こんにちは。
「前回は面白かったわよ。なんせ、乳モロだしで、私のハートはがっちり、つかまれたわよ。」
「あぁ、パワーストーンをつけるにせよ、TPO位は気にしろって、あのこと?」
「そうそう。なんせさ、やっぱ、パワーストンだけに、どこにでもご利益を欲しいと思っちゃうじゃない?そういう点では、確かにブレスレットをつけて出かけられるところや職種ってのは色々制限があるよね。」
「うん、そうなんだよ。どこにでもご利益と思うんだけれどさ、そもそもつけていないとご利益がないって考える方がやっぱり変だと思うんだよ。」
「けれどね。朋だって外に出るじゃない?外に出るとさ、結構、いやーな相手にあったりすることってあるじゃない?電車の中でも十分すれ違うし。」
「そりゃそうだね。だけれど、だからと言って、袖の下にどんどん着けて行くのはなしだと思うよ。」
「なんでよ。」
「だってゴムで締め付けられて浮腫むじゃん。まだ、相対的に、金属のブレスレットや、そういう締め付けないつけ方のほうが、いいと思うよ。」
「でもさ、じゃ、どう着ければいいと思うの?」
「石ってさ、元々はそれなりに綺麗で、やっぱり元気がある石は元気があるんだよね。そのパワーを貰うのに、がっちんごっちんぶつけるような、腕のブレスレットのごついのはなしだと思うんだよ。んじゃ、指輪だったら、腕のブレスレットの石、一個分しかないから、ご利益は少ないって考える人もいるよね。数が多ければご利益が高いって考える人が、結局は、じゃらじゃら着けているんだと思うんだよね。石ってそういう風に使うものなのかなって思うことってあるんだ。」
「でもさ、やっぱ、沢山あった方がご利益が多いって思うの、当然じゃないの?」
「だからさ、パワーストーン業界はどっか間違えているんだよ。元々、前回の話じゃないけれど、生きている石をつける分にはあれこれ、量について言われるのは分かるとは思うよ。けれど、あからさまに、死んだ石とか、カラーにしてもやけに濁った石が、それでも量が多ければ、質を凌駕しますと言われても困ると思うんだよ。」
「ちょっと待ってよ。朋は、自分で見分けられるわけじゃない?でもさ、普通の人には、それがわからないんだよ?どうやって見極めるかも分からないじゃない。」
「だから、巷には指標として、AAAクラスとか、宝石質とかいう表記がパワーストーンにあるんだと思うんだよ。けれどさ、宝石質ですって言っておきながら、ガラス瓶を溶かして作ったパワーストーンもあるしさ、クラスが高いって言われておきながら、あからさまに着色している石も結構あるんだよ。」
「それは、宝石も同じじゃないの?トリートメントって形で割りと、焼いたり、いろいろするじゃないの。」
「うーん。それがさ、パワーストーンは、手を加えない非加熱、着色なし、そういう自然体でできた石だったから、最初は重宝したと思うんだよね。だって、実際、天然でそういう色とか、非加熱ですとか、処理していない宝石って、目玉飛び出るくらい高価だしね。そりゃ、効能も凄いんだけれどさ。ふつーに、それで、スギライトの天然で、クオリティが高い石なんてさ、そもそも、一般人に手が届かないくらい高いんだよ。」
「あれ?前さ、スギライトって持ってたジャン。綺麗な奴。」
「あれもさ(苦笑)。痛い思い出なんだよね。だって、ある日さ、浄霊ですってでかけていってさ、雨に打たれたわけよ。そしたら、色が見る見る落ちてさ。」
「ええ?」
「出てきたのは、どうしようもない、宝石質やクォリティの高さから程遠い、処理石だったんだよ。あれは痛恨の一撃だよね。」
「そんなことがあったの?。」
「うん。だから、パワーストーンの定義としては、まず、非処理って所にクォリティの高さを感じて、そのパワーを得るって言うのなら、やっぱご利益はあると思うんだよね。まぁ、そもそも、石そのものに、そんなにパワーがないから、その石はあくまで、自分がどうなっていこうかと思う気持の増幅器だと考えてくれればいいんだと思うんだ。」
「増幅器?」
「そ。幸せになりたい。その自分の気持を大きく増幅してくれて、カラーをみても自分がハッピーになるし、そのパワーで、自分の気持が後押しされるんだとしたら、それはそれでありなんだと思うしね。それが元もとの宝石や石たちの正しい使い方なんだと思うんだよ。ご利益ご利益って巷では騒ぐけれど、どんな石でも、必ず万人にその効能があるんじゃなくて、自分がそれで目指す方向に正しく向かえる方向性の後押しになってくれるんだとしたら、それは、非常に正しい使い方なんだと思うんだよ。」
「巷だと、振り回されているよね。それをつければ、お金が入ってくると思う人もいるじゃない?恋愛に効くと言われたら、間違いなくつける人もいるじゃないの。」
「けれどさ、身につけるって、逆に自分の願望を人に見抜かれることにもなるんだよね。碧い石ばかり探す人は、やっぱり、こいつ、冷静さが足りないのかとか、緑の石を持つ人は、リラックスしたがっているのかとか、ルチルなんて、こいつ金欲しいのかとか、ローズクオーツなんて、男探しているのかってまで思われるからね。昔、よく雑誌の裏に、このネックレスを着けたら幸運がって記事があったけれどさ、あれ、男側から言われるとさ、あんなのつけている奴見ていると、チョロいよって。恋愛対象としてじゃなくて、ちょっと煽てていい言葉を囁けば、その晩はお持ち帰りできるじゃんまで言われるんだよ。」
「ちょっと・・・朋。それは唖然じゃない?」
「でも実際、石を使うって、自分の為に方向性を向けてくれるけれど、人からも見られて、そういう運気って変わっていくものだから。かわいい色つけていれば、やっぱ、当人も華やぐし、周りだって、可愛い子って思ってくれる。それにはどこにつけていたらいいかって言うと、指とかブレスじゃない。胸なんだしね。」
「つまり、目的別でつける場所も変わるってこと?」
「そ。何も右腕にびっしりとか、左腕が受けてだからびっしりって必要は無い。心臓ピンポイントでブローチでも結構有効。石はカラー効果があるからこそ、自分の方向性を変えるだけではなく、自分の方向性を変えるのに、他人からみた自分の印象を変えてしまうっていう大きな役目がある事を忘れて欲しくないな。」
「そっか。ご利益考えて、闇雲につけても、逆にマイナスになるってこともあるってことなのね。」
「そ。別に指輪は左手薬指が定番でもないし。どこでもいいじゃないの。それこそ、男の人なら、タイピンで、ネクタイの裏に隠すことってできる。そしたら、ひとからは見えないけれど、自分の意志力の後押しにはなる訳よ。無論、いやなものから守ってくれる使い方もあるし、それは今度話をしようか。」
「うん。ありがと。私、ちょっとカラー効果も考えて、ビーズを見直してみるわ。ついでに、天然石の意味もあるのよね。」
「あんたみたいなハンドクラフト命のひとこそ、クレイシルバーなんかで、色々アレンジできるじゃないの。昔の西海岸、そういう作品多かったよ。腕につけて、ラピスラズリの色あせを気にするより、もっとお洒落に天然石を楽しんで欲しいと私は思うね。」
「んじゃ、また次回、ご利益関係をもうちょっと聞きたい。」
「おっけー。ご利益関係、災害除け関係、話したいからね。待ってるよ。」
朋