本日は、わたくしrikuが、近所で保護された猫さんを紹介します。
シマちゃんです。
昨年の11月、ご近所から「うちの近くに捨てられた猫がいるので、とりあえず不妊手術をしたい」という相談がありました。
その御宅は農業を営まれているのですが、10年以上前、畑に住み着いた猫10頭以上に不妊手術を施し給餌してきた経験をお持ちでした。
その猫たちは順に寿命をまっとうし、今残っているのは3頭だそうです。
相談をうけて見に行くと、こんなこ↓が。
1週間ほど相談者さんと連絡をとりながら、市の不妊手術費助成の申請をしたり、動物病院に都合をきいたりした後に捕まえました。
ヒト慣れしていたので捕獲器を使う必要はなく、フードを入れたキャリーにあっさり入ってくれ、病院へ連れていくのは楽でした。
ところが病院では、お腹に傷跡が発見されたので手術済みと思われるとのことでした。
それから、血液検査によりFIV陽性が判明。
猫エイズとよばれるFIVは、猫免疫不全ウィルスのことで、発症すると危険ですが、ストレスのない環境で穏やかに過ごせると発症しないまま普通に寿命をまっとうするケースも多いとされます。しかし、外暮らしだとストレスがかかって寿命を縮めるうえに、FIVの感染源となって他の猫にうつしてしまう可能性があります。
病院では大人しくケージに収まっていました。
相談者さんのお宅は動物を家にあげられないとのことだったのでリリースしかない状況でしたが、これから寒くなる季節に可哀そうだと悩まれた相談者さん、お宅の一室に大きめのケージを置いて保護を決意されました。ケージは、以前お世話になったボランティアさんが貸してくれました。
それから里親募集をはじめました。年齢は2-3歳とのこと、大人になってはいますが若ねこです。仮にチビちゃんと呼んでいました。
友人知人に声をかけチラシを作ってもらったり、ネット上では里親募集サイトに投稿、自分のブログでも募集記事を出していました。
友人のねこブロガーや、そのブログ友だちさんも熱心にサポートしてくれました。
「くるねこ大和」さんにも載せてもらいました。
保護宅にて↑↓
しかし、年末年始で慌ただしい時期、成猫でFIVプラスはなかなか難しいという予測通り、お問い合わせはありませんでした。
そして同時に保護宅でも、おしっこ粗相が激しいという問題が。
保護してわりとすぐ、様子をみていた保護主さんは、発情しているんじゃ?とおっしゃってました。
しかしわたしの方は、不妊手術済みという病院の意見があったので、ストレスで不適切な場所におしっこしているのでは?と思っていました。
やはり師走の慌ただしさもあり、わたしが保護主さん宅を訪ねることができたのは、年明けて20日も過ぎてからでした。
実際におしっこ粗相の様子を見ると明らかに普通でなかったので、その日の内に病院に相談して再入院。
病院でも発情が認められたので、改めて手術してもらいました。
なぜか、ケージ住まいだととてもおしとやかになります。
その時、片方の卵巣だけ既に切除されているという不思議な状態が判明しました。
卵巣は完ぺきに取り除かないと、少し残っていても発情の原因になるそうです。
不可解で中途半端な手術をされたせいで、二度もお腹を開けられることになったチビちゃんですが、術後の経過は順調でおしっこもちゃんとするようになりました。
手術して落着きました。
しかし、それ以前の激しい粗相に悩まされた保護主さんはすっかり参ってしまって、春になったら外へ放さざるを得ない、とおっしゃいます。
保護主さんがそうおっしゃるなら仕方ないと思いながらも、偶々、FIV陽性の外猫を保護してうちに入れた方を知っていたので、ダメ元でその方にコンタクトをとって相談してみたら、何と、受け入れてくださるとのお返事が。
そこで、2月下旬からひと月をトライアルでお願いし、その後、正式に里親さんになっていただきました。
猫歴の長いその御宅では、先代さんと同じ柄ということで名前を受け継ぎシマちゃんになりました。
ところがそちらでは、トイレ粗相の問題はないのですが、どうも猫との付き合い方を知らないらしいシマちゃん、先住猫さんと共存できないという新たな問題が発生。
普通ならお断りされてしまうところですが、それなりにスペースがあり在宅時間の長い里親さん宅では、先住さんと鉢合わせしないようにと気を配ってくれています。
時々里親さまがお便りくださるのですが、先月は、こんな写真↓をいただきました。
お腹はまだ毛が生えそろっていない感じですが、かなりリラックスしています。
意味不明な手術をされたうえで遺棄されたらしいシマちゃん、本猫はもちろんのこと、保護主さんもたいへん苦労しましたが、幸運に恵まれ、現在の理想的な里親さまの元へ辿りつきました。シマちゃんサポーター代表としてrikuも、思い返す度に里親さまに感謝している次第です。
シマちゃん近況は、こちらで紹介しています。
------------------
「家族になりました」コーナーでは、外にいた猫と暮らすことになった御宅のエピソードを紹介しています。
「ねこたま庵」結成以前に、会員が里親さん探しに関わった猫たちの保護主さん里親さん、また、個人で里親さん探しをした方々からお話をうかがっています。
