菓子屋横丁月光荘 歌う家
ハルキ文庫 著ほしおさなえ
です。
住んでいる家の声や歌が聞こえる、不遇な家庭環境で育った大学院生の守が、進学や祖父の死をきっかけに、川越の古民家で住み込み管理人として過ごすことになります。
家の声が聞こえるという誰にも打ち明けられない秘密から、川越の街でも感情を表したり、人との触れ合いに一歩引いてしまう守ですが、明るく元気に世話を焼く後輩の女子大生や家を紹介した大学の教授、川越の古い家で新しく何かを始めようとする人たちに触れることで、少しずつ馴染んでいきます。
川越の古い街並みの良さが、本を読みながら伝わり、一度訪ねてみたくなりました。守の不思議な能力が町の人たちと触れ合うことで、古い家の再生や活用に生かされていくのか楽しみです。
http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=5862
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