部には30mmパルスレーザー機関砲が8基と翼内に実体弾を発射する12.7mm機関銃が10基搭載されている。
また、大型武装は汎用性を重視しコスモファルコン等とは異なり外部懸架式に変更されており、標準装備として標準戦術多弾頭ミサイルを搭載する。
標準戦術多弾頭ミサイルは4発の子弾を搭載した多弾頭ミサイルで目標付近で子弾を射出する方法の他機体に懸架したままミサイルランチャーとして子弾を発射する発射方法もある。
基本的にハードポイントは翼下に懸架することになっているが、翼上にも搭載可能であり、ガトランティス戦役中には翼上にもミサイルを搭載した機体や標準装備として翼上にもミサイルを搭載している対要塞攻撃機などがある。
また、コスモファルコンやコスモゼロに搭載されていた宙対宙ミサイルや宙対艦ミサイル、宙対地ミサイルなども懸架可能な他、雷撃型などでは空間魚雷の搭載やコスモタイガー1の陽電子カノン砲、弐式艦上中距離爆撃機の対艦大型ミサイル等も搭載可能。

その他の装備として、コスモゼロなどでも搭載されていた追加スラスター等を装備した高機動ユニットを標準的に装備しており、これにより、コスモファルコンと比べると格段に格闘性能が向上している。
また、コスモタイガー2単体での航行能力を底上げする為、長距離ブースターが開発されており、単体でも長距離、高速での航行ができる他、往復の2回に限るがワープ航法も可能となっている。




派生機

基本型

YSF/A-02 タイガーⅡ

CT計画に基づいてYSF/A-01と競合開発されたコスモタイガーⅡの実証試験機。
エンジンなどが異なる2タイプがそれぞれ2機ずつ製造され、1号機には複合軸流式コスモエンジンを搭載し、2号機には軸流式コスモエンジンを搭載されており、同じ2種類のエンジンを搭載したタイガー1との選考の結果1号機が採用され基本形となる。
両機とも現在は国立宇宙海軍博物館に所蔵されている。



SF/A-02A

ガトランティス戦役前及び中に作られた初期型。A型は単座型、複座改造型共に含まれている。
OSや姿勢制御装置が未だ未完成であり、ガトランティス戦役時に投入された先行量産機や前期生産型として扱われることが多い。
ガトランティス戦役時の本機で得られた実測データはその後のB型、C型の開発に生かされる。

SF/A-02B

基本型の単座型でここから後期生産型と扱われることが多い。
外見上は大きな変化はないが、ガトランティス戦役で得られた情報をフィードバックし、OS、姿勢制御等々が大幅に改善され、コックピット内も改良されホログラム通信装置が新たに装備された。


SF/A-02C SF/A-02TC

ガトランティス戦役中に行われていた複座改造型を改良し、別タイプとして独立させたタイプとなっている。
複座型以外に三座型もこのタイプに含まれており、これをベースにD型や練習機、偵察機型などが作られている。

SF/A-02D

ガトランティス戦役中に行われていた三座改造機を更に雷撃機としての能力を持たせる改造を行ったタイプの改良型。
新たにガミラス軍のドルシーラの技術が盛り込まれ、雷撃機としての能力が更に高められた他、対次元潜航艦用の対潜魚雷の搭載なども可能となった。
STB-02と呼ばれることもある。





派生型

SF/A-02E
SF/A-02Bの設計を大幅に変更し、アクティブステルス以外にパッシブステルスを取り入れ、より隠密性に重きを置いた。
またコスモファルコンのようなウェポンベイ、そして専用のエンクローズドポッドなども考案されているが、実際には搭載されていない。
2205年から少数ではあるが生産が行われた。





RF-02

コスモタイガーの偵察機型。愛称はレコン・タイガー
SID等によって支援されて偵察をこなす単座型と、従来のシステムを搭載した、複座型などが存在している。
またレーダードームを追加している機体やプローブを搭載している彗星探査機型もこの中に含まれる。
中でも無人偵察機型はMQ-02と呼ばれることもある



ARC/F-02

ARCはアドバンスト・レコン・コマンドーの略。愛称はアーク・タイガー
単座偵察型を更に改造し、エースパイロット向けにされた機体。
各種リミッター等も解除され、センサー類も通常のRFよりも強化されている。
操縦系はコスモタイガーⅠに近く、SF/A-01とSF/A-02のハイブリッドともいえる機体。
その分扱えるパイロットは少なく、この機体を扱うという事が新米パイロットの目標でもあった。 

ARF-02

戦術戦闘電子偵察機型として複座偵察機を改造した機体。
この機体は戦闘には参加せず、敵の戦術の偵察のみを行う為の特殊戦機であり、システムはレコンタイガーに近いが、センサー類はアークタイガー以上の物が搭載されている。
また通常の偵察機型には搭載されていない次元受動探知レーダーと呼ばれるレーダーを搭載しており、これは電磁的、光学的にステルス化された機体であってもその次元に存在する限り、次元波動の流れそのものはごまかせない為、それを探知することで敵機を探知するシステムであり、感度を調節すれば隣接次元に潜航する次元潜航艦も探知することができる。
また機体にはSIDではなく、専用のアナライザーをベースとした情報処理用の人工知能を搭載し、パイロットを支援するが、支援機能は機体の制御まで可能となっている。



