こちらはさくらちゃん。
何ともう18歳。
生まれた時からaluさんに見守られています。
この夏を越せないかと思われましたが、何とか持ち直しました。
aluさんが見守りを続けている公園近くで協力してくださる御宅があり、そこのお庭で暮らしています。
もうほとんど動かないとのことで、安全な場所を提供してもらえてラッキーでした。
外暮らし猫をかわいそうに思ってごはんをあげるところから始めたというaluさんですが、みるみる仔猫が増えていくのを目の当たりにして、これではいけないと自発的に外暮らし猫の不妊・去勢手術を思い立ったそうです。
繁殖を抑えながら外猫をケアするという考え方も一般的ではなかった当時、飼い主不明猫の手術に対する市からの補助金制度などありませんでした。
自腹プラス理解してくださる方々の支援により、地元の獣医さんのところで手術を続けてきました。
それから30年が経ち、aluさんが見守っているエリアでの外暮らし猫の数は激減しました。
毎日のようにごはんをもって見守り現場へ通っていたaluさん、外猫たちからの「恩返し」を受け取ることもしばしばだったとか。
たとえば、さくらちゃんのお母さんは、獲りたての「蛇」をプレゼントしてくれたそうです。
定番のお返しは、ねずみ(生)だそうですが。

虫ならまかしてv
aluさんによれば、手術をすれば、その後5年で、その一画の猫の数が減っていくのが分かるとのことです。
つまり、組織的に、集中的に、実施すればするほど効果が出るのが、外暮らし猫の不妊・去勢手術です。
今は、外猫に手術を施し、元いた場所に戻したうえでケアする、TNRという言葉も少しずつ知られてきています。
個人で、身近にいる外暮らし猫の手術をしたり、保護して里親さんを探したという話もよく耳にします。
その一方で、ただごはんを与えて猫を集める、あるいは増やしてしまい、近隣とトラブルになるというケースも後を絶ちません。
外猫の手術とその後の見守りは、まずお金と時間が必要なうえ、たいへん根気のいる活動です。
個人や数名のグループではフォローに限界があります。
以前からIkuさんとaluさんは、市役所に対し、この分野でのボランティア活動への理解を求め、飼い主不明猫に対する手術ならびにその後の見守りケアの意義をより多くの市民に啓発してほしいと訴えてきました。
その流れに沿って「ねこたま庵」も、活動の一環として行政へのアピールを続けていく予定です。