シマちゃんです。
昨年の11月、ご近所から「うちの近くに捨てられた猫がいるので、とりあえず不妊手術をしたい」という相談がありました。
その御宅は農業を営まれているのですが、10年以上前、畑に住み着いた猫10頭以上に不妊手術を施し給餌してきた経験をお持ちでした。
その猫たちは順に寿命をまっとうし、今残っているのは3頭だそうです。
相談をうけて見に行くと、こんなこ↓が。
1週間ほど相談者さんと連絡をとりながら、市の不妊手術費助成の申請をしたり、動物病院に都合をきいたりした後に捕まえました。
ヒト慣れしていたので捕獲器を使う必要はなく、フードを入れたキャリーにあっさり入ってくれ、病院へ連れていくのは楽でした。
ところが病院では、お腹に傷跡が発見されたので手術済みと思われるとのことでした。
それから、血液検査によりFIV陽性が判明。
猫エイズとよばれるFIVは、猫免疫不全ウィルスのことで、発症すると危険ですが、ストレスのない環境で穏やかに過ごせると発症しないまま普通に寿命をまっとうするケースも多いとされます。しかし、外暮らしだとストレスがかかって寿命を縮めるうえに、FIVの感染源となって他の猫にうつしてしまう可能性があります。
病院では大人しくケージに収まっていました。
相談者さんのお宅は動物を家にあげられないとのことだったのでリリースしかない状況でしたが、これから寒くなる季節に可哀そうだと悩まれた相談者さん、お宅の一室に大きめのケージを置いて保護を決意されました。ケージは、以前お世話になったボランティアさんが貸してくれました。
それから里親募集をはじめました。年齢は2-3歳とのこと、大人になってはいますが若ねこです。仮にチビちゃんと呼んでいました。
友人知人に声をかけチラシを作ってもらったり、ネット上では里親募集サイトに投稿、自分のブログでも募集記事を出していました。
友人のねこブロガーや、そのブログ友だちさんも熱心にサポートしてくれました。
「くるねこ大和」さんにも載せてもらいました。
保護宅にて↑↓
しかし、年末年始で慌ただしい時期、成猫でFIVプラスはなかなか難しいという予測通り、お問い合わせはありませんでした。
そして同時に保護宅でも、おしっこ粗相が激しいという問題が。
保護してわりとすぐ、様子をみていた保護主さんは、発情しているんじゃ?とおっしゃってました。
しかしわたしの方は、不妊手術済みという病院の意見があったので、ストレスで不適切な場所におしっこしているのでは?と思っていました。
やはり師走の慌ただしさもあり、わたしが保護主さん宅を訪ねることができたのは、年明けて20日も過ぎてからでした。
実際におしっこ粗相の様子を見ると明らかに普通でなかったので、その日の内に病院に相談して再入院。
病院でも発情が認められたので、改めて手術してもらいました。
なぜか、ケージ住まいだととてもおしとやかになります。
その時、片方の卵巣だけ既に切除されているという不思議な状態が判明しました。
卵巣は完ぺきに取り除かないと、少し残っていても発情の原因になるそうです。
不可解で中途半端な手術をされたせいで、二度もお腹を開けられることになったチビちゃんですが、術後の経過は順調でおしっこもちゃんとするようになりました。
手術して落着きました。
しかし、それ以前の激しい粗相に悩まされた保護主さんはすっかり参ってしまって、春になったら外へ放さざるを得ない、とおっしゃいます。
保護主さんがそうおっしゃるなら仕方ないと思いながらも、偶々、FIV陽性の外猫を保護してうちに入れた方を知っていたので、ダメ元でその方にコンタクトをとって相談してみたら、何と、受け入れてくださるとのお返事が。
そこで、2月下旬からひと月をトライアルでお願いし、その後、正式に里親さんになっていただきました。
猫歴の長いその御宅では、先代さんと同じ柄ということで名前を受け継ぎシマちゃんになりました。
ところがそちらでは、トイレ粗相の問題はないのですが、どうも猫との付き合い方を知らないらしいシマちゃん、先住猫さんと共存できないという新たな問題が発生。
普通ならお断りされてしまうところですが、それなりにスペースがあり在宅時間の長い里親さん宅では、先住さんと鉢合わせしないようにと気を配ってくれています。
時々里親さまがお便りくださるのですが、先月は、こんな写真↓をいただきました。
お腹はまだ毛が生えそろっていない感じですが、かなりリラックスしています。
意味不明な手術をされたうえで遺棄されたらしいシマちゃん、本猫はもちろんのこと、保護主さんもたいへん苦労しましたが、幸運に恵まれ、現在の理想的な里親さまの元へ辿りつきました。シマちゃんサポーター代表としてrikuも、思い返す度に里親さまに感謝している次第です。
シマちゃん近況は、こちらで紹介しています。
------------------
「家族になりました」コーナーでは、外にいた猫と暮らすことになった御宅のエピソードを紹介しています。
「ねこたま庵」結成以前に、会員が里親さん探しに関わった猫たちの保護主さん里親さん、また、個人で里親さん探しをした方々からお話をうかがっています。