銀の匙 Silver Spoon 3 (少年サンデーコミックス) | |
クリエーター情報なし | |
小学館 |
銀の匙SilverSpoon
おもしろい!
好き!
ほのぼのした雰囲気が、なにか新鮮。
おそらくはテレビでも小説でも漫画でも何度も取り上げられたはずの、農業学校の生活。
なのに、ちょっとした驚きと刺激を感じさせつつ嫌味もお説教臭さもなく社会風刺の色も感じさせず、ごくごく自然に表現しているところがいい。作者のテクニックというべき。
食料にかかる命の問題を深く掘り下げていきそうな雰囲気があるけど、重くもない。
少年団の子どもたちにも読ませたいと思った。
自分が農家出身だからなのかな。
中年オジサンの今の歳になっても、子どものころに見た子牛の解剖の様子はがっつりと記憶に残っているね。
牛の内臓の直接的な色彩が、まだ記憶に鮮明に残っている。
獣医さんが、農家の子どもとして勉強しなきゃと見せてくれた(見せられた)。
生まれて間もない元気なはずの子牛の突然死。病気がどうかを判断するため(?)に解剖をした。見たくなかったけど、見なきゃ、という獣医さんの言葉で見た。
生の農家を経験した身としては、現実とテレビやドラマの演出に不愉快になることがよくあった。
でも、農業から離れて長くなり、もう記憶もあいまいになってきた。
時代も進んで、自分の記憶に残っている農業は旧態化しているようで、新しい法人や生産方法、流通がいろいろとあるようなんだな。
こういう状態でようやく、少し素直に農業を素人の感覚で受け止められるようになったのかな?もともとプロでもないんだけどね・・・。
ちなみに、銀の匙第3巻に描かれていた、捥ぎたてとうきびのうまさはホント。
ノーブランドのとうきびが、超絶高級品のように思える味だったりする。
チャンスがあればまた食べたいね!