姉歯

今話題の構造設計疑惑は、個人的には第２のリクルート問題と呼ばれるような大疑獄事件になるのでは、と思っている。

犯罪集団と呼ばれている彼らだが、彼らは政官との接点があるような記事を読んだ。本当の犯罪集団は別なところに、巨大な組織として巣食っているのではないかとかんぐってしまう。

同様の行為をやっている業者や個人は日本中にいると思えるし、住宅だけではなく公共施設にだって同様の行為は行われてきたのではないかと思える。

さらには、質は違うかもしれないが、雪印や日本ハムの商品偽装、飲食業界の産地偽装など、どんな業界にだって金儲けのための暗闇が存在している。

車だって、三菱に代表されるように、いまや性能ではなくコスト重視の時代。家電もそうなんだろうな。


マンションの構造設計偽装疑惑は、当初、姉歯という名前の珍しさにマスコミが惹かれただけと思っていた。実際には、掘っても掘っても根っこの見えない組織犯罪を呈しているが。

まあ、私はそれだけ現代のマスコミのレベルは低いと思っている（特にテレビ）。


マスコミだって、暗闇の部分はある。小泉劇場型選挙の報道を見てわかるように、面白ければすべてよし、というスタンスなんだろう。すべての真実を報道しているとはいえない。


アトラス設計の渡辺さんが、誠実な行為を行ったことに対して、マスコミや業界はどのように捉えているのだろう。


雪印の時の告発者であった倉庫会社は、受注がなくなり倒産に追い込まれている。こういった誠実な人々を救えなければ、暗闇が光に照らされることはないと思う。



リクルートと言えば、昨日の飲み会で、今年入ってきた新人がアルフィーの「メリーアン」を知らないと言った。
昼食時の会話で「今の若者はピーナッツ事件知らないんだろうな」という会話になった。
隔世の感とはまさにこのことか・・・。

はっきりと覚えていないけど、「ひとつの経験は１００の本に勝る」というような言葉を聞いたことがある。
どんなに人の話を聞き勉強しても、自分の力となるのは自分の経験という意味なんでしょう。


結局、世代が変われば過去と同様の行いがされると言うことなのかな。

なんかさみしくなっちゃうね。