第15話 「ベラーナの威力」
「新型機デロリデが近づいています!距離は250km!」
かなり近づいている状態での発進は危険だったが、守里の乗るGビャクヤとベラーナ機は出撃した。
「ベラーナ!近づくと危険だ!」
守里が言った時には見えるほどになっていた。
戦艦からは少し離れている。
安心している時が危ないことは分かっていた守里。
ベラーナ機がかなり新型デロリデに近い。
守里は新しく加わったミサイルを使う。
1機の新型デロリデが見えた。
避けていくように3機バラバラになる。
やっぱり簡単には当たってくれない。
「ベラーナ挟まれるぞ!」
守里が1機近づいてきた新型デロリデと交戦する。
GV(ジーヴィー)はまだ使う時ではなかった。
両刀で交戦すると火花が散る。
逃げるようなそぶりを見せた時、咄嗟に罠だと思った。
「ベラーナ!罠だ!近づきすぎるな!」
ベラーナ機も交戦しているが遠距離タイプ。
2機に挟まれそうになった。
その瞬間、ベラーナ機が大きなレーザーを発する武器で2機を同時に攻撃した。
怯んだ2機は逃げて行く。
「ベラーナ!後ろは任せろ!」
守里は青く光った刀で攻撃すると、刀は刺さって爆発をした。
足の部分だったからか、逃げて行く様子が分かったがあとは追わなかった。
「ありゃ偵察機だな…」
ベラーナが言うと、守里も話す。
「なあ、ベラーナ、さっきのは何だ?」
ベラーナが自信ありげにちょっとキザっぽく言った。
「麻生さんだよ、新たにレーザーの出る武器さ。これで近距離もOK!」
刀の形にも似た武器は、一見すると守里と同じように見えてどこか違う。
フェンシングに使うエペのようで、何だか西洋風を感じる。
「俺じゃないんだけどさ。武器の力がすごいみたいだな…」
威力には守里だけじゃなく、ベラーナも驚いていた。
それと同時に偵察に来た意味は何なのか、守里は不思議に感じていた。