SX-07

SF/A-02をベースとして開発されたワープ用試験機として開発された。
回数無制限のワープを実現させるべく、磯風型の波動エンジンを小型化し搭載したが、ワープできるほどの大電力の発電は困難であったことなどから、2204年に計画は頓挫した。







ストリーク・タイガー

2203年に地球防衛宇宙軍が行った、コスモタイガーの上昇力及び航続距離の計測に使われた機体。
地球のグアム宇宙港から上昇したストリーク・タイガー2は大気圏を離脱、月軌道を超え、地球から遥か3400万km離れた地点でエネルギー切れを起こした。
実験結果によりコスモタイガー2はブラックタイガーの航続距離記録を更新した。




地球連邦での運用

制式化されたコスモタイガーは2202年6月に再建された月面基地ティアーナベースに駐留する再編された第501飛行隊(通称月面基地航空隊)及び地球連邦の首都であるメトロポリス(旧広島)の近郊にあるメトロポリス宇宙港に駐留する第1航空団などに先行配備され、2202年のヤマト反乱後に501飛行隊のコスモタイガーの約8割がヤマト航空隊に転属になった。

その後土星沖海戦直前にアンドロメダ級に搭載される艦載機がコスモファルコンからコスモタイガー2に転換され、その後の土星沖海戦及びフェーベ沖海戦にて期待以上の活躍を見せた。
ガトランティス戦役後、戦役中に露呈した問題点などを修正したB型やC型が太陽系中の前哨基地及び地球連邦防衛宇宙海軍の空母等に配備された。
しかし、地球上でコスモタイガーの配備が進むのは2205年のデザリアム戦役後であり、それ以前は宇宙軍から下ろされたコスモファルコンや旧式機となったブラックタイガーを運用し続けていた。


各国での運用

2205年のデザリアム戦役以降、地球連邦が実質的に直轄している日本などの地域を除く地球上の構成国にもコスモタイガー2の順次配備が始まった。
最初の配備先はイギリス軍及びアメリカ軍であり、その後、ロシア軍、ドイツ軍などにも配備が進められた。

イギリス

コスモタイガーの共同開発国でもあるイギリスではロイヤルタイガーとも呼ばれる独自改造型が王立宇宙海軍に配備されている。
イギリス軍ではイギリスが独自に開発した装備等の搭載が可能になっていることや対レーダーミサイルの搭載機能を追加したことによって敵防宙網の破壊任務に従事できるようになった。(尚この改装はB型からは本家にも逆輸入されている。)


アメリカ

コスモタイガーの共同開発国でもあるアメリカでは主だった改装は行われていないが、旧型の核融合爆弾や水素爆弾の搭載が可能なように改造されている。



ガミラス共和国/ガルマン・ガミラス帝国

DWG62の改造型のDWG262ツヴァルケがガミラス帝国軍時代からの兵器として共和国軍でも引き続き運用されていたが、基礎設計の古さが否めず、帝政末期より新型機の開発が行われていた。しかし帝政崩壊後のデスラー派軍人及び研究者の失踪により、「新型空間格闘戦闘機」の研究データを丸ごと消失。その後のガミラス共和国は内政に注力し、軍事用の新型機の開発などに注げる予算も国力もなかった。
しかし2200年のデスラー失権以降、植民地の武装蜂起や反ガミラス統治解放軍などのガミラスに対して反旗を翻す勢力が乱立、その際にガミラス共和国軍と発生した戦闘にて戦闘機の旧式化が露呈、そこでガミラス共和国は同盟国であった地球のコスモタイガーⅡに目をつけ、ゼーアドラーⅡまでの戦闘機に関する技術を供与する代わりにツヴァルケの後継機としてガミラスでライセンス生産をするという話を持ち掛けた。
地球側はこれを承諾し、時間断層内のガミラス軍工場にて先行量産機が製造され、赤く塗られた本機はノイバルグレイ等のアンドロメダ級のガミラス軍供与型に搭載された。
尚、その後デスラー率いる艦隊との交渉によって、ノイバルグレイはガミラス共和国から譲渡されたのと同時にコスモタイガーⅡも譲渡され、そのライセンス型を参考に「新型空間格闘戦闘機ゼーアドラーⅢ」が作られた。
ガトランティス戦役後もコスモタイガーⅡのライセンス型は生産され、「空間格闘戦闘機 コスモティーゲルⅡ」としてガミラス共和国の空を支えた。





仕様

SF/A-02B

乗員:1名(C型は2名、TC型及びD型は3名)
全長:16.6m
全幅:8.8m
全高:2.9m
総重量18.5t
燃料:3745gal(14,176L)
ミサイル:1850kg
エンジン:軸流複合型コスモエンジン
機体寿命:8500時間

兵装

固定武装

・30mmパルスレーザー機関砲×8
・12.7mm機関銃×10
・45mm二連装陽電子光線銃塔×1(TC型、D型のみ)

ミサイル

・標準戦術多弾頭ミサイル

宙対宙ミサイル

・SSM-99
・SPM-78
・SSM-02

その他各種宙対地ミサイル、宙対艦ミサイル、爆弾などを搭載可能。




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