こんにちは。
そもそも、私が子供をきちんとしつけようと思い出したのは、NYに行った頃でした。当時の主人の考えは、極めて、田舎で育てている感覚で、東京都の中で育てるというコトとの違いに、意外と抵抗感が大きかったんですよ。野放しにするとか、人に面倒を見てもらおうとか、そういう考えの主人だったんですね。
ところが、NYに移って、日本食のスーパーにて、やっぱり、彼氏があちこちに、息子を野放しにするんですよ。
息子は、モノを見れるだけで、もう興奮気味で、なんにでも手を出して、それを散らかしても、親である主人は、自分の買い物に忙しいので、気にしなかったんですね。流石に私が呆れて、
「あなたは、キッドナップって単語をご存知ですか。」
「あぁ、子供誘拐ね。知ってるよ。よくあるみたいだし。」
「今、この現在、あなたは息子がどこにいるか知っていますか。」
「うん、このスーパーの中。」
「見えていますか、監視していますか。」
「どうして?どうしてそんなことを聞くの?どうせ、この裏側にでもいるよ。」
「日本人の子供って高値で売れるんですってね。」
「・・・・・・・・・。いけない、僕子供をカートに乗せておかなくちゃ。」
結局、危機感がないと何もできない主人を説き伏せるには、キッドナップが一番いい単語でした。彼は、それ以来、子供の監視をし、あんまりよき遊び相手にはならないようなんですが、常に、子供を身近においておくことにしました。
日本では、社会で子供を育ててくれという割には、小さな子供がうろうろ一人ですることに関しては、なんの危機感も持たないんですよね。それが、すっと、社会で子育てってなると、全てが善人ではないわけですよ。明らかに危ない目的で近寄ってくる大人もいるわけです。ファミレスも、子供だけが行っていいレストランではないんですね。だけれど、なんでも子供にやらせて、その失敗に関して、失敗しそうだったから、「どこかのおじさんが、支えて手を持った」だけで、親切心で手伝ったおじさんは、変質者呼ばわりでしょう。矛盾が多くないですか。
子供は保護されるものであって、保護者は、親なんですよ。保護しなければ、この世界のことなど、分からないんですね。
実際に、中二病がどれ程痛いかと言えば、中二になった時に、俺って世の中の仕組みを知っちゃった?って感じに子供が受け取るんです。だけれど、何故、保護される身の上になっているかといえば、世の中の仕組みを知らないからですよ。ついでに言えば、大人になっても、世の中の仕組みを知らない人は一杯います。騙されて、たかられて、そんなこと、良くある事ですが、子供の頃、あれこれ、経験して親の経験も伝えておけば、大体は予測可能な世界になるでしょうよ。
だけれど、実際には、連れ去られる危機感が、あまりにあるアメリカでも、割と頻繁に、いなくなってしまうことがよくありまして、よく、報道に載せられていました。いなくなってから、見つけた人に懸賞金600ドルって出すより、手始めは、
世の中、いい人ばかりではないんだってことを、子供に教えておくことが大事なんだと思います。
世の中、いい人ばかりで、ニコニコ見守られて、そして育った子供は、確実に、思春期を向かえ、世の中の悪い人に捕まった時に、対応ができなくなります。今まで世の中はそういう人ばかりだった。だけれどね、違うのよ、ぼうや、よくお聞きなさい、世の中には、あなたの想像を越える人が沢山いるの。それは、悪い人もいるし、あなたより優れている人、あなたよりお金が少ない人も、お金が多い人もいる。
あなたは常に目を覚ましておきなさいって言ったのは、聖書かしら。
ちなみに、米国は、飛行機の中を子供がうろうろすることでさえも、極端なほど嫌います。笑顔を向けてくれる人ばかりではありません。子供がいるんだからという言い訳は、言い訳にもならないのです。だからこそ、子供の教育の為に、そういう存在がいることを教え、保護してあげてください。欧米では、小学生になっても、ホイホイついていってしまう子供がいるので、そこら辺はどうなんでしょうね。
帰ってこないところを見ると、その子はどうなったんでしょうね。
ピノキオの話にもあったでしょう。どこの世界も、自分の子供をしつけることは、大変だけれど、一定以上のことを教えておかないと、子供であった当人がのちのち苦労するってことは、もう分かっているんですよ。しつけは、親のためではなく、子供のためなんですよ。
朋
いやぁ、あなたが脱兎なら、私も脱兎ですから、とっくに人生が狂ったんでしょうねぇ。私も、本来ありたかった姿と、かけ離れている現在に、啞然としておりますよ(笑)。
そもそも、昔って、もっと危険でしたよね。それこそ、昭和は、凄まじい混乱の象徴でしたからね。でも、今の子はさびしいですな。
ありがとう