祖父が学生時代に亡くなって、その後父から譲り受けたグランドセイコー。元々機械式が好きなので高いモノだと解っていながら学校に付けて行っておりましたが、ある日文字盤部のカバーがパカっと外れてしまい、そのときあわてて押さえつけたらポコッとはまったのですが、気づかないうちに紛失したらいやだったので机にしまい込んでおりました。
あれから15年ほど経過して、このまま放置しておくのももったいない。比較的近いところに年配の時計修理の達人が店を構えておりますので、直せる人材がいるうちに(なんか不謹慎ですけど・・・。)何とかしたいと思い修理を依頼しました。
せっかくなのでカバー交換だけではなく、普通に使えるようにオーバーホールもしてもらったのですが、私が所有する前に父が一度修理に出した時、ゼンマイを巻いたり時間を合わせる部分(リューズというらしいです)が社外品に交換されてたらしく、店主が当時と同じモノではないかもしれないですが、純正の「GS」ロゴの入ったリューズを探してくれました。おかげで当初の見積より¥5,000も高くなってしまいました・・・。痛い出費だ・・・。
カメラ修理をしていたときはどうしても時計がいろんな物にぶつかって傷つくのがいやだったのでこのような時計をするのは気がひけましたが、今の仕事ではそのようなことも無いでしょうから、使うローテーションの中に入れようと思ってます。
この時計と入れ替わる形で、つい先週ゼンマイが切れてしまった茶の間の柱時計を修理に出しました。それもそこそこ年代物でして、「SEIKO」ではなくて「SEIKOSHA」の名前が入ります。私が生まれるずっと前から我が家にある柱時計。何とか直してやりたいのです。見積で「2万位かかるかも」と言われ、電話では1万5千円位って言ったじゃん!と心の中でつぶやきながらもお願いしてきました。ああ、お金ないよぉ・・・。
本当は父から中学時代にもらった、オリエントの自動巻の時計もオーバーホールしたいのですが、しばらく金銭的に無理だなぁ。
久々に機械工作の話を店主とできて、私は楽しかったです。やっぱり好きなんですよ、そういう仕事が。古いカメラ直したくてカメラ修理の道に進んだけど、働いていた会社は古い製品はさほど得意ではなかったからそのような技術習得があまり出来なかった。もし古い製品得意な職人さんがいればまた違った道を歩んでいたかもしれません。が、このデジタルカメラ全盛の中、フィルムカメラで生計立てられるほどの仕事量が札幌にあるかどうかというと・・・、ですけどね。
家に帰る途中に遭遇した、犬を散歩させているおばさん、道が狭いところで私とどうやってよけるのかと思ったら、まるでスコープドックのターンピックを打ち付けて旋回するが如く、華麗に体を回転させながら私とすれ違いました。その後私はニヤニヤしていたことは言うまでもありませんね。すごいよ、おばちゃん!
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