第25話 「死海からの罠」
「気が付いたみたいだな」
アル・レレン艦長はカンナとララの心配する中言った。
守里はGビャクでベラーナ機と一緒にシークル艦の近くにいた。
少し離れたイギリス領域にもゲンナ号はいた。
施設からは離れている。
「…離れて…施設に戦力はないから…保管だけされている…マーズの鉱石…が」
トキノがセイナや広報のライによって元に戻りるるある。
トキノは必死に途切れ途切れ答えた。
麻生はまだ動けないトキノに言った。
「マーズの鉱石がある?」
いつ暴れるかは分からない。
恐らく大丈夫だろうと誰もが思ったが、油断はできない。
麻生がトキノに質問をした。
そこは部屋になっているが、トキノはカプセルの中で周りは外から声をかけている。
部屋にいるのも危険かもしれないからだ。
無線だけは聞こえるようになっていて、トキノは無線越しに答える。
「マーズの鉱石は…見当たらなかった…けど…話していたわ…「強化」とか…」
予想通りマーズの鉱石は強化されている。
他に知っていることをアル・レレン艦長は聞く。
「施設…に運んでいるんじゃなく…反対に…ダミーで…運んでいるのが…バミューダにとか…イスラエルと…ヨルダンに…相談しないと…とか…」
若干苦しそうにトキノが答えるので、セイナが心配して一旦やめるようにアル・レレン艦長に言うが、トキノが止めた。
「…大丈夫…だから…セイナ急いで…隠れる必要がある…死海に一時的にでも…向かう打てる…から」
アル・レレン艦長はすぐに反応する。
艦首に告げた。
「シークル艦は死海に行け!許可は広報のライに任せる!」
アル・レレン艦長はトキノを信じた。
トキノはそのまま意識を失ったが一時的だとセイナが言う。
アル・レレン艦長はこう告げた。
「Gビャクヤは死海の付近に!ベラーナ機はイギリス領域から離れない程度ギリギリのい位置に配置!」
ベラーナ機の配置には大きな理由があった。
時空空間ではバミューダと死海は朝鮮距離にある。
ベラーナ機が攻撃をすると、死海にいるシークル艦が攻撃できた。
補助のためにGビャクヤはパワークロノスで待機している。
アル・レレン艦長は施設にマーズの鉱石があるなら、後回しにする必要があると感じていた。
ゲンナ号は念のために施設付近でカンナとララを乗せて待機する。
守里は咄嗟のアル・レレン艦長の判断に感心しつつ従った。
ベラーナは罠を仕掛けていることで、恐らくデロリデかジャイワナーゾが出てくると確信した。
デロリデが2機出てくることが分かった。
ジャイワナーゾは出てこない、あと3機は最低いると思った。
ベラーナが集中する。
遠距離ならこれだ。
少し前にサイからベラーナは聞いていた。
「ベラーナ機に新たに搭載したよ。ベラリノっていう残像を残して…そうだな…ビームみたいな攻撃なんだけど。遠距離用だ」
ベラーナは使う時が来たと感じていた。
Gビャクヤはシークル艦もベラーナも援護できるようにしていた。
守里は思った、ベラーナなら大丈夫だろうと。
デロリデが近づいているのを迎え撃つため、ベラーナ機はその場にいた。