日にち薬

瀬戸内寂聴さんの言葉をタイトルにいただきました。
以前は「デルタ」をメインテーマに。今後は・・?

思うところあって、思いを記録

2017-04-30 21:39:02 | いろ色
子供たちに精神論を語ってしまった。大嫌いなのに。

語ってしまった以上責任を取りたいのと矛盾しないように記録に残す。



①人の心はわからない。
 表情や行動や言葉でその人を判断しても、真意は他者には決してわからない。わからないこそ理解する努力が必要だし、言葉で発信する努力も必要。
 言葉を正しく理解できればその言葉を通して相手と共有できるし、理解できる言葉が多ければより広く深く理解し合える可能性が高まる。
 でも言葉だけでは人を理解することはできす、表情や行動も言葉と同時に活用しないと理解できないし理解してもらえない。
 自分の心を強くするために必要なことの最初の一歩は、自己理解。自分がどのような人間なのかを理解できていない状態で他者を理解するのは難しい。今の君たちは他者を理解する能力や努力も不要とは言わないし努力しようとする高い志を持っているのであれば、素晴らしい。でも、そもそも自分の個性や考えを本当に自分で理解しているのだろうか。心理学でセルフエスティームという考え方がある。セルフは自分、エスティームは尊重する。自分で自分を愛するという考え方。人間は自己を独立させられない子供の間は、セルフの部分を親が行なっている。親が子供を可愛がる、という当たり前の行動が実は子供にとってのアイデンティティの育成とその尊厳を維持するための栄養源である愛情が含められている。
 名前を呼ばれることに喜びを見出してほしい。同時に自分の心を見つめてほしい。気取ったり合わせたり飾ったりする必要はない。控えたり抑えたりすることが必要な時もあるが、自分で自分を見つめる時は一切の制限はいらないはずだ。
 自分をどうか見つめてほしい。

②強い心を身につけてほしい。
 協調性といわれる精神は団体行動を伴う時に使われることが多い。君たちはとかく団体行動が求められ、従うものがいい評価を受けることが多い。でも、人生はそれだけでは成立しない。自分の意思を持ってほしい。団体行動を行いながらも自分の精神の中に独自行動を取る自分を存在させてほしい。独自行動を実行しなくてもいい、指導者として困るから。でも精神の中には反骨心や独立心を持たせておいてほしい。
 折れない、くじけない、諦めないことが強さと言われる。その通り。でも現実は諦めなきゃならない時や事の方が多い。自己の尊厳を育成し大きくなったところで、諦めらめたり怒られたりしてくじけたりする。人生は前向きと後ろ向きの繰り返し。その繰り返しの数だけ人は成長する。セルフエスティームが強すぎると協調性がなくなってしまう。でも協調性だけで人生は歩んでいけない。バランスが大事。
 試合を諦めるな。練習を諦めるな。常に優勝を目指せ。でも現実は負けてしまう。折れない心で挑んでも負けてしまう。大いに悔しがり時にはしょうがないと妥協をしてもいい。この繰り返しが真の意味での君たちの強さとなる。そして社会で通用する人間となる基礎となる。

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