日にち薬

瀬戸内寂聴さんの言葉をタイトルにいただきました。
以前は「デルタ」をメインテーマに。今後は・・?

忙しかったなあ、精神的に・・。

2012-11-06 00:33:36 | いろ色
週末、中学生の大会だった。

昼過ぎに終えて自宅に帰り、入院中の親戚のおばのもとへ行こうとしたら、ちょうど実家の母から連絡が来て、亡くなったと。




容体悪いとは聞いていたけどあっという間だったなあ。

その夜、彼女の実家へ。
生後1週目の赤ちゃんがいるのだった。


かわいい!かわいい!かわいい!かわいい!

もう例えようのないかわいさ!
小さな手!爪!
小さな鼻!
小さな足!
なぜか握り続ける手!

寝ながら何か動いているし。なんか遊んでるように見えるし。
ミルクの量がめちゃくちゃ少ない!それもまたかわいい!
そして一生懸命飲んでいるのに減らない!

ちょっとミルク戻したりして、ちょっとイヤイヤしてたり。
見ているだけで飽きない。







翌日、前日の続きの中学生の大会。教え子が全員敗退した時点で撤退した。


そのまま、おばのお通夜へ向かう。農業なものだから地域の都合で早めたとのことだった。

懐かしい親戚の面々にお会いして、いろいろとそれぞれのお家に変化があったことを知った。

従弟の家の子供たちが遊んでいる姿がやはりかわいくて、お通夜っていうのはやっぱり騒ぐ子供たちがいないと形にならないなあ。


亡くなったおばが、お坊さんに言った言葉をお坊さんが説法で話した。

「あと半年の命ですと言われたそうです。そういう方に多くお会いしてきました。身の不幸を呪うような言葉を言う方、助けを求める言葉を言う方いろいろおりましたが。
『がんになって良かった。がんになってようやく周りの人の支えで生きてきたということに気付いた』
『がんになっていなかったら気づかなかった』
『自分が周りや家族を支えてきたという自負があったが実は逆だった』
こんな言葉を言う方に初めてお会いした気がします。」

葬儀委員長は自治会の方だったが
「若くして農家の嫁に来られ一家を切り盛りしてきた。旦那さんを支え家族をいたわりまさしく良妻賢母の女性だった。『出来のいいやさしい子供や孫に囲まれ、今が一番幸せ』と言っていた」

多少演出があったのかもしれないが、人柄を感じさせる言葉ばかりのお通夜だった。

半年の命のはずが約2年もった。
壮絶にがんと闘った人だったから、ゆっくり休んでという気持ちになった。

家族も大変だった。農業の繁忙期はまさに寝る間もなかったと思う。

東京で勤めていた末っ子は北海道へ転勤希望を出した。転勤先が釧路になって前よりも帰省が大変になったと嘆いていた。
毎週末、実家へ通っていた。
大変だったろうなあ・・・。












いつぞや先生の夢は?と子供たちに聞かれた。

こう答えた。

・教え子の結婚式に出て「試合では泣いてばかりで・・」とかスピーチを述べること。

・自分の教え子が自分の跡を継いで指導者になってくれること。

・練習や試合の時に椅子などに座ってニコニコしながら眺めながらひっそりと死ぬこと。


子供たちからは
「キモい!」
「迷惑だからやめて」
「残された人が大変そう」
「嫌な思い出になる」
「テレビの見すぎ」
「しかもベタだし」


散々な言われようだ・・・・。
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