僕にとってのアマチュア無線とは

ラジオを作っていて「逆にやれば電波を出せる」と思った。
やってみたくなった。
アマチュア無線を始めた。

100Wダミーロードの製作(その2)

2022-01-10 22:31:12 | 測定器

その2は「前準備」と「穴あけ」です。

前回の投稿につきアッテネーターに関するアドバイスをいただき、ブログも拝見しとても勉強になりました。
男うちごはんさまありがとうございます。

迷った結果『別途ステップアッテネーターを作る』と決めました。
理由は、このダミーロードの測定用端子には、同軸ケーブルを通したトロイダルコアでピックアップしたものを出そうと考えており(うまくいくかは不明)つまり入力電圧そのものでなく値に意味は無いことからです。

しかしアッテネーター(特に受信感度測定などに)は欲しいのです。


仕様を決めたので早速製作にかかります。
先ずは前準備。

【1】抵抗の端子用台座を作ります
使う予定の抵抗器は下の写真のような形で真ん中の端子がひ弱です

同軸ケーブルの芯線から受ける力に耐えられそうに思えず台座を用意することにします

約3mmの厚みが必要なので基板を3枚分重ねて使うことにして切り出しました

1枚のみ端子が付く部分を油性マジックでカバーしてエッチングします


エッチング液に使う物は台所と救急箱にあります

--参考----
Digi.Mecha.Worksさんの「クエン酸を使ったプリント基板のエッチング
----------

1.ジップロックにエッチングする基板が余裕で浸る位のオキシドールを入れる


2.溶けなくなる(つまり飽和する)までクエン酸4:塩1の割合で掻き混ぜながら入れる

3.基板を入れる(気温が低い時は湯煎する)


4.インスタントコーヒーを淹れる

5.気が向いたら様子を見る

6.泡(気泡)が出てきたら化学反応している証拠です

※発生しているガス、エッチング後の液は毒性の強い危険物です
 適正に処理してください
 エッチング液は、アルミホイルをちぎって入れておくとできる沈殿物を取り除けば多めの流水と一緒に流して大丈夫のはずです
 間違っていらたご指摘ください

 

エッチングが終わった台座用部品

アロンアルファで接着します

このように使う物です(穴開け後のヒートシンクに乗せてみた写真)


【2】穴開けです
ケースの天地を逆に使うほうが都合よさそうです

こんな感じにしようと思います

ケース上部に乗せるヒートシンクは両面テープで仮付けして固定用の穴を開けます

前面は図面を原寸大で印刷しテープで張り付けました

抵抗器部分の角穴は現物合せで開けました

穴開け行程は両手が塞がっていることが多く写真を撮る余裕がありませんでした

 

精密にと心がけますが、やはり手持ちドリルだと位置はズレるし垂直を保てません
フライス盤せめてボール盤が欲しい

穴開けを終え本日はここまで

次回は組み立て、次々回は測定・・・と進みたいと思います


100Wダミーロードの製作(その1)

2022-01-06 12:24:37 | 測定器

前回同軸ケーブルの切り出しを終えたところ、続けて空中線系をやろうと思います。

50Ω200Wの抵抗(多分中古)を入手したので、それを使ってダミーロードを作ります。
小ぶりにしたいので200W連続など高望みせず

・100W 30秒
・430MHz でSWR:1.5以下
・ピックアップ用BNC端子(20dBATTを付けるか迷い中)
・必要があればファンを追加できる            を目標にします。

 

材料です


同軸ケーブルは関西通信電線株式会社(https://www.kantsu.co.jp/)の3D-2Vです


50Ω200Wを謳う抵抗です

 

座金がケースに接触しないタイプのBNCコネクタです


暇を作って取りかかります

つづく・・・


同軸ケーブル1/2λの整数倍切り出し(後編)

2022-01-04 12:15:46 | 空中線系

前編で同軸ケーブルの短縮率が0.66~0.67辺りだということを確認しました。
いちいち確認する人は滅多にいないと思いますが・・

次は実用ケーブルの切り出しです。

144/430MHz帯共用としたいので、両バンドの1/2λの公倍数の整数倍にする必要があります。


 435(MHz) ÷ 145(MHz) = 3 キッカリ3倍(当たり前ですが)なので、145MHzの1/2λの整数倍に切り出せば共用できます。

 

長期保存品として出品されていた5DFBです。
少しキンクがあったので温めながらゆっくり伸ばし、事なきを得ました。

 

可能な限り最短にすべきですが、FUKIKURAさんのページ(http://www.fujikura-dia.co.jp/pdf/95.pdf)で仕様を見ると損失は

144MHz:0.76dB/10m
430MHz:1.35dB/10m

微小信号を聞くことは無い予定なので気にせずに余らせておくことにしました。

 

VNAに同軸ケーブルを接続しカットしていきます。

こんな感じになりました。

 


※2022/1/15

5DFBの短縮率は0.67ではないとのご指摘をいただきました。

おっしゃるとおり絶縁体に発泡ポリエチレンが使われている場合は0.8位のようです。
このことから、この投稿には大きな間違いがあることがわかりましたので、信じないでください。

yamaham 様 どうもありがとうございました。

 

1.測定誤差・測定方法(50Ωで短絡する方法で行う方法もある)・測定環境等から、偶然0.67となったものか

2.本品(同軸ケーブル)固有のものか

3.それ以外の理由によるものか        判定できません

実際に使う前にもう一度測定してみるつもりです。

猫田にゃんきっちゃん


次は
 1.アルミ板でアンテナ基台を作る
 2.ダミーロードを作る
 3.安定化電源のメンテナンス
のどれかにしようと思います。


同軸ケーブル1/2λの整数倍切り出し(前編)

2022-01-02 21:16:03 | 空中線系

初投稿(ご挨拶を除いて)です。

 

再開にあたって、VHF・UHFのアンテナなら机上で工作できそうなので、144/430MHz帯のアンテナ系から始めてみようと思います。

先ずは同軸ケーブルを1/2λの整数倍で使うために切り出すことにします。

実用するケーブルを切り出す前に、試しに430MHz帯の中間435MHzの1/2λを切り出してみます。

使用する測定器は「nanoVNA」のみです。

 

【1】とりあえず435MHzの(真空中)半波長34.48cm(300÷435÷2)を切り出しました

コネクタの先端まで入れると約36.2cm。

片端を解放している時のインピーダンスを周波数を変化させて測定します。

    

この長さのとき、Rが無限大になる(片端開放なので)周波数は277.2MHz。

短縮率を計算してみます。

短縮率= 0.362 ÷ (300÷277.2÷2) = 0.669

 

【2】次に同軸ケーブルを2cmづつ切り詰め同様に測定します

 2cmカット(288.9MHz)   

 4cmカット(313.3MHz)  

 6cmカット(331.1MHz)  

 8cmカット(350.1MHz)  

10cmカット(373.1MHz)  

12cmカット(399.3MHz)  

14cmカット(430.6MHz)  

ここから2mmづつ2回切り詰めました。

結果(435.4MHz)     (他図と周波数のスケールが違います)

測定環境が悪いので測定精度は低いですが、このように切り出すことができました。

この時の物理長は約23.0cm。

短縮率を計算してみます。

短縮率= 0.230 ÷ (300÷435.4÷2) = 0.668

頭で覚えていることを実際に試してみたら結構楽しいものでした。

次は実用ケーブルを切り出します。


2022年あけましておめでとうございます

2022-01-01 09:54:10 | 上記以外

2022年あけましておめでとうございます。

皆様におかれましては、良い年越しをされ新年を迎えられたこととお喜び申し上げます。

 

5年程離れていたアマチュア無線ですが、机上で楽しむ辺りから再開してみようと思い、備忘録として本ブログを建ててみました。

ブログなるもの初挑戦ですので、何が起きるのか、はたまた何も起きないのか、暗中模索五里霧中。

根を詰めず、気負わず、楽しみたいと思っています。

 

年初めのご挨拶とブログ開設のご挨拶を兼ねまして、暖かくお見守りくださいますようお願い致します。

 

2022年元旦