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こんばんは。
強くなりたいと願うことがあって、強くなることばかり気にして過ごした。
けれど、強くなっていくのは、全然関係のない部分ばかり。必要な、自分の弱さをどうすることもできない。弱いところばかり浮き足立って、結局、なんにも自分は進歩していないとまで、考えてしまう。
けれど、何が強くなったんだろうか。
こんなことに弱くなってちゃいけないけれど、何に強くなったんだかも全くわからない。
強さを願うあまり、色々なものにあやかって、強い自分になれるようにとお願いしてみる。けれど、本当の強さってなんなんだろう。今、眼の前にあるこの弱い自分を「受け入れてやれるだけの自分」になるってことなんじゃないかなって、ちょっと考えた。
自分はどこから見ても弱い。どう考えてみても弱い。弱いからこそ、よく吠える。キャンキャン、うるさい程あれやこれや、手を出して、人の事情におせっかいを焼く。でも、どうしてなんだろうと考えてみたら、弱いからなんだよね。人に見捨てられるのが怖いっつーか。人に必要とされていたい。そこが、物事の本音だったんじゃないかと思うんだよね。
それで、やっぱり、世の中、色々な所で怒られている人を見たりもする。
こんなところで怒る必要もないじゃないかと思いながらも、理不尽さを理不尽さで通すしか、道はないんだろうか。
そういう意味で、理不尽を超える勇気が欲しかった。
勇気は、心の強さだと言うけれど、本音を言えば、相変わらずわたしは弱い。弱いところだらけで、ええカッコシイで、結局は、見えっ張りな面もある。負けず嫌いで、のし上がっていく中で、本当に強い人なのかと問われたら、即、「実は凄いヘタレなんです」と答えると思う。
先日、安倍総理が、FBにて、ご自身が批判されたのを受けて、批判し返した。
こんなことさえも、総理として許容できないのか。人々は皆思うと思う。けれど、総理だって、本当は批判されるのが怖い、メンタルの弱さがあるし、ついでに言えば、誰だって褒められたい。あなたが苦手な上司も、あなたをパワハラする上司も、実は本当は、褒めてほしい所を持っている。
プレジデントに載っていたんだけれどね。なんで、ソフトバンクの孫さんが、ツイッターをやるのかという話で、本当は、一般大衆から褒めてほしいのではないかという見解が書いてあった。あんな大きな組織のトップになったら、きっと褒めてもらえて、お追従の毎日であると思うだろうけれど、実質、褒めて欲しくて、認めて欲しくて、どんなに上に上がっても、人の本質はそんなもんなんだよ。
上になったんだから、立派に責務を果たして当たり前ではなく、それでも、一般に打たれ弱い面もあるんだよ。批判が身にしみることも、辛すぎることもあるんだよ。そんな弱さ、誰もが持っているんだ。
だから、強くなることより、弱さを超えたいと思う。
なので、まず、上司を褒めることにした(苦笑)。
おっさんは、苦笑して、「君の意図は読めている。うちが、なんの専門か、忘れたようだね。」
そうだ、行動経済学をやってきて、今更、おっさんを褒めても、意図はまるわかりである。でも、おっさんは、ちょびっと、嬉しそうにしてた。帰り道、スキップして、タイムカードを押していた。
きっと、誰も、同じ事を考えて、誰も同じ寂しさを抱えて、誰も同じ満たされない思いで生きている。
それを、自分が受け止めてあげるだけの自分になることが、強くなるより必要なことじゃないかって思うんだ。
強くなって相手と戦うだけじゃ駄目なんだ。
